雪が降る寒い中、早起きして働きます。 絵本『ゆうびんやのくまさん』
主人公はぬいぐるみのようなくまさんですが、彼は実はすごく働き者。
くまさんシリーズはパンやさん、うえきやさん、はたまた石炭やさんなど様々ありますが、今回のくまさんは、ゆうびんやさん。
クリスマスシーズンで、プレゼントを届けるのに大忙しです。
雪の降る中、小包を駅まで取りに行ったり、それをみんなの家に届けます。
くまさんは、町の人たちに好かれていて、配達すると飲み物やおやつをいただくこともあります。
くまさんの仕事は配達だけではありません。時には、荷物にハンコを押したりもします。
とにかくよく働きます。
一人暮らしのくまさんですが、おうちの中を観察すると、女のくまさんや結婚式らしき写真が飾ってあるのを発見しました。
そして、くまさんへのプレゼントもたくさん。
くまさん、孤独ではないようで安心しました。
このシリーズの魅力のひとつは、素朴な感じの絵です。
色もパステルカラー調で、控えめな印象です。
そしてなんといっても、幼さが残っているにもかかわらず、一生懸命働くくまさんの姿に感動します。
立派に働いて暮らしているけれど、本当は幼いくまさん。
そのギャップに惹かれるのかもしれません。
一人暮らしでちよっと寂しそうなくまさんに見えますが、町の人や動物たちに慕われている姿にホッとします。
