【バイク教習日記18】苦節30時間!その時は突然にやってきた…
50歳153㎝の女子が無謀にも大型バイクの免許にチャレンジした記録です。
【1月25日 教習29時間目】
教習項目11・12・15
バランスのとり方(直線・曲線) 坂道発進
前回の教習で謎にコケまくり
心身共にダメージが大きくしばらお休みしていた教習をやっと再開
しかし…
左手の握力が…
今思い出してみると12月初めの辺りからあまり調子は良くなかった
左手首が痛い、指の関節もむくんでいるのか動きずらい
私の左手は練習中も静寂を保ってくれない
いつも練習の途中から左手がプルプル痙攣していたが、
それはテンパって必死にクラッチを握って疲れてプルプルしていると思っていた。
体調不良で微熱とダルさがひどくなり、教習や仕事をお休みして大人しく家で静養するも、かえって痛みが日々強くなる
左手首や指だけだった痛みがいつの間にか体のあちこちへ出張しているようだ
ついにはペットボトルの飲み口を自分の手では拝めなくなり、いくらなんでも流石にこれは「おかしい」と思い病院へ
血液検査をし、両手の握力を計ってみると
右:23 左:15
・・・「15!?」
どうした左手??幼児なみの握力しかないぞ
クラッチ操作が上手く出来なかったのは生来の不器用さだけなく握力低下のせいもあったのかも?
先生の意向で結構強めの薬で治療開始
ついにこんな日が!!
治療のおかげで体調も回復!
久しぶりなのでまずは外周を回り各種目にもチャレンジしてみる
ヨロヨロと不格好ではあるけど各種目をクリア
何かを忘れているぞ…
そう、今日は一度もコケなかった!!
コケることにおいて右に出るものがいないであろう私が!
この私がである!
なんということでしょう…
まさかコケない日が訪れるなんて!夢かもしれない
【1月26日 教習30時間目】
教習項目1~12、14,15,17
引き続き好調!
昨日に引き続き各種目をこなしていく
本日もコケなし!
不格好ながらも各種目失敗なくクリア
我ながら自分とは信じられない出来にびっくりしつつ、バイクを駐輪場に置いて先生の教習後のコメントを聞きに待合室に向かう
突然のことに挙動不審になる
先「お疲れ様、今日で1段階は終わりますね」
私「??????」「・・・・」(挙動不審になる)
先「1段階の見極め通りましたよ。次からは2段階です」
私「・・・いいんですか?」
先「各種目出来るようになりましたから次に進みましょう」
私「タイムがまだ全然足りてないと思うのですが」
先「2段階の最後の方に種目の練習できますから。その時にタイムが達成できるように頑張りましょう」
私「・・・そう、なんですね。ありがとうございました。」
多分こんな会話だったと思う
突然のことに喜びよりも戸惑いが大きく、落ち着きなく挙動不審になっていたのではっきり思い出せないけど。
見極めって教習前に「今日は見極めですよ」と言われると思っていたので突然すぎてなおさらびっくりしたのかもしれない
本来なら棚からぼた餅的な感覚なのでしょうが、この時も「喜び」よりも「不安や心配」の方が大きかったように思う
先生が1段階修了と言ったのだから「1段階で求められる技術」は習得できたということなのだ
「出来ない病」(出来ないや不安や自信のなさが強すぎる)の私は先生の言葉を素直に受けとり喜べない
安心コース(追加料金で補習と検定が無料になるコース)とは言え補習が多すぎるので、しぶしぶ2段階に進ませてくれたのかも?などど卑屈なことを思っていた
先生も経験豊かなプロなのだから、出来てない人を次の段階に進ませることはしないはず。
先生が「OK」と判断したのだから私は「出来ている」のである
今となってはそう思えるけど当時の私は2段階に進む喜びよりも「私なんかが2段階に進んでいいのか?」というネガティブな気持ちの方が大きかった
帰り道の車の中でやっと「嬉しい!」気持ちが沸いてきた
こんなに苦労したんだから嬉しいに決まってる
来る日も来る日も同じ練習を繰り返す
それがいつまで続くかわからない
いつまでやればいいのか?
暗闇の中をあてどなくさまよっている中
やっと一筋の光明が見えたのだから