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【アドコレエグゼ4 シニア】 2024年11月時点 環境の歴史と変遷

1.はじめに


 お疲れ様です、かぐやんと申します。

第2回才葉シティオフ参加者の皆様、運営のモードさん、あかりちゃんお疲れ様でした。私は参加はしていませんでしたが、ライブ配信をちょくちょく見ていたので会場の熱気を楽しむことができ、いいなあと指を加えて見ていました。

 今回のオフ会では、エグゼ4シニアの構築の幅がGBA環境の動画と比べるとかなり多様になっていること、オフ前の対戦環境でも様々な構築を見ることができたので変遷と題して、GBA発売からアドコレ現在までの環境変化を振り返りたいと思います。(今回は自分が動画でオフ会の旧環境の対戦を視聴したり、アドコレ環境で対戦やライブ配信を見たり行い、確認したものとなります。実際はもっと複雑怪奇になっている可能性もあることをご了承ください。)

P.S switch環境です、PC環境やPS環境はまた違う可能性もあります。

 これからエグゼ4シニアの対戦を始めてみたい方へ、メタがこんな風に周ってるんだよ~と知っていただければと思います。

記事作成にあたり、ザークさん、乱馬さん、氷山さん、旧環境のお話を聞かせていただきありがとうございました。

2.環境の推移

GBA環境

2.1 公式大会環境

おさらい

福岡、大阪、名古屋、東京、札幌で地方大会を実施
→それぞれの優勝者が東京開催の全国大会決勝戦に集まり日本一を争う

予選ルール(地方大会);サバイバルネットバトルを採用 

①30分間の通信対戦を繰り返す。
②チケットが3枚参加者に配られる。
③勝者はチケットを敗者から1枚奪う。
④チケットがなくなった者は試合場から退場する。
⑤各2グループで予選を行う。
⑥チケットを一定枚数獲得した者は『市民ネットバトラー』に認定される。
⑦獲得チケットの枚数が多い者は4人制トーナメントに参加する。
⑧4人制トーナメントの優勝者×2グループが決勝の勝負を行う
→決勝は先2勝となる。(シングルかトリプルかは不明)
決勝進出(オフィシャルネットバトラー認定)することで全国大会へ出場可能→1位と2位は共に全国大会へ出場できる。


冬開催の大阪大会のみスイスドロー形式を採用
4勝したものが16人トーナメントに参加、勝ちぬけ4人が決勝トーナメントに進出する。



大会環境

RS善(BM善かは不明)
ホッケー
パイルドライバー
穴ソル

善ファラオ特化
ナンバーボール

BM悪
ダークチップ主体in信号機

 全国大会環境、予選リーグのサバイバルネット形式では勝ち点を速やかに取る関係上、1戦1戦に時間が係る逃げ構築は採用されずらかったのか、攻め主体の構築が多いような印象が見受けられます。が、映像媒体での対戦動画は見られず、掲示板や友人間でのチャット等での情報共有が主である為、正確性には欠けますがビートダウンが多い印象です。(ファラオやソルは判定に寄与しないことからもビートダウンが主体であると予想ができます)


GBA環境(2011~2023/4/13)

GBA環境です。デューオがOP過ぎるとの理由で使用を制限するルールも見られました。

2.2 デューオ使用可能環境(2011/3/11 エグゼ非公式オフ第2回+野良対戦動画より)


・HP1600 RS善 パイル主体 ビートダウン
     (デューオ+ガンデルソル)
・下2桁99 RS善 ビートダウン (移動ヒビ、デューオ+ポイズンファラオ)
・HP1499 RS善スタン ビートダウン  (デューオ+ポイズンファラオ)
・HP1399 RS善スタン ビートダウン  (デューオ+ポイズンファラオ)
・HP1499 RS善ソル ビートダウン      (デューオ+ティンパ二ー拘束型)
・HP1147 BM悪カスタム8麻痺ビートダウン(デューオ+ポイズンファラオ)
・HP1147 BM悪移動ヒビクイゲ2軸 両軸対応  (デューオ)
・HP1497 悪スタン ビートダウン    (デューオ+ポイズンファラオ)
・HP1397 RS悪バトルHPバグ ビートダウン  (デューオ+ポイズンファラオ)
・HP1541 悪盲目藁人形 ビートダウン   (デューオ+ポイズンファラオ)
・HP1247 XX悪エア麻痺ビート  ビートダウン           (デューオ)

BO3、RS善スタンinヘビゲファラオメディスン構築のミラー同士が決勝まで残り、どちらもリーサルはデューオかポイズンファラオでした。

エリア有利をとり、如何にしてポイズンファラオとデューオを上手く決める舞台を作ることが重要と見受けられました。


デューオ採用の初期環境。全てを決めるのはデューオとポイズンファラオだといわんばかりにエリアを採用してファラオとメディスンで〆る、デューオで〆る時代となっていました。

