順番の大切さ
リーディングは最も取り掛りやすい分野ですが奥が深いです。
受験や資格の試験も読解力を基に問題を解くのが最も大きいパートを占めています。読めさえすれば解答できる試験も多く、リーディングが合格のカギと言えます。
まず、英語のリーディングは単語力、英文法や英語表現をどれだけ知っているかが基礎になります。知らない単語や聞いたことがない表現は理解できないからです。
といっても文法や英語表現は退屈になりがちですから、ここは難しく考える必要はありません。
英語の特徴は、
・英語は文の中で語順がとても大事
・英語の段落は「トピック」「内容」「結論」の三要素をこの順番通りに並べる
・名詞を修飾するのに前からも後ろからも修飾できる
という3つのです(もちろん例外はありますが)。
とはいえ、これらは中級くらいになってからで良いかとも思います。小さなお子さんや初級のうちは英文を読むことに慣れるのが大切です。
ある程度慣れてきたら、英語を読む際には「このitは何を指している?」「こういう時は、単語をこの順番に並べるのか」ですとか「この段落の中で、主題はこれ、結論はこれ、残りは理由や根拠かな」と意識しながら読む練習すると読解力が向上します。
一つの文章をリーディングとリスニングの両方で学習するとより良いです。目と耳の両方をトレーニングしましょう!
リーディングは他のスキルよりも苦手な人が少ないと思いますが、慣れてくると文章の意味を理解できる以上のことが求められることが少なくありません。読解、読解力とはどのようなものなのか、「記述内容の意味を理解する」以外で考えてみると、
1. 構造を読む
英文の構造について読解します。もちろん、構造について記述されていませんので話の流れから読み取るべきものです。著者がどのようにして文章を組み立てているか?文章内において各部分がどのような意味で用いられているか?など文の意味ではなくて文章の構造に関しても理解しておく必要があります。文章内において結論、根拠、前提、仮定など論文における役割を掴めるようにしておくのが大事です。
2. 著者を読む
どのような目的で書かれた文章なのか?説明、強調、批評、反論、比較それとも主張なのか?「文章の目的は?」のように問われる他、文章の全体像考えさせる問題があります。文章の一部の意図についても同じように、具体例を挙げているのか、比喩で用いているのか?、または補強しているのか、指摘しているのか?微妙なニュアンスを英語で問われてきます。
ここでは2つ挙げましたが他にもあるかもしれません。書いてある内容をただ理解すれば良いのではなく、行間や背景を読み取ったり、文章全体として俯瞰することが必要になります。
一つの文の中における単語の順番、一つの段落における各文の順序、文章における各段落における順序などなど英語は順番がとっても大事です。
注意: 幼児や小学校低学年のうちから文法や表現のルールを勉強するのはあまりおすすめしていません。これらは後からで身に付けられますので。
参考: LRIGHT ENGLISHでは意図的に様々なフォントを用いています。異なるフォントを読む練習はリーディングに大切と考えているからです。学校の試験にしろ、資格試験、入学試験は多くの場合時間との勝負です。いつもの参考書や読み慣れている教科書で使われているフォントが違うと読むスピードが遅くなるケースが時々あります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。