QZSS(みちびき)
みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)について
1 みちびきとは?
準天頂軌道の衛星が主体となって構成されている日本の衛星測位システムのことで、英語ではQZSS(Quasi-Zenith Satellite System)と表記します。
衛星測位システムとは、衛星からの電波によって位置情報を計算するシステムのことで、米国のGPSがよく知られており、みちびきを日本版GPSと呼ぶこともあります。
2 みちびきのメリット、デメリット
(1)メリット
・測位精度が高い GPSと一体で利用できるため、高精度で安定した測位が可能
・GPS信号が届きにくい場所でも測位できる 山間部や高層ビル街など、見通しの悪い場所でも測位できる
・測位精度は、補強信号を利用することで、測位精度を数cmまで高めることができる
・受信機が安価に調達できる GPS互換であるため、安価に受信機を調達することができる
・さまざまな分野で活用できる 観光や防災など、さまざまな分野で活用できる
(2)デメリット
・特別な設備を設けないかぎり、屋内や地下街では受信はできません。
・2022年以降の太陽活動の活発化により、電離層に乱れが生じ、サービスの精度が想定を超えて低下している
・携帯電話でQZSSに対応している機種はまだまだ少ない。
3 みちびきの活用例
・奈良市安心・安全“なら”見守りネットワーク(事前登録制度)
・祭りの山車・神輿の位置管理
・スポーツイベントでの利用
・ポスティングスタッフの位置情報管理
・農作業支援システム「レポサク」
※出典元