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LPIXELのAI画像診断支援技術ってどんなことをしているの?

こんにちは、LPIXELにてAI画像診断支援技術のセールスマネージャーをしている植田です。我々のチームでは主に医療機関向けにAI画像診断支援技術の普及をおこなっておりますが、今回は業界を取り巻くお話と普及に向けての活動に関して触れていきたいと思います。


AI画像診断支援技術の普及

画像診断とは

「そもそも画像診断って何」という読者の皆さんもいると思いますのでご説明させていただきます。
画像診断とはレントゲン画像、CT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)、超音波などの医療画像を用いて生活者の健康状態や病態を評価し診断することを指します。

画像診断技術は、医師が正確な診断を行い、治療計画を策定するための重要なツールとして利用されます。また、近年ではデジタル技術の進歩により、画像の保存、共有、分析が効率的に行えるようになり、医療診断の精度と迅速性が向上しています。

AI画像診断支援技術とは

では我々が普及を目指している、AI画像診断支援技術はどんなことをおこなっているのでしょうか。
AI画像診断支援技術は、人工知能(AI)技術を使用して医療画像を自動的に分析し、異常陰影の検出や計測などを行うことで、人による判断のバラつきを抑制し画像診断を支援するシステムのことを指します。

AI画像診断支援技術は、医療診断の分野で導入が進行しており、特に大規模なデータセットと高度なアルゴリズムを活用して、医師と連携して診断の正確性と迅速性を向上させることが期待されています。しかし、AIの診断はまだ医師の最終的な判断を補完するものであり、臨床判断に対するサポートとして機能します。

診療報酬改により一部医療機関ではAI加算が

2022年度(令和4年度)診療報酬改定において、画像診断管理加算3(*1)の施設基準に新たに「関係学会の定める指針に基づいて、人工知能関連技術が活用された画像診断補助ソフトウェアの適切な安全管理を行っていること。」ほかが要件として追加されました。これにより加算の点数が300点から340点に引き上げられました。
現在、特定機能病院からの算定評価になりますが、中小病院、クリニックなどの医療機関にも加算が付くのか今後の報酬改定が注目されています。

*1画像診断管理加算3: 画像診断管理加算3は放射線科を掲げている特定機能病院で、常勤の放射線診断専門医が6名以上配置されている等の条件を満たした医療機関のみで加算が可能な診療報酬


AI画像診断支援技術拡大に向けて

現在の状況

ここではLPIXELが何をしているかについて触れていきたいと思います。「どうやっているのか」の細かい話は、チーム紹介の際にご案内させていただきます。

冒頭でもお話した通り、我々のチームでは主に医療機関向けにAI画像診断支援技術の普及を目指しています。有床施設である病院から、入院施設を持たない街のクリニック、健診専門施設など画像診断をおこなっている医療機関がセールスの範囲となります。
医療安全面や見落としなどの心理的ハードルを補助するために導入いただくお客様が多く、2019年に当社として最初の製品が上市してからまだまだ普及のタイミングですので、単なる製品販売ではなく今後のAI画像診断支援技術への期待や可能性も含めて評価いただいております。

最近では医療業界でも問診などのAI活用が進んで来ておりますが、画像診断領域ではAI市場がまだまだ出来上がっておらず、どうやってこの市場を創っていくのかが難しく、チャレンジングな点となります。
AppleがiPhoneを、テスラがEV車を文化として当たり前の世の中にしたように、我々も国内の医療AIの先駆者として、医師の皆様に「安心」と「革新」を提供していくのがミッションだと捉えています。

現在は会社としてのロビー活動、展示会・学会などの講演、デジタルマーケティングなどを通じて医師の皆様に製品のことをお伝えしておりますが、他社を含めて業界全体でAI画像診断支援技術を盛り上げていきたいと思っております。

今後の将来像

自社でのセールスもそうですが、よりパートナー様との連携も深めていきどこを向いても当社のAI技術が採択されているような状況を作っていきたいと思っています。
一部紹介ではありますが、キヤノンメディカルシステム様や富士フィルムメディカル様とも連携させていただき市場を切り開いております。
医療への発展・貢献という志は各社同じ方向を向いていますので、より良いサービス提供を図ると共に、新しい価値の創造をしてまいります。
製品の歴史や将来に関してはプロダクト開発のチームよりご紹介させていただきますので、お楽しみに!

【プレスリリース】

文:植田 賢史

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