デューオが採用できる環境では好きなタイミングでキーパーツにアクセスできるRS善ビートダウンが善構築の中で大多数を占めており、逆に悪構築では赤青の指定はないように感じました。ギガ1軸でデューオを採用する以上は青でも赤でも違いはないということでしょうか。(BM善はほぼ見られませんでした)
悪でファラオなし、クイゲのみ採用した現代版悪スタンのような構築もいましたが雀の涙ほどでした。

今よりも逃げ採用なんてなかった時代であり、お互いのリソースを出し合って殴り合う、シンプルなビートダウンバトルでした。


2.3 デューオ禁止環境 関東エグゼオフ2014/8/30

特殊ルール
デューオ禁止
ロール各種禁止

•HP1247 RS悪移動ヒビエア ヘビゲファラオ ブラックバリア ビートダウン
•HP1999 RS善 両軸フォルテファラオバリア多投 ビートダウン
•HP1599 BM善 ファラオ🚥 ビートダウン
•HP1259 BM善 ??? ビートダウン
•HP1350 BM善 エア入り信号機 ビートダウン
•HP1399 RS善 ヘビゲファラオ ビートダウン
•HP1499 RS善 ヘビゲファラオフォルテ ビートダウン
•HP1496 BM悪 ヘビゲファラオ ビートダウン
•HP1697 BM悪 BMレイファラオ ビートダウン
•HP1247 BM悪 移動ヒビエア🚥ファラオ ビートダウン
•HP1550 RS善 ファラオ ビートダウン
•HP997 BM悪 移動ヒビエア 強化ノイズデスマッチ2移動制限ムラマサレイビートダウン
•HP1546 BM悪 ??? ビートダウン

BO3、決勝では997悪強化ノイズとBM善1599🚥ファラオの対戦となり、🚥、ファラオが決め手となり、BM善に軍配が上がりました。


2.4 デューオ禁止環境 制限環境 2015/5/31~ 関東エグゼオフ

特殊ルール
デューオ禁止
ロール各種禁止

•HP1599 BM善 ヘビゲファラオ ビートダウン
•HP1250 RS 善 デスマッチ2ソルファラオヘビゲ ビートダウン
•HP1247 BM悪 移動ヒビエア ビートダウン
•HP1399 RS善  ヘビゲファラオ
•HP1340 RS善  フォルテXXX
•HP1050 XX善 カスタムHPバグ移動ヒビエアソル ビートダウン
•HP1500 RS善 パイルドライバー ビートダウン
•HP1496 BM悪 ビートダウンXXX
•HP1397 BM悪  ヘビゲファラオ  ビートダウン 
•HP997 RS悪 移動ヒビエア両軸ファラオMR ビートダウン

決勝ではHP1599BM善VSHP1397BM悪の戦いになり、
BO3、ファラオとDSUの暴れにより悪側が勝利しました

2.5 デューオ禁止環境 制限環境2015/10/31~11/1 横国エグゼオフ

特殊ルール
サバイバルネット形式
デューオ禁止
ロール各種禁止

・HP1499 BM善 ナンバーボール主体 ビートダウン
 (信号機+ポイズンファラオ)
・下2桁99 移動ヒビエアRS善 ビートダウン
 (カモンスネーク+フォルテ+ポイズンファラオ)
・HP1499↑ RS善スタン
 (フォルテ+ポイズンファラオ)
・下2桁HP76 BM善ナンバーS PA主体 ビートダウン
・HP2196 高耐久BM悪ダークチップ主体ビートダウン
 (シグナルレッド+ポイズンファラオ)
・HP1547 BM悪ギガ2軸バグ付与コントロール ややビートダウン寄り
 (シグナルレッド+カースオブバグ+ポイズンファラオ+バグチェーン)
・HP1497 BM悪ダークチップ主体 カスバトルHPバグ バグチェーン構築
 (カースオブバグ+バグチェーン) ビートダウン

決勝ではBM悪同士の対決となり、高耐久側の青悪が優勝されました。

デューオ制限環境では必須採用であるポイズンファラオを如何にしてメタるか、有効に決めるかに非常に重きが置かれていました。

決勝
予選風景



デューオ制限環境ではRS善の火力性能の弱体から、BM善の台頭も見られました。火力性能の弱体によるファラオの依存度が上昇したことで、対処がしやすいBM側に注目が上がったのではと考えられます。
リーサルファラオは変わらずとして、ファラオへのメタとサブリソースをどのようにするか、各々がバージョン差で工夫されている環境でした。


