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セリーヌのお財布

考えてもわからないから本能に従って動いたが故にもがいている今を鼓舞し、未来への活力の源として、5年ほど使ったお財布を新調した。

フランスの言わずと知れたラグジュアリーブランド、セリーヌ。「女性らしくありつつも自立しているアクティブな女性」がコンセプトだそう。
女性というのは、私は、創造的なエネルギーを持つ人のことと捉えています。
働いていた会社の魅力的な先輩が身につけるオールドセリーヌに憧れて、少し背伸びしちゃった。
いま自分らしいかどうかはわからないけれど、クラシックな佇まいは飽きがこなそうで、使いこんでもヴィンテージのように愛していけそうな気がする。

素材はきめ細かく美しいカーフスキン。生後まもない子牛の革で、希少価値の高いものだそう。気になって調べた限りでは、食用として消費された後の素材を使用しているとのこと。

全面にあしらわれたロゴとか、LVMH傘下の高級嗜好品であることとか、会社での時間を過ごす前の自分だったら絶対に選んでいないもの。まるでこの2年半の化身のようです。

三度目の正直で選んだセリーヌのお財布と、5年後の私はどんな景色を見ているのだろうか。

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