イエス・キリストを紹介したいんです [13]-死に勝利するー
聖書の中で,死なない人物がふたり登場します.
ひとりはイエス.イエスは十字架上で一度息を引き取っていますが,3日間黄泉に下った後,復活し,40日後に天に昇ります.もうひとりはエノク.旧約聖書に出てくる人物で「信仰あつい人として歩んだのち姿を消す.神が彼を取り去られたのである」(創世記 5:24)と書かれています.
さて,イエスはご自分の復活以外に,死んだ人々を甦らせることもしています.
有名どころではラザロ.マルタとマリアの弟で,死んで葬られた四日後にイエスによって甦らされます.イエスが墓を開けよと言ったら,長女のマルタが「もう死んで四日目,臭くなっています」と言ったほど.しかしイエスが「ラザロよ,出てきなさい」と言われると,ラザロは死者を弔うために顔や身体に巻き付けた布をそのままにして,いわばミイラのような状態で出てきた,と書かれています (ヨハネ福音書11: 17-44).結構不気味な光景に見えます.このラザロの甦りはユダヤ中の評判になって,その結果イエスはユダヤの司祭達に目を付けられて暗殺計画-十字架刑に発展します.
もうひとりは会堂管理者ヤイロさんの娘さん.イエスはこの子の手をとって「少女よ,起きなさい (タリタ,クミ)」と言われると,死んだと思った少女はすぐに起き上がって歩き始めた,書かれています (マルコ福音書 5: 35-43).そしてもうひとり,未亡人が一人息子を亡くして悲しんでいる姿をイエスはご覧になって,かわいそうに思って甦らせました (ルカ福音書 7:11-17).
ちなみに,聖書の中で「死」は罪のゆえに人類に入ってきたと説明します.アダムとエバが禁断の木の実を食べた後に
「あなたは,死ぬまで汗水流して土地を耕し、働いて糧を得、そしてついに死に、再び土に帰る。土から造られたのだから、また土に帰らなければならないのだ。」 (創世記 3:19)
と言ってアダムとエバをエデンの園から追い出します.
さて,イエスが甦らせたラザロをはじめ,結局はみんな死にます.聖書は明確に
「人間には、一度だけ死んで、その後さばきを受けることが定められている」(へブル人への手紙 9:27)
と書いています.「人間には、一度だけ死んで」を否定する人はいないと思います.死亡率100%.しかし「死んだ後に,さばきを受ける」ことはどうでしょうか?
昔の日本人の死後観に死んだら「閻魔大王」のところに行って生前のさばきを受けて,地獄行きと極楽行きが決まる,というのがあったと思うのですが,最近はどうなのでしょうね.他に輪廻思想で生前の行いが評価査定されて生まれかわり先のポジションが決まると聞いたことがあるのですが,どうなのでしょう?高額のお布施を出せば輪廻解脱できて仏になって,高位の戒名をもらって極楽行きというのが最近の傾向なのかな?(すみません.仏教に無知なもので...)
キリストの十字架が自分の罪のためであることを認め,受け入れることで,自分の罪が赦され,永遠のいのちを頂き,天国ーパラダイスーに行くことができます.これがキリスト教の伝える福音ー良い知らせ,グッドニュース,ゴスペルーです.
クリスチャンは死を恐れません.イエスの元に行けるのですから.この世で病気や不自由な身体であっても,天国では病気や身体障害からも解放されます.今のこの世の人生の期間は永遠に比べると一瞬です.永遠の地獄より,永遠の天国に行って欲しいと願います.
だから,みなさん,イエス・キリストを信じて,永遠の天国へいたる切符を受けとってください,と伝えているのです.
最後に森繁昇さんというゴスペル歌手の曲で,自分の好きな曲を一曲紹介します.Youtubeで視聴できます.
「君は死んでゆく。用意はできてるか?Ready To Die」
https://www.youtube.com/watch?v=YY0XSZBsHMs
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