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世界一周20日目log シドニー/オーストラリア横断終了
20日目はアリススプリングスからアデレードを経由し、夜にシドニーへ到着した。
1泊するために立ち寄っただけなので、特に観光はできていないが、
宿泊したホステルがとても良かった。
泊まったのはYHA Sydney Central。1泊4000円くらい。
空港から電車1本、20分くらいで行けて、駅からも近いというアクセスの良さ。
それに何より、建物全体がワクワクする作りになっている。
地下にはバー、1階にはカフェとキッチンとダイニング。ダイニングはカフェと変わらないおしゃれさで、センスのいい音楽がかかっている。
さらにはシアタールームに、サウナ、温水プールまで。
屋上は見晴らしのいい場所となっていたし、
各階には小さな作業スペースがあって、これを探すのも楽しい。
宿泊者は皆どことなくウキウキしていた。
私もまた、何をするでもないのにウキウキしていた。
駅から出た瞬間に広がる美しい建物たち。
夜出歩くことに全く不安を感じない、肌で感じる治安の良さ。のんびりした歩みの人々。
快適で素敵で手頃な料金のホステル。
その全てが私たちを幸福な気持ちにさせるのだろう。
ふと、アリススプリングスでの日々を思い出した。
こことは別の世界のようだ。
アリススプリングスは現地の人に「本当のオーストラリア」と呼ばれることがあるという。
なんとなくその意味がわかる。
ここは移民たちの作り上げたオーストラリア。
日本にいた時の私が思い浮かべていたオーストラリアだ。
イギリス人たちが入植したのは1788年。
日本は天明。松平定信による寛政の改革が行われていた時代。
今となっては遠い昔、と果たして言えるのだろうか。
さて。パース、アリススプリングス、シドニーへと至る8泊9日のオーストラリア横断が終わったわけだが。
率直に、難しい国だなと思った。
解決の仕方がわからない、大きな問題が残っている。
平和で快適なこのシドニーも、掘り起こせば絶望の中に亡くなった人々の死体が数え切れないほど出てくるのだろう。
その上で暮らす、旅行者に優しい人々。
この旅の間、この国が好き、ここで働きたいという人々をたくさん見た。
彼らを、アボリジニの人々はどういう目で見ているのだろう。
見定めるような視線を思い出す。