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Sketch21 Drawing21 素描と輪郭

素描と輪郭について。ここではスケッチを素描、ドローイングを輪郭とする。ただし音楽においてその両者は互いを区別せず自由に行き来することがある。この作品の制作を通じてあらためてその感覚を認識した。ここではまずkasai takaraさんのサイン波のオリジナルトラックがあった。そのトラックに輪郭が無かった訳ではない。むしろ輪郭を持った一つのサイン波作品があった。従って本作の制作にあたってはその輪郭を素描としてとらえることからはじまった。

“Let there be the original sketch”

次に、サイン波を素描としてとらえた場合に見えてくるであろう世界のために言葉を伴った旋律に向き合うことにした。サイン波は輪郭からリズムへ、リズムから素描へ。そして言葉を伴った旋律を新たに素描に乗せてみる。最終調整。其処彼処(そこ、かしこ)で。プレイバック。すると、サイン波は再び輪郭を見せ始める。歌と並走するサイン波の輪郭。そして気づいた。歌もサイン波もその他のパーツも全てが素描であり輪郭でありリズムであり旋律である。そう思えたところでいったん作業を終えることにした。ひとまず完成。

“Like This Parade kasai takara - Sketch21 Drawing21”

Final for your rhythm
One-two-three, four
We’ll be OK to go out here and, there
Final for your music now today

“Come and go freely without distinction”

完成を「ひとまず」としたのは、その未到達性によるところが大きい。従って本作には無数の選択肢が存在し得る。そのために予見可能な空想世界が目の前に開かれていると感じる。

https://note.com/ltp/n/n6bfc759d94bc