原文はこちら:
https://www.kansa.metro.tokyo.lg.jp/PDF/08jumin/4jumin/4jumin5.pdf
一応原文の表現をそのまま踏襲しておこうと思うので、暇空茜氏=請求人、一般社団法人Colabo=法人Aとしておく
結論から
いろいろと長くなったので結論から見てみよう
私なりにまとめると、
というのが令和5年2月28日までに求められていること。
監査委員の意見としては
事業実績額は仕様書通りにさせろ
アウトリーチ支援などの履行官僚は受託者に報告をさせること
人件費等委託されてものとそれ以外で区分が困難なものは事前に受託者に提示すること
宿泊費、給食費については合理的な基準を設け、宿泊の人数・目的・泊数の報告をせよ
公金を使った事業だということを指導徹底せよ
まあ誤解を招かないように明確にしてちゃんとやろうね、って言ってるだけな気はする
これを書きながら請求人の配信を聞いていたんだけど、この監査自体にも問題があったらしいので、結果をどこまで鵜呑みにしてよいのか怪しくなってきたが…
なお請求人の指摘は書類中の表3を根拠にほぼ妥当でないと判断されている
表3自体がどこまで信憑性があるのか?というのも気になるが、現状ではこんなところのようだ
不正がないならそれはそれで良いのだが、公金を使っている以上、明確な、誰が見ても誤解を招かない報告をしてほしいものだ
以下は読み進めていくうえで書いたもの
だいぶ煩雑な記事になっているので読みにくいかも
請求の内容(令和4年11月2日)
まず証拠として請求人から以下の資料が出されている
請求の内容については、
ホテル宿泊費
車両費
通信運搬費
会議費
法定福利費
医療費
の6点。車両費については3点あるので合計8点か
ホテル宿泊費について
令和3年度法人A事業計画書内ではホテル宿泊費として1泊1万円として300万が計上されている(1泊の支給上限が1万円のため)
令和3年度法人A実務状況報告書では満額の300万が支給されている
しかし令和3年度活動報告書では宿泊人数61名で232泊で68泊足りない
だから水増しじゃないの?というのが一つ目
車両費について
令和3年度法人A事業計画書ではタイヤ交換費とドライブレコーダー費用で合計40万が計上
令和3年度法人A実務状況報告書では満額40万が経費として支払われている
令和3年度活動報告書では車両費20万465円となっていてこれもおかしい
バスカフェのガソリン代に関して
令和3年度法人A実務状況報告書だと年間30万が申請されている
バスカフェ自体は令和3年度で34回開催され、川崎市と新宿・渋谷を往復しているとのこと
バスの燃費から計算するとガソリン代は約7万円(他車両のガソリン代も含む)
これも数字が合わない
バスカフェのタイヤ交換に関して
毎年冬タイヤと夏タイヤを購入申請し、交換するためであろう
請求人は年間34回程度の稼働で毎年新規にタイヤを購入しての交換は異常としている
ちなみに計上されている価格は30万円
バスのタイヤは4本で通常1本あたり2万円でありこれもおかしい
通信運搬費について
令和3年度法人A事業計画書では21万6000円が計上
令和3年度法人A実務状況報告書では満額申請され支払われている
令和3年度活動報告書では携帯電話代24万、インターネット代36万でどちらも支払い額とはことなっておりおかしい
会議費について
令和3年度法人A実務状況報告書では20万が申告され支払われている
しかし令和3年度活動報告書では事業費7万4802円、管理費4万2009円と大きく乖離している
法定福利費について
令和3年度法人A実務状況報告書では350万が申告されて支払われている
しかし令和3年度活動報告書では人件費239万8258円、管理費95万2074円で合計335万332円となっており計算が合わない
医療費について
「無料プロジェクトを始めた産婦人科医が見た現実」によると、
ようは医療費については支払ってもらうが、支払った分はすべて団体に寄付することで実質無料になっている
令和3年度活動報告書では69万4010円を医療支援されたとある
令和3年度法人A事業計画書では65万円が計上され、令和3年度法人A実務状況報告書では同額申請され支払われている
請求の内容(令和4年11月7日)
タイヤ交換についての請求者からのツッコミ
バスカフェのタイヤが申請時で2014年生であり交換していないこと、予備車両があるとのことだが、予備車両に対しての交換だったとしてもメインのバスの交換がされていないのはおかしいのでは?という内容
請求の内容(令和4年11月7日)?
日付が同じなのは同日に異なる請求を2つ出していたのかな?
法人Aの活動報告書と公文書開示請求で得られた実施状況報告書で数字が合わないことに対する突っ込み
監査の実施
この辺りは特に内容が無いようなので省略
令和4年11月29日に陳述会が開かれた模様
(請求人からは監査委員にやる気があるように感じなかった、とあったが…)
監査の結果
事実関係の確認
若年被害女性等支援事業の背景と法人Aの団体紹介
法人Aが委託を受けるまでの経緯とその後について等
監査対象局の説明
法人Aとその委託についての説明なので割愛
関係人調査
関係帳簿の調査を令和4年度12月9日に行ったよ、という話か
判断
(1)本件契約について、(2)本件契約に基づく委託料の支払い方法については省略
(3)本件契約に基づく支払について
ア 本件契約に基づく履行についてより
「本件精算に係る上記各資料を確認した限りでは、後述のとおり一部疑義があるものの、法人Aが本件契約に定められた委託内容を履行していないといった特段の事情は認められない。」
ほーん
イ 本件清算について
上限額まで記載して事業実績額として本件清算の基礎にした、というのは、まあ今までの弁護団等からの主張の通りか
これが上限での申請じゃなくて、実際にかかった費用ということか
ウ 請求人の主張について
宿泊費について
「宿泊に要した1泊あたりの金額や宿泊数は本件事業計画書の記載とは異なるものの」って駄目じゃないのか?
車両関連費について
「また本件実施状況報告書に記載されていないが」って記載したほうがいいのでは…?
旅費交通費
「本件実施状況報告書ではガソリン代、移動交通費の内訳の記載はないものの」ってこれもいいのか?
通信運搬費
誤記って…
会議費
なんかなぁ、そもそも最初の数字が合わなかった理由が明記されてないのがなぁ…
各種保険
…とここから医療費とか出てくるんだけど大体表3を理由に請求人の主張は妥当でない、という判定になっている
そんななか人件費だけは少し違った
とりあえずここだけは適切ではない、と
本件経費の検証について
まあメインになると思う
委託事業の経費として計上するに当たり不適切な点があるもの
人件費、法定福利費について
領収書について
事業実績額の内訳の記載について
履行確認について
まとめると
委託事業の経費として計上するに当たり妥当性が疑われるもの
給食費、宿泊支援費について
小括
結論
必要な経費を再調査して客観的に検証可能にしよう
再調査の結果不適切なものや過払いがあれば返還しろ
事業実績額は仕様書通りにさせろ
アウトリーチ支援などの履行官僚は受託者に報告をさせること
人件費等委託されてものとそれ以外で区分が困難なものは事前に受託者に提示すること
宿泊費、給食費については合理的な基準を設け、宿泊の人数・目的・泊数の報告をせよ
公金を使った事業だということを指導徹底せよ
ということか