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男女共習 「円陣パスで全員バレー」


男女共習が目的ではない

 今年度は2年生を担当し、今年も全学年で男女共習で授業展開していく予定です。最近では、男女共習をしているという学校もちらほら聞くのでいろんなところで広がっていってるんだなと感じています。ただ、いろんな先生と話す中で「男女が一緒に体育をする」ことが第一条件になっていることがあるように思います。

どういうことかというと、それ自体が目的なのではなく、能力の差とか障がいの有無とか体格の差とか色々な自分と周りとの差があるけどそんなことみんなひっくるめてみんなで体育できるところはみんなでやろうよ、その形を考えよう。の中に男女という差もあったりするので。男女を一緒にが初めに来ると、評価とか、試合とかが難しくなるのかなと思います。という感じでもう男女共習も3年目です。テストとかめっちゃ楽ですよ。男女で分けて回収とかしなくていいので。


バレーボール

今回のまとめはバレーボールです。

活動のメインは教室での班で活動します。このバレーボールの授業の肝は円陣パスを通した授業作りです。

2クラス分が体育館に入るので結構ギリギリなのですが、なんとか入るように均等になるように配置してください。ちなみにうちは1クラス8班構成なので4列✖️4列で体育館ギリギリでした。

円陣パスで大切にしたこと

円陣パスでとても大切にしたことは「構え」と「声かけ」でした。
特に「構え」です。円陣にしても対面パスにしても、うまくさわれない生徒の特徴はボールが来る前の準備不足です。それを解消するために「構え」をさせる。
「構え」は膝を少し曲げて、手は上でも下でもさわれそうな場所に動かす。
と言っていましたが、要はボールがないときにも「来るかもしれない」と思うことがボールを落とさない秘訣でした。結果は・・かつてないほど盛り上がりました。びっくり。生徒の楽しもうという雰囲気に助けられた感もありますがww

初めは一回みんなで構えをやってみるのがよかったです。
「はい、構えて!!」
全員構える。適当に投げる。
生徒「うわーーー」てな感じを一回やってみて、
じゃあスタート!
そのあとは個別に班を一個ずつ回ってボールを無理矢理ぶんどって
「はい、構えて!!」で投げる。
をひたすらやりました。結果としては生徒間で「構えてないからやん」てな感じの会話もちらほら聞こえてきました。さらに難易度をあげれそうになったら、上から打ってレシーブも円陣パスの中でやらせてみました。もちろん、本気で打ったら怪我するから続けることを前提にするように声かけを入れました。

こんな感じのことを2授業くらい続けて、バドミントンコートでも試合形式に変えていきました。

円陣パスが大切な理由

今までは、ずっと対面パスを推し進めてきました。理由は「打った後に動かなければならないから」です。円陣パスは大きく動くことは少ないので。ですが、対面パスと円陣パスの違いはボールを打つ角度にあります。対面は向かってきたボールに対して、真っ直ぐ返せばいいのですが、円陣パスは正面からくれば違う角度の相手にパスしなければならないし、斜めから来た場合は角度をつけてパスしなければならないです。バレーボールの試合の状況を想像すれば、実践的な練習がどちらかわかってくると思います。ただ、対面パスは基礎の基礎でしっかり当てる場所の確認のためには有効な練習方法ではあるので

ネットなしのサービス練習

残り10分くらいになるとサービス練習。ネットは立てません。ネットがあるとミスが明確になることと時間のロスになるので立てませんでした。初めに目安の高さは提示しました。サービスでは手首を返す、スナップを利かせることをポイントとし、練習をしていきます。2回目の時はバックゾーンに入れる生徒は入れて、サービスのレシーブ練習をさせました。

バレーボールは1年の時にも実施しており、2年目です。2年目なのでできることはあまり制限せず、練習も目的だけは伝えるようにしました。その中で目的から外れた行動を規制することでもっといろんなことやりたい欲を引き出したい狙いでした。結果としてはそのやりたい欲を引き出すことには成功しましたが、苦手な生徒も楽しめてできるものだったかは反省が残ります。

試合

我が校は保健の授業が半期あり、時数的には十分な時間確保になっており、その時間を利用して試合を行っています。いつもは2クラス展開ですが、この時は1クラスで体育を行います。ここの試合の場面では男女別のコートにし、試合を進めていきます。女子の場合はサービスを投げ入れにしたり、男子は積極的にアタックを促します。各々が練習した成果が出やすい形を模索し、試合の場面は男女別にしました。ここでは7人制にフロント3バック4にしました。理由は他のチームから人数を補填させるためです。補填される生徒はバレー部でもなんでも構いません。バレーボールにおいてつながる可能性が高い方が一体感が出て意欲的に進行していきます。そのための補填です。アタックが決まった時、ラリーが続いた時にチーム関係なく歓声が上がります。


今回のバレーボールでいかにボールのない時に準備させるかが大切かがわかりました。そのための具体的指示が「構え」でした。「声かけ」は雰囲気作りです。あとは、続くとやっぱり面白い。これが分かれば、楽しいし、協力してよかったとなっていくことを再認識しました。皆さんもぜひやってみてください。班の仲もとてもよくなりました。

ではでは

ciao

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