受験生・修習生必見‼ビジネススーツの着こなし 【vol.1 入門】
スーツには「ルール」がある
受験生は事務所訪問やインターンで、修習生(修習予定者)は実務修習でスーツを着る機会があると思います。予備試験の口述式試験を受験するみなさんは、スーツには「おしゃれ」の前提として「ルール」「マナー」があることを知っていますか?
正しいスーツのルールに従わないことは、結婚式で黒いネクタイをすること、お葬式で赤いネクタイをすることと同様の大きなマナー違反です。スーツのルールを知っている方が見れば「マナーがなってないなあ」とマイナスに捉えられてしまいかねません。信頼の低下は法曹にとって致命的です。
この記事を見た皆さんには、スーツを正しく着こなして信頼感のある法曹になってほしいと思います。以下では、どんなものを買えばよいのか、それをどう着ればいいのか、プロのテーラーから聞いた話等をもとに、vol.1〜vol.3まで3つの記事に分けてわかりやすく説明します。今回は、vol.1です(主にメンズスーツを念頭にしています)。(ライター:加藤/The Law School Timesディレクター)
きほんの「き」 〜具体的に見ていこう〜
<記事の読み方>
・A++〜Bの順で重要度別にランク付をしています。Bは後回しでOKです。
・強調部分は、極めて重要なポイントです。
・【 】をつけた箇所は、これを選んでおけば間違いないという選択肢です。
・矢印(→)は「フォーマル → カジュアル」「優先度高→優先度低」という意味です。
※本文中、専門用語や聞き慣れない単語があるかもしれません。今回の記事(vol.1〜3)では「どんなスーツを揃えればいいか知りたい!」「正しい着こなしを知りたい!」という方に向けて、端的にスーツについて知識や理解を深めてもらうべく、詳細な説明はあえて省略しました。専門用語等について詳しく知りたい方は、googleで検索しながら読んでみて下さい。
インナー👚 B+
・【ベージュの半袖Vネック】一択!
・ホワイトは、意外と透けやすいです。
・クルーネック(丸首)は、第1ボタンを開けた際に首元から見えやすく、だらしなく見えるのでおすすめしません。
💡おすすめショップ(一例)💡
・GUNZE
・GU
・ユニクロ
シャツ👔
<色/柄> A
・【ホワイト/サックスブルー(薄い水色)】のどちらか!
・【無地】→クレリック(襟のみ白無地の生地のもの)→ロンドンストライプ(等間隔のストライプ柄) まずは万能な無地のシャツを揃えましょう!
・ボタンや縫い糸が色付きのもの、襟や袖の裏にプリント柄のあるものは選ばないようにしましょう。本来、目立たせるパーツではありません。
<襟>
・レギュラー(75°~90°)/【セミワイド(100°前後)/ワイド(100°〜140°)】→ボタンダウン→・・・(*カッコ内は襟の開き具合を示す)
・襟幅は、ジャケットの襟幅やネクタイの幅とできるだけ合わせましょう。 B
・タブカラー、ピンホールカラーもOKですが、着用シーンを選ぶので注意です。
Cf. ボタンダウン(襟先にボタンが付いているもの)はNG⁉ A++
・カジュアルな襟型のため、面接等の硬い場面では避けた方が無難です。
・また、スリーピーススーツの場合には着用するのはNG❗スリーピーススーツ自体が格式高いものであるため合わせられません。
<着こなし> A+
・ダボダボ、しわくちゃはNG❗いくら高級な物を着ていても台無しです。
・ジャケットの下に半袖シャツはNG❗
・(ネクタイ着用時)第1ボタンを閉める❗
・袖(カフス)のボタンは閉める❗
・(ネクタイを取る場合)第2ボタンまで開けない❗
ネクタイ
・これを買わなきゃだめ!という決まりはないです。迷ったら【ネイビー/ブラウン】で、【無地/ドット】のシルク製が間違いのない選択です。
・結び方は【プレーンノット/セミウインザーノット】で十分です!
・ノット(結び目)に緩みがないようにし【ディンプル(くぼみ)】を付けて締めましょう。 A+
・ベルトが剣先(ネクタイの先端)で隠れる程度の長さに調整しましょう(小剣(ネクタイの細い方)が余った場合はズボンの中に入れてOKです)。 B+
・あまりにも細い物(ナロータイ)はカジュアルなので避けたほうが無難です。 B
スーツ総論 A
<色/柄>
・【ダークネイビー/チャコールグレー】 /ダークグレー・・・の【無地】! まずはこれに限ります。
・黒はNGです❗❗就活スーツといえば黒ですが、世界的に見れば異例です。覚えておきましょう。本来、冠婚葬祭や式典等の場合における燕尾服・タキシード・モーニングコート等のフォーマルウエアに用いられるものであり、ビジネスには不向きです。
・柄のスーツ(ストライプやチェック等)は、無地のスーツを数着揃えてからで十分です。
💡おすすめのショップ(一例)💡
着用シーンを説明して、サイズ感やデザインはプロである店員さんにお任せしましょう。
・Atelier BERUN(ビスポーク(フルオーダー))
・BLESS Stella(セミオーダー)
・麻布テーラー(セミオーダー)
・UNIVERSAL LANGUAGE(セミオーダー)
次回 【Vol.2 スーツ各論】
次回は、スーツのジャケット、スラックス、靴、靴下について見ていきます。どうぞお楽しみに!
*【vol.1 入門】に関連する参考動画
・『初心者必見!干場義雅直伝、『白シャツ』選びの基本』(YouTube)
・『【必見】そのシャツはNG!間違えないシャツはこう選べ!』(YouTube)
・『【必見】失敗しないネクタイの選び方!おすすめネクタイ5本』(YouTube)
・『【初心者必見!】干場義雅が、1着は持っておきたいお薦めスーツを教えます。』(YouTube *特に4:30〜)
・『【ユキちゃんのひとりごと#05】日本のサラリーマンや就活生が黒スーツばかりの理由とは?』(YouTube *特に3:00〜)
*本記事は、東京・表参道のテーラー『Atelier Berun』の店長である竹内大途さんのコラムやYouTube、その他プロのテーラーに伺った話等をもとに作成しました。
The Law School Timesは司法試験受験生・合格者が運営するメディアです。「法律家を目指す、すべての人のためのメディア」を目指して、2023年10月にβ版サイトを公開しました。サイトでは、司法試験・予備試験やロースクール、法律家のキャリアに関する記事を掲載しています!noteでは、編集部員が思ったこと、経験したことを発信していく予定です。
【追記】2024年1月17日午前0時30分
・記事冒頭の<記事の読み方>部分に、断り書(※部分)を追記しました。
・記事中に使用されている専門用語の一部につき、カッコ書きで補足説明を追記しました。
【追記】2024年1月24日午後10時50分
・主にメンズスーツを念頭とした記事である旨を明記しました。
・おすすめショップ一例、参考動画(YouTube)のリンクを追加しました。
この記事はこれで全文終了です。
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