天体観測のすすめ
考えすぎてしまう人、不安が消えない人は星空を見に行こう。
今年になってから「サーフキャンプ」に行くようになった。
昼はサーフィンをし、キャンプをして夜を明かす。そして翌朝からサーフィンをする。それがサーフキャンプである。
サーフィンは私の趣味だが、キャンプは親戚の趣味だ。
一人で出かけることも良いが、誰かと一緒だと楽しいことも多い。
さらに交通費や食費の節約にもなる。
そんなわけでサーフポイントの近くで夜を過ごすようになって気が付いたことがある。
それはサーフポイントは星空がきれいであること。
私の住む東京多摩エリアでは星空なんてものはなかなか拝めない。
町が明るすぎるのだ。
それに比べてサーフポイントのある地方や海沿いは自然と町の光が弱くなる。
それを知ってから天体観測をするようになった。
観測といっても望遠鏡などは使わず、目視で眺めて星座図を確認する程度。
田舎は街の光が弱いから天の川が見えるくらいに綺麗な星空が見える。
8、9月の空でこんなに綺麗なら、冬場はどうなるのだろう。
最近よく拠点にするのは伊豆下田。
午前中にサーフィンをして、午後は食事と観光。
夜は風呂と酒に興じて、酔い覚ましに夜空を眺める。
その日は流れ星1、衛星1、星座多数を観察できた。
何度か通っているから人がいなくて星が見えるところも知っいる。
立って眺めることに疲れたら、ベンチに寝転んで目を開く。
それだけで処理しきれないほどの星々が確認できる。
そのまま眠ってしまって寒くて起きたこともある。
でもその瞬間が幸せだった。
忙しなくて疲労に溢れる日々。
みんなが何をしていて自分が何をしているのかいまいち分からない。
自分の手の届かないところで多くの物事が進行して完結し、また始まる。
時間と雰囲気に拘束されて、不自由な労働時間。
目覚めている時間の8割を労働に費やす。
とっても不自由だ。
少し前までは自由でやりたいことはたいてい自分の力で実現できた。
しかし今は、責任や契約に縛られてなかなか身動きが取れない生活だ。
そんな誰もが一度は経験したであろう悩みに私は最近蝕まれている。
そんな悩みを吹っ飛ばしてしまうほどの存在感と情報量が星空にはある。
世の中には変えられる物(変数)と変えられないもの(定数)があると思う。
私達が考えすぎたり不安になったりするモノの多くは定数についてだと思う。
自分の手で変えられないものを考えても仕方がない。
でもそれは自分で気が付くしかない。他者は私の頭の中なんて分からないのだから。
不安や考えが頭から離れない時は、きれいな星空を眺めよう。
頭の中を星空で満たそう。
我々の悩みや不安がどれだけちっぽけであるか、嫌なことを投げ出してもこの世には何の影響もないことを教えてくれる。
考えすぎてしまう人、不安が消えない人は星空を見に行こう。
疲れた脳を休めるために私の得た知見です。
ゴールの見えないトンネルの中にいる方はぜひ行ってみてください。