もしも私が遺書を書くなら
もしも私が遺書を書くなら、限りなく簡潔に済ませたいと思う。noteでこそメンヘラ陰鬱長文痛ポエムを書き殴っているが、最期に遺す文章は最低限でいい。
とりあえず、どこかしらに私がやっているゲームのアカウントへログインするための、パスワードを書いておこうと思う。
首を吊る瞬間まで脳裏をよぎるくらいには好きなキャラクターがいる。私のアカウントで、そのキャラクターの行く末を見届けてほしい。
馬鹿らしいと思われるかもしれないが、もしも今死ぬのならこれだけが本気で心残りだ。自分の目でその末を見届けたかった。こんなところで終わりたくない。苦しい。そう考えていたら、本気で悲しくて、悲しくて、必死に首を吊りながら泣いていた。
まあ結局、今もこうして生きているわけだが。馬鹿らしい。もう二度と首吊りはしない。私のような意気地無しには向いていないと思った。
次こそ確実性のある方法を取るために、計画だけはしっかりと立ててある。それでも最期に遺す言葉が何も決まらなかった。
鞄の中に遺書や大切なものを詰めて、いちど警察の元に届いて、最終的に行き着く先はまあ想像がつく。本当は届けてほしくない。大切なものを渡したくない。
ごめんなさい? 頭を下げる気なんてこれっぽちもない。ありがとう? 感謝の気持ちなんて浮かばない。これは普通に私がクズなだけ。
決まった。最悪な他責の言葉を書いておくことにする。
これで全部完璧! ただひとつ、私が完遂させる勇気のない意気地無しのゴミだということさえ除けば。
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