褒められ不足とおじさんの怪我(しくじり先生を観て)
先日Abemaのしくじり先生にて、2021年の若林正恭初授業が配信されており、観たらいろいろと考えさせられることがあった。
まだ無料で観れますので、ぜひご覧ください!
20年11月にバスケにより、靭帯損傷して全治2ヶ月の大怪我をした若林。プライベートでの怪我は、仕事の怪我とは訳が違う。
スタッフから「仕方ないですね…」のトーンが違うようだ。
このしくじりの一つが、
「自分がおじさんということを忘れていた」ということだ。頭の中に、"学ラン着てG-SHOCKつけている俺がいる"と表する若林。
若林から老林に。老様と呼ばれる。
40代を迎えると遊ぶ人がいなくなり、半分以上が「心を許せる友達がいない」というデータも紹介された。心当たりのある私。
NBA選手ジェームス・ハーデンをきっかけにバスケが好きになった若林。その後、ストレス発散兼ねて3pシュートの練習を夜な夜な亡霊のように始めるのである。
その後、冗談半分でハライチ澤部にLINEでシュートの動画を送ると、そこはザ・後輩。
「フォームめっちゃキレイですね!バスケやってました?」と煽てられ、若林の勘違い行動が動き出す。
奥様にシュートやプレイの動画を撮ってもらったり、奥様相手にドリブルで抜く行動をしていた。早ァーい!すごぉーい!と褒めてくれる奥様に悪い気はしない。
その後、若手たちとバスケの試合をすると、切り込んでいく若林に対して、"お笑い界のハーデンだぁー!!"と煽てるハライチ澤部。
調子に乗ったジェームス・マサヤス・ハーデンはリバウンドを取りに行き、着地で左膝を捻った。その時のことを「雷が頭から落ちて膝にバァーン!」と表現していた。これが靭帯損傷の顛末である。
このしくじりは、前述した「自分がおじさんということを忘れていた」とともに「おじさんになると褒められなくなる」ということが深く関わっている。
褒められなくなる中で、澤部に煽てられた若林はそれが接待バスケである認識はせず、気分が良くなり"おじさんであることを忘れて"無理をした結果のしくじりであった。
本編では、ケガの原因は澤部、戦犯だという話になっていた。笑
2021年の放送当時、私は33歳であり管理職でもなかったため何処か他人事のように観ていた気がする。ただ、現在は管理職となり、当時以上に褒められなくなった。逆に部下や後輩をどんどん褒めていく立場である。
出来ることが当たり前で、出来ないことが寧ろまずい。本来の120%、それ以上でなければ褒められない環境の中で嘘でも煽てでも褒められたら喜ぶし調子にも乗るだろう。そんな自信しかない。
だからこそ、そこで一度冷静になり、自身がおじさんであることを自覚しておかなければえらいしくじりを犯すことになるのである。そんな気づきを与えてくれた授業であった。
若林先生、4年の時を超えて授業ありがとうございます!!