#12 水かけ祭りin Mae Sot
မင်္ဂလာပါ။(ミンガラーバー)カウンゾーです。タイは夏真っ盛りです。最近、夕方にシャワーを浴びると、お湯が出る設定なんてないのにシャワーの出始めは体感40度くらいのお湯が出てきます。水道管が温まっているからなのでしょうか?それくらい容赦ない日差しが照り付ける今日この頃ですが、それに負けじと容赦なく水をかけてくる子どもたちが大量発生するのがこの季節。水かけ祭りです。
日本では「水かけ祭り」と言われることが多いですが、タイではสงกรานต์(ソンクラーン)、ミャンマーではသင်္ကြန်(ダジャン、ティンジャン)と呼ばれています。元々は旧正月の時期に行われる仏教の伝統的な風習でしたが今は「お祭り」と化してお互いに水を掛け合う楽しいイベントとなっています。今回はメーソートでのソンクラーン&ダジャンの様子をお届けします!
ダジャン飯!
水かけ祭りは先ほど書いた通りミャンマーにもタイにもある行事ですが、ここではミャンマーのダジャンでミャンマー人が絶対食べるダジャン飯を紹介したいと思います。ミャンマー人が集まるダジャンのイベントに行ってきたので、写真も合わせてどうぞ!
①シュエーインエー(ရွှေရင်အေး)
ココナッツミルクに寒天やタピオカ、パンを入れて食べるダジャンの時期には必須のお菓子です!
②モンローイェボー(မုန့်လုံးရေပေါ်)
ヤシの砂糖を中に入れた白玉団子です。ココナッツと甘いソースをかけて食べます。若干みたらし団子に近い?気もしますが、中に砂糖が入っているのでもっと甘いです。
③ダジャンタミン(သင်္ကြန်ထမင်း)
魚の干物を茹でて玉ねぎなどと一緒にターメリックで炒め、冷たいおかゆにかけて食べるという少し変わった料理です。ミャンマー・モン州のモーラーミャイン発祥らしく、水かけ祭りの際にこの料理に水が入ってしまったことが起源?とかなんとか。(諸説あり)
他にもまだミャンマーのダジャン飯はありますが、現地で食べた代表的な3つを紹介しました!今度は本場のミャンマーで食べてみたいですね。
全てがカオス
今年の水かけ祭りは4月13から4月21日まで。イミグレーションオフィスなどの公的機関も4月12日から4月16日まではソンクラーン休みとなるそうで、特に4月12日は金曜日なのに休みと聞いてびっくり。要注意ですね。
この時期は道路の至る所で子どもたちが通り過ぎる車やバイクを待ち構えていて、無差別に水をかけまくっています。小さいこどもたちの水鉄砲なんてかわいいものですが、バイクでメーソート市街を走っていたところゴリゴリのお兄さんたちにキンキンに冷えた氷水をバケツごとかけられ、水かけ祭りの洗礼を受けました。(笑)
特にダウンタウンと呼ばれるメーソートの中心街はカオス状態。走る車の荷台には大量の子どもたちとクーラーボックスいっぱいの水。運転よりも水をかけることを優先するので当然大渋滞。水をかけられるだけでなく泥みたいなペンキ見たいなものを顔に塗られたり、みんなずぶ濡れ+泥?だらけで大人も子どもも関係なくはっちゃけています。
16日で終わってしまいましたが、ダウンタウンでは夜遅くまで路上でお祭りが続いていました。交通規制があるわけではないのですが歩行者天国のようになっていて、路肩にはスピーカーを搭載した車が止まり爆音でEDMを流し、みんなすれ違う人に水をかけたりタナカを塗りたくってびしょ濡れタナカまみれで踊るというクレイジーで異様な雰囲気でした。
道路沿いの家には水のタンクが用意されていて、各々持ってきた水鉄砲や桶に水を補充してはかけ、なくなっては補充し、誰彼構わず互いの顔にタナカを塗りあって、、、夜の11:00ごろまでこのお祭りは続きました。
この前、メーソートから90kmほど南東に位置するウンピエンと言うところにラインカーで行ってきたのですが、その時も道中で子どもたちに水をかけられ、バスの中も乗客も一人残らずびしょ濡れに、、、ラインカーはタイで「ソンテウ」と呼ばれるタイプの車で、窓とか無いので横から水をかけられたらもう終わりなんですね。それにしても、公共交通機関でも構わず水をかけてくると言うのは外国人の私にとっては驚きでした。38度近くの炎天下の中、水を被って寒さで震えていました。(中にはレインコートをあらかじめ着ている賢い人もいました)