その他特記事項

アドコレ環境ではラグの関係で割と好みであるサーチマンSPの採用率はかなり高い。

悪ではノイズストーム採用が非常に多い。置き物をダークチップで破壊する必要がない点や追加効果、コードも*で回しやすいからなのか入っていない構築がないくらいでした。

→その為、スーパーアーマーを採用している構築というのは見られませんでした。ノイズストームが流行している以上はいらないリスクを被るのは避けたいのだと考えます。また、BM善ではアーマーを採用してCSを通す必要がないことも考えられます。

エリア系列は必ずといっていいほど採用されていました。ファラオを有効に通す為と考えられます。

善も悪もポイズンファラオが標準装備されており(寧ろ搭載されていない構築が邪道みたいな風潮まで感じました)、悪相手に蓋をするバッドメディスンが必須といっても良い程採用されていました。ゲージ関係もヘビーゲージは採用確定、好みでクイックゲージといった所でした。

というかファラオしかおらん!多様性はどこへ??と言った時代でした…今じゃ考えられないですね

→ファラオが採用されすぎて善悪どちらもジャンクマンは必須枠となっていました。完全にポイズンファラオのみのカウンターチップとしての役割を担っていました。

また、善悪どちらもビートダウンに構成が寄っており、ゴリゴリの逃げは採用されていませんでした。(サバイバルネット形式の影響も考えられます)

アビリティには善悪問わず、シールド採用がほぼ確定で入っていました。コストも少なく、連打して使用できることやブレイク性能以外の攻撃は無効化できます。


2.6 アドコレ環境(2023/4/13~2024/7月ごろ) 

・HP1599↑RS 善バグチェーン&バグシュウセイDOT型ビートダウン
・HP1499↑ RS 善スタン ビートダウン(ファラオ有or無)
・HP1499↑ BM 善スタン ビートダウンorビートダウン寄りの逃げ
・HP1500   BM善スタン バリア型ビートダウンor寄りの逃げ
・HP1099   BM 善エア  ビートダウン
・HP1100   BM善クイゲギガ2軸 攻め逃げ 
・HP1199   RS  善穴ソル型   移動ヒビエアガンデルソル型ビートダウン
・HP1789   BM 高耐久       ビートダウン
・HP1497 BM悪エアなしスタンダークチップ主体ビートダウン 
 (ビート、カスタム、シールド等のアビリティを装備)
・HP1197 BM悪スタン  移動ヒビエア ダークチップ主体ビートダウン
・HP550   BM悪 サイトバッチビートダウン
・HP1497 BM悪フロート採用型 ビートダウン

など

この時期に挙げられた構築記事など



追記分です。2.6で紹介しました変遷を更に事細かく知ることが出来ましたので記載します。

2.6.1 アドコレ環境初期詳細(2023/4月~2023/9月ごろ) 

アドコレ発売直後は悪構築が見られず、RS善とBM善の2種が多い様でした。

発売直後は対戦として最もメジャーであるエグゼ6マスターズに人が吸われていたこと、エグゼ4の対戦はマスターズの方に活気があり、エグゼ4シニアに対戦人口がそもそもおらず、配信者に凸したり、自分達で募集をかけて対戦するのが主でした。(対戦準備が周回前提であることから敷居自体も高かった。)

→その中でも最初期はAI調教など準備に時間がかかる悪構築は少ないそうでした。
→→マスターズが盛んであること+マスターズ環境では、BM善の構築が優秀な為、悪に調教するプレイヤーも少なかったのではと考えられます。
→→→マスターズではBM善が優秀であることから、RSよりも先に手を付け、その流れでシニアにもBM善として流れたのかもしれません。
(筆者もエグゼ4を始めるうえで、マスターズ環境を意識していたのでBM善→RS善の順番でゲームを始めました。)

戦法としてはソル、ホッケー、ファラオなどが見られ、GBA最初期の大会環境に近いようなビートダウン環境でした。

2.6.2 アドコレ環境初期詳細(2023/9月~2023/11月ごろ) 

この期間中にバグチェーンを採用したRS善構築が11月のswitchアドコレスクエアで優勝し、バグチェーン構築が話題になりました。

マスターズでは重めのバグが発生しやすく、それを利用したバグチェーン構築はメジャーでしたが、シニアにも最大限利用されることとなりました。

特にシニアではマスターズと比較してHPが低く、アビリティも制限されるため、HPバグを移されてしまった場合、バグシュウセイを採用していない構築ではそのバトル中はバグを抱えて戦わなくてはならないことから、バグ型の構築を意識する必要がユーザー間で出始めた頃だと思われます。


その他特記事項

アドコレ環境ではラグの関係でGBA環境の標準採用であるサーチマンは好み枠に変更されました。

良くも悪くもGBA環境から大きな変化は見られず、戦法としてはビートダウンが主です。(ポイズンファラオ+デューオ)ただし、この頃からポイズンファラオはRS善の採用が多くなり、BM善や悪では採用が減少しました。GBA初期環境に戻ったのか、RS善やBM悪が対戦環境では台頭していたと思います。

