一般的な話をすると

お医者さんから「あなたは身体の○○○が悪いですから一度入院しましょうか」と言われて正直に「そうかなあ…ならためしにキチンと調べてみようか、自分でも何となく変なところがあるし」とお考えになるかたは回復する、と言われますね。「いや、そんなことないです。確かに身体に変な感じはあるけど大したことない、気のせいでしょう。私の身体のことは私が決めます」となる人は、これは残念ながらどんどん悪化していってしまうと…もうそういうアタマ、人格になってしまっているんだから仕方がないですが。

新しい総理総裁となった石破茂さんが自撮りしている動画が流れてきたので見ました。彼の後ろの本棚にはハッキリと田中角栄さんと竹下登さんのお写真が飾ってあります…石破さんのお顔がクローズアップされた時には田中さんのお顔がすぐ隣りに映ってました。

これは石破さんご自身が政界での二人の先輩に対する思いを表明したものと素直に受け取りたいものです。が、僕などには田中さんが目白の闇将軍宅に挨拶に訪れた竹下さんを門前払いした話を思い出してしまいます。田中さんご自身も当時は相当に生活が荒れていたという報道もされましたね。竹下さんも後には消費税問題と佐川急便事件で追い詰められることになりますが。

石破さんが「田中角栄流のバラマキ政治の続行」と「竹下登風の消費税増税」を国民に対して宣言したもの、と僕はこれを解釈しました。つまり「基本的な政治路線は今までと変わらないよ」と石破さんはおっしゃっているわけです。なるほど、そういう路線が一般の国民に対してある種の安堵感を与えるのは確かでしょうね。現にSNS上では石破さんの総裁選出について「マトモな感覚の人がなってよかった」という趣旨の書き込みが多く見られました。

ただし、僕のような男にとっては今の日本国民が自分自身の感覚を「マトモ」だと思っていることの方がよっぽど問題なんです。これは周囲をちょっと見回してみれば、この国を取り巻く政治的な現実から我々庶民の日常生活的なレベルにおいてさえ異常な現象が多々発生しているのは間違いないと極く普通の人でもすぐ感じられるだろうことからそう言えます。つまりそういった事態を見て見ぬフリをする態度をとる自分を「マトモ」だと思い込んでいることが問題だといっているんです。実際にはこの国と国民には内憂外患が満ち溢れているわけですからね。

第一次世界大戦後に当時の社会主義者達の躍進から「学んだ」ケインズのような有力経済学者の提言を受けた列強諸国の政治家は次々と無理やり仕事を増やしてはお札を爆刷りして失業した労働者にバラマキました。この行為こそが結局は後の第二次世界大戦を招来した歴史があるわけです。

現在の政治家は何らかの遠謀深慮があって今の路線をとっている。そう捉える方が健全な思考のように思われますが…

長くなりました、今日はこれくらいで☆シツレイシマス




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