せっかくなので脱線、ラインカーについて
話が脱線しますが、少しラインカーについても書いておきたいと思います。例えばメーソートからポプラまでなど、車で1時間以上かかるような距離の移動になる際はこのラインカーが唯一の公共交通機関になります。(タクシーやgrabはメーソート市街のみ使えます)
ラインカーは、この前ブログで紹介したパーチャルーン市場(現地の人々が「メーソート市場」と呼んでいます)内の乗り場から出ていて、運転手はタイ人なのでタイ語しか通じません。乗り場と言っても「何番線」とか表示があるわけでもなく、車を見ても行き先が書いてなかったりするし、いつ発車するのかもわからない。はっきり言って、観光客や外国人が使う乗り物ではありません。
パーチャルーン市場についてはこちら!現地で誕生日を迎え、バースデーパーティーの準備で早朝からこの市場に行ってきました↓
出発地の市場に行かなくても途中乗車は可能ですが、もちろんバス停はありません。現地の人のみが知っているラインカー乗車スポットで待っていれば止まって乗せてくれるというかんじです。降りる時は一応ベルがついているので押せば止まってくれますが、基本的に乗る際に予め降りる場所を運転手に伝えておくのが無難だと思います。
ウンピエンに行くときは自分の友人と行きました。市場まで行くのが面倒だったので、ラインカーの通り道でありなおかつ自宅に近いセブンイレブンで待つことにしました。もちろんそこは乗車スポットではないのですが、友人が運転手にあらかじめ伝えておいてくれたのでちゃんとセブンイレブンの前で止まって自分を乗せてくれました。こんなかんじで、融通が効く代わりにルールなどが特に無いので外国人にとっては少し困惑してしまいますね。
帰りは一人でメーソートに戻ることに。ウンピエンで乗った時は乗客が満員で、車の後ろに掴まって立ち乗りするしかありませんでした。山道を猛スピードで走るラインカー。遠心力と車酔いの恐怖と戦いながら、それでも手すりから手を離したら終わりなので踏ん張り、1時間半ほどでメーソートに戻ってきました。
帰りも終着点の市場に行く前に家の近くを通るので、行きの乗車地点であるセブンイレブンの向かい側にあるサトレと言う学校の前で降ろしてもらうように運転手さんにお願いすることにしました。拙いタイ語で「サトレと言う学校にいけますか?」と聞いたところ、「その学校知らん」と言われ断念。すると乗客の一人、タイ人の女性の方が「サトレだよね?知ってるよ」と言って自分の代わりにサトレの場所を説明してくれました。
おそらく彼女を除く乗客の全員がミャンマー人だったと思いますが、みんなラインカーを使うために最低限のタイ語というか運転手がよく使う言葉については理解しているようで、当たり前ながら生活する上でのタイ語の重要さを再認識しました。自分だけがタイ語を話せないと言う状況でしたが、その女性が助けてくれたおかげで、なんとか自宅の近くで降りることができました。ちなみに運賃は100バーツでした。
途中話が脱線しましたが、今回はメーソートでの水かけ祭りの様子をお届けしました!学校もお休みだったのでボランティアのことは一旦忘れて、カオスなダジャン(ソンクラーン)のお祭りに巻き込まれてみんなと一緒に楽しんだり、ダジャン飯を食べたりと充実した旧正月の休みを過ごしました。学校の旧正月休みが明けたら、残り3回だけですが授業があります。最後までやり切って、次のボランティアに襷を渡したいと思います。それでは、次回のメーソート滞在日記をお楽しみに!
このブログについて
このブログは、任意団体Listening to Communities(LtoC)の紹介を通じて、現地ボランティアの機会を得た日本人の学生が書いています。LtoCは、タイ国境で暮らすミャンマーの人々を支援する国際協力NGOです。日本の学生と現地をつなぐ教育・交流活動も行なっています。団体の詳細についてはこちらをご覧ください。
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