パッドマン見てきました。ネタバレだらだら。

パッドマン見てきました。

以下ネタバレ気にせず書きます。


真面目なふりしてエンタメ映画、とか、パリーがヒーローとか、男らしさも女らしさも解体シャッフルされて、性に固定されてないとかはついったでつぶやいたのでもういいことにします。

パリーがヒーローであることは譲りません。


冒頭、生理になった新妻ガヤトリが、家事放棄して隔離部屋に籠もります。

生理中の5日間は、家事も仕事も夫が触れるのも禁止、隔離部屋に籠もってないといけないしきたりなのです。

外出中でもデート中でも中断帰宅です。

学校にも行きません。

隔離部屋はベランダに檻のように区切った部屋…


私、10月に生まれて初めてインド行きまして。7月8月の日本はインドより暑いと言われてたなーと油断して空港出てからインド出るまでずーっと、太陽光線で蒸発する焦げる水ーと悶えっぱなしでした。

今現地情報見るとみんな寒い寒い言ってますが、基本暑い国なんですよ。

そして、おうちある方でも、寝具抱えてきて公共の場や歩道脇で寝てます。お外風通しよくて涼しいから。(さすがに男性のみでしたが)

そしておうちも、風通しのいいベランダっぽいスペースが日本より広い(というか、壁やガラスで密閉してる部分少ない)


私の思い出話はいいのです。

隔離部屋、狭いけど、居心地良さそうにカスタムしてあるように見えまして。


生理時に5日の隔離ひどい、と、思いはするのですが、同時に「穢れの名目で、家事も仕事も社会活動も夫の世話も公然とサボって上げ膳据え膳で5日ごろごろしてていい」って、ちょっと羨ましくないですか?

ていうか、漏れ対策十分じゃなくて鎮痛剤なしだと、日常生活無理だったから、そして休日のない主婦を強制的にでも休ませる生活の知恵&優しさで始まった習慣じゃないでしょうか。

それが時代が立ちすぎて形骸化して呪いにしかならなくなったんじゃないかなあ。


そして、不潔だ不潔だと言われる生理用の布なんですが、少なくともラクシュミ製試作ナプキンより性能上ですよね。

ガヤトリが使って、サリー汚して洗う羽目になったって言ってるんだから、布なら普通漏らさず処理できてるんですよ。

(シミだらけで見た目最悪だけど)、自分の工夫、もしかしたら女性コミュニティで共有する技でうまく処理できてるのに、知った顔して変な物使わせないでよ、私達のうまくやってることに口挟まないで、みたいな苛立ちがあったんじゃないでしょうか。

高いから貧しい家では市販の使い捨てが買えないって言うけど、お供えにはぽんと出せる額なんです。

買えないじゃなくて価値を感じてないんです。

…日本の私達にも色んな所で生ずる「理解してほしいけど知ったかぶりするんじゃねえ」問題だなーと思って見てました。


じわりと教育の大切さを訴え、生理以外でも家族に虐げられてる女性の現実社会と、現金収入での自立を訴える話でもありました。


ラクシュミには、30回位、呼び出してデリカシーについてじっくり反省していただいたり、順序よく話をしよう、走り出す前に準備しようと説教したいところでしたが、パリーがやってくれたので満足です。

…パリーのスパダリにしてなんでも解決ヒーローぶり、痺れました。


今思い返したので語ったんですが、力いっぱい娯楽作品です。

歌も踊りもばしばしはいるし、結婚式も初潮のお祝いも村のパレードも、村の糾弾集会も、おうちご飯も屋台ご飯もお菓子もお茶も、啓蒙もギャグもロマンスもみんなこなし、男女の役割解体再構成して、だらけず一気に語り尽くす、素晴らしい映画でした。

さあ行け。そして帰りにカレー食べれ。

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LR
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