【バイク教習日記34】何回卒検を受けたら合格できるのだろうか…?
50歳153㎝の女子が無謀にも大型バイクの免許にチャレンジした記録です。
【5月6日 教習55時間目】
教習項目11.14.16 急制動、交通状況及び道路環境に応じた運転、高度なバランス走行
ショックから立ち直れぬまま補習を受ける
冒頭の種目で検定中止になり、ほとんど走らずに終わってしまったショックも冷めやらぬ中、再検定の為の補習を受ける。
あいかわらず、教習のある日の朝の体調は良くない。
登校拒否したい気持ちを無理やりに押し込めて教習所に向かう。
再検定の補習は何度も受けた補習とは違うようで、ロビーの受付機ではなく、受付担当の方に直接手渡する。
「この人検定落ちだんだ…。下手なんだな」と思われてるのでは?と思うと手渡しがちょっと恥ずかしい。
教習中の補習はロビーの受付機からチケットが出てくる。
機械が「こいつまた補習受けてるぜ、何回目なん?下手くそ~」とか思うわけもないので恥ずかしいとは感じないのだけど。
ややドキドキしながらチケットを受け付けの方に手渡す。
受付の方は爽やかな笑顔で対応してくれたので、決してそのようなことを思ってないはず。
メンタルが不安定だとあらぬ被害妄想にとらわれてしまうので困ったものである。
20時間以上補習を受けた「補習の鬼」が2,3回で検定に受かるはずもないので、この手渡し受付をあと何回するのだろうか…。と思うと気が滅入ってくる。
7号車と仲良くなれそうな予感
なんと、本日の相棒もあの因縁の7号車!
どの教習車を使うかは担当教官が教習前に決めるので自分では選べない。
補習がまた7号車というのはご縁があるというか…。
私にとっては乗り越えなければならない壁のようなものなのかもしれない。
卒検のときはテンパっていてバイクの区別もついていなかったが、7号車と分かっていれば、クラッチ操作に細心の注意を払うことができる。
検定中止の原因となった波状路と苦手意識のある急制動を中心に練習を続ける。
7号車の個性に合わせて、いつも以上にクラッチに気を配っていると、教習後半には疲れで左手がプルプルと震えて力が入らななり操作がますます困難になってくる。
そんな扱いの難しい癖の強い7号車ともなんとなく仲良くなれそうな予感を感じつつ補習を終える。
先生からも
「出来てるから。落ち着いていつもどおりにやれば大丈夫。頑張って!」と励ましの言葉をかけてもらった。
仲良くなれそうではあるが…。超緊張している場面では7号車の個性を気遣う余裕などないかもしれない。
7号車には申し訳ないけれど2回目の卒検は7号車以外だといいなと思ってしまう。ごめんね。
何回受けたら受かるんだろうか?
私の申し込んだ「安心コース」は補習や再検定については何回受けても無料というその名のとおり懐にとても安心なコース。
「安心コース」の恩恵を十二分に受けながら免許取得を目指しているお蔭でこれ以上の金銭的負担はないが、精神的負担は計り知れない。
精神的負担もさることながら、コケまくって打ち身、擦り傷を作って肉体的にもかなり負担がかかっている。
身の丈を超えた無謀なチャレンジとは理解しているものの、うまく行かなさすぎるとやはり凹む。
教習を始めてから今日まで凹まない日はほぼない。
凹みすぎてむしろ他が凸な部分を探す方が難しいかもしれない。
補習と同じように検定にも落ちまくって何度も再検定を受けるのだろうか。
5回くらいで受かるかな?
今までの補習にかけた時間を考えれば、5回で受かるのは無理なような気がする。
超トロく、物覚えが人一倍悪い私は、人よりも多く繰り返し練習することでなんとかここまで来た。
検定も10回くらい受ければ、さすがの私も慣れて落ち着いて出来るようになるのでは?
検定を何回も受けるという後ろ向きな想像ばかりが浮かんでは消えていく。これまでのことを考えれば明日の2回目の検定で合格するビジョンなど浮かぶはずもない。
メンタルコーチという仕事柄、前向きなビジョンの大切さは良くわかっているけど、「合格できる!」という前向き要素がまるで浮かんでこないのではどうしようもない。
材料なしに料理を作れと言っているようなものだ。
なかなか眠れずにゴロゴロと寝返りを打つばかりで夜は更けていった。