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『転職で給料をあげている人ってどんな人?』(転職の本当のところ”vol.004)

前回『転職すると給料はあがるの?』をテーマに記事を書きました。

給料は目の前の転職(点)だけではなく、先々のキャリアも含めて(線~面)で考えましょう

そのような内容をお伝えさせていただきました。

一方、目の前の転職で「給料をあげたい」方も多くいらっしゃると思いますので、今回は転職で給料をあげている人の条件について書きます。


⓵相手から切望して求められる人

企業側が「絶対に」「何がなんでも採用したい」と思われる人は給料をあげての転職をする傾向にあります。

そうなるための条件とは…

・これまで経験してきた中で、誰もが評価するであろう成果を出した仕事(職務/希少なスキル/プロジェクト)を再現できるかつそれ以上の貢献に期待できる人、だと認識されることです。

自ずと「ほぼ同職種」「ほぼ同業界」内での転職になりますので、「キャリアチェンジ」「新しい挑戦となる」転職をしたい方は、なかなかあてはまらないかもしれません。

前提として「誰もが評価するであろう」成果が必要ですので、現職で貢献性の高い成果を出すことは絶対的な要素です。

②利益率が高い業界or会社に移る

社会において様々な市場が存在しますが、利益率が高い業界、低い業界、それぞれあります。同様に、各業界の中でもしっかり利益を出している会社があれば、そうではない会社もあります。

当然のことながら、高い利益を出している業界や会社の方が、可能性として給料も高くなります。

利益率が高い業界の一つとしてイメージされやすいのは「コンサルティング業界」です。

ざっくり言えば、ほぼ「頭と身体だけ」の資本(原価)で、付加価値の高いアウトプットを高額報酬(売上)で得ている業界です。

その分、コンサルタントの方々は激務でしょうし、見えない答えを探しにいく仕事ですので、かなりのハードワークになっています(私もマーケティング戦略のコンサルティング会社にいたので、ある程度、体感しています)。

給料を上げるために、利益率の高い業界に移るのは良いですが、「自分にできるのか?」「楽しく働けるのか?」「成果を出せるのか?」をよくよく自問自答した方がよいです。うまく面接が通って入社はできても、活躍できなければ、給料は下がる可能性もあるし、短期で辞めたくなる可能性もあります。「〇〇業界にいけば給料が上がる!」みたいな口車に乗せられるのは絶対に止めたほうがいいです。

業界選びだけでなく、会社も同様です。

「A社は収益性が高い」短期でみれば良いお話です。一方、数年後も、その会社は収益性が高いのでしょうか。世の中、何が起きるかわからないものです。数年前まで破竹の勢いで事業成長をしていた会社が外的環境の変貌のよって様変わりしてしまう例など幾らでもあります。コロナのような自然界との闘いもあれば、リーマンショックのような経済的な痛手に伴うものもあれば、××××不祥事といった想定外の事件から経営破綻に追い込まれることだってあります。

逆もあります。今はさほど収益性が高くなくても、数年後に化けたビジネスもたくさんあります。

「明日のことはわからない」

極端かもしれませんが、これが真理かなと思います(もちろん、大きな経済の流れより、成長性などを勘案することは大事ではあります!)。

収益性が高い業界、会社の方が、それは安心感があるかもしれません。ただ、それと同等以上に大切なのが…

・貢献していきたい業界なのか?(意義を感じるか)
・やり続けられる職務内容なのか?(継続的に働けるか)
・絶対に経験したい仕事なのか?(キャリア上、必要なのか)

といった部分です。

これをもっていれば、いざ所属している会社の業績が悪化しても、同業界の違う会社に移りやすいでしょうし、「個」としての力も伸びていくはずです。

③従業員への還元意識が高い会社を選ぶ

意図的にみつけるのは難しいとは思いますが、それこそエージェントなどに相談をする際に、この観点で紹介企業を探してもらうとよいでしょう。

ですし、このパターンが数としては最も多いように感じます。

つまり、今の会社と同業界内の他企業に転職をする、その転職先が給料水準が高いor還元率が高いといったことです。

ただ、これも上記①②で書いた通り…

結局、成果を出せしていかなければ給料が下がる可能性もありますし

会社が急に業績が悪くなって、給料の制度が変わることもあります。

「西見が書くことは極端」だと思われるかもしれませんが、ゼロではないことを考えておくことが転職やキャリアチェンジにおいては重要だということはお伝えします。

④ハイリスク・ハイリターン型の仕事を選ぶ

給料をあげたい!となった場合に、冷静に考えていただきたいことは、給料はどこから生まれるか?についてです。

給料←会社の利益←事業の成長(適正なコスト管理含め)←顧客への貢献(必要とされる商品・サービスを提供する)←顧客が求める商品・サービスを一生懸命考え・生み出す

出発点は顧客への貢献に他なりません。

つまり、仕事が先で、給料は後、が基本構造ですから、企業が転職したばかりの人に高い給料を払うことはそう容易では無いという前提は認識しておくと良いと思います。

その前提ではありますが、中には先に高い給料を払ってくれる企業もあります。

外資系はその一つです。

外資系の考え方が「あなたの実績・能力を信じて買います」スタイルだからです。

ただ、それこそ、成果を出さなければ「減らします」「辞めてもらいます」といったお話もありますし、時には「本国の方針で日本法人は閉じることになりました」といった経営判断も出てくるリスクもあります。

ハイリスク・ハイリターンです。

日系企業で言えば、フルコミッション型の保険会社などがあります。成果を出し続けているプレイヤーは年に億単位稼ぐとも聞きますが、成果が出なければ、月額の基本給のみ…といったことになる人もいるわけです。

このパートでも結論は「成果を出し続けられるか≒その仕事を、その会社でやり続けていけるか」に帰結します。

「やりたい」「やり続けられる」「成果を出すイメージがもてる」のいずれかは必須要件

長くなりましたが、給料をあげる転職をする方法はあります。

ただ、どのパターンだとしても、線~面で考えれば、

その仕事やその会社で

・やりたいか?
・やり続けられるか?
・成果を出していけそうか?(成果を出したら給料に還元してくれる会社か?も、やはり大事ではあります、とここまで書いていた思いました^^)

のどれかに対して首を縦に振れなければ、その転職はオススメできません。

稀に、企業からのオファー金額に関して数万円の差で転職先を決める方がいらっしゃいます。

否定はしないですが、その数万円を中長期目線でとらえることは忘れていただきたくないです。

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