オーバードーズやめられなかった!

「12月まで市販薬の過量服薬はやめます」だとか宣言していた私はその舌の根も乾かぬうちにドラッグストアに突撃してしまうのでした。

その日は昼間から処方薬をラムネでも食べてるんですか? という勢いでもぐもぐもぐもぐしていたために非常にテンションが高く、半ば衝動的に家を飛び出します。
そこから入店すればあとは秒速、行きつけのドラッグストアなので目当ての品がどこにあるかはしっかりとわかります。脳みその無駄遣いです。無駄。

咳止めとアレルギーの薬を同時に持ってくる不審者の女子高校生に、登録販売者であるレジ係の店員さんは優しく接してくれました。
「これで治らなかったら病院に行ってくださいね」
はい。いつも本当にごめんなさい。適切に使用できなくてごめんなさい。販売規制で迷惑かけてごめんなさい。製薬会社の皆さんごめんなさい。

バーコードを掲示し、ぺいぺい! の音が鳴ります。支払いを済ませました。この瞬間だけ金銭感覚は完全に消えて、いくら払おうがそれはただの数字の羅列にすぎず、大切なのは私の手元にブロンとレスタミンの組み合わせがあること、それだけなのでした。

家に帰ると速攻投入! 家に帰るまで我慢できただけマシでしょう。そこからはもう、楽しいひとときを過ごしました。エフェコデやめる、と言った私も、市販薬のODをやめる、と言った私も泣いています。全部失敗!

私は、私は薬物依存症なのでしょうか? 自身ではまだギリギリ違うと思っています。だって止められていた時期もありますし、もっと多い量を長期間摂取している人もいるわけですから。

「これで治らなかったら病院に行ってくださいね」
精神科には既に通っています。ODのことも話しています。わたしのOD癖は、どこの病院に行けば治るのでしょう。きっとどこに行っても、わたしがこうである限り意味はないのでしょうが。と、いうかこの言葉、そういう意味じゃないですよ。

久々に味わうジヒドロコデインの多幸感に包まれながら、今日はおしまい。次こそ、オーバードーズをやめます。断薬成功、何回目?

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