悪構築のポイズンファラオの採用やヘビーゲージの採用が減少し、代わりにクイックゲージを採用することでダメージソースをダークチップ主体にする傾向が強くなりました。

BM善では一部逃げ型も見られましたが使用者はまだごく少数といった所でした。

バグチェーンで移動系列を移された場合、悪ではエアがないと移動に制限が係ること+エリア負けをしない為、悪にはエア+移動○○を採用される構築が増え、並行してバグ型のRS善も増えてきました。

→また、善構築では構築のコンセプトあるなしに関わらず、ビート解除とカウンターチップの役割としてバグシュウセイの採用が増えました。これは佐天ルイストさんの赤善スタンの記事紹介やマスターズ環境でバグ関係をシュウセイするために標準搭載されていたのがシニアに逆輸入する形となったのか、ある種旧環境のファラオのような位置付けとなりました。


2.7アドコレ環境(2024/7月ごろ~2024/11/2)

この期間中に環境の変遷、メタが大幅に回ったのではないかと思っています。既存のビートダウン以外にゴリゴリの逃げ、シールド以外のB+←やギガ2型の様々な構築が出現しました。(何かが壊れた)

この時期に追加された新構築
BM悪ギガ2軸   シグナルレッド+デューオ逃げ攻め
BM善     コードM軸カワリミマジック 逃げ攻め
BM善ギガ2軸 シグナルレッド+デューオ逃げ攻め
RS/BM悪   カワリミマジック逃げ
RS悪     高耐久カワリミマジック採用の攻め逃げ
RS善      バリア採用逃げ+移動ヒビ+スーパーアーマー
RS善     マジック採用の逃げ
BM善    マジック採用の両ゲージ対応

この時期に挙げられた構築記事など

その他特記事項
チップ採用にも変遷が見られ、悪でノイズストーム採用が大幅に減少しました。

善では疑似的なスーパーアーマーの代わりやココロ値の防御手段、単純なHPの増加としてバリア200の価値が上がり、赤青どちらでもバリア採用が見られるようになりました。

旧環境ではエリアを取ることが対戦をする上で大前提でしたが、エリア未採用型の構築が増え、代わりに悪をDSUに入らせずにデリート可能なリベンジ系の構築も増えた印象があります。

B+←といえばシールド一択でしたが、カワリミマジック性能が防御と攻撃を同時に行えることや罠解除ができることでカワリミとナビスカウトの両方を採用される構築が増え始めました。
→ギガ2軸の🚥デューオへの対応が可能な点や、RSの強力なチップやCSをカウンターできることでRS善の土俵にBM善が付き合う必要がなくなり、BM善の構築に幅が増え始めた頃だと思います。

ポイズンファラオ採用の構築が減少し、RS善スタンのみ採用が多くなりました。

ポイズンファラオ採用減少の代わりにギガ1を搭載したシグナルレッドデューオが枠に入りました。BM軸はファラオの代替としてシグナルレッドを起点とした構築が多くなりました。


2.8アドコレ環境第2回才葉シティオフ編(2024/11/1~)

予選ルール:シングルバトル
決勝ルール:シングルバトルのBo3

・RS善 パイルドライバー主体 
・BM悪 ギガ2軸(移動ヒビエア)
・BM善  カワリミマジック逃げ
・RS善 両ゲージ対応
・RS悪 逃げ構築
・BM善  バリア採用ホッケー
・RS善 バグチェーン構築
・RS善スタン ヘビゲファラオ
・XX悪 藁人形構築
・BM善 グッドスタッフメガギガ
など

※こちらは現在更新中のカテゴリーとなっています。オフ後に構築記事や情報が出次第、追記していきます。

・クイゲ対応型/環境にノイズストームが消えたのでアーマーを採用したRS善両ゲージ対応型

・RS善トリプルドライバー構築

・BM善カワリミマジック逃げ

・RS悪メガ6リベンジ逃げ

・グッドスタッフメガギガBM善

・バグチェーン構築RS善

・ヘビゲファラオRS善

最早、魑魅魍魎となった最新環境です。デューオ使用可能なGBA環境でのRS善ファラオ軸/BM悪ファラオ軸ヘビゲ攻めの2種環境は終わりを告げました。

決勝ルールもシングルバトルBo3であることからフラッグ戦を意識する必要がないので、環境が多様化していると考えられます。(エグゼ4では対戦ルールをトリプルバトルで行うとフラッグ戦やトップウ戦が出現する)

RS/BM善悪攻め逃げから更にファラオ型、マジック型、PA型、ギガ2軸型など、現代では皆大好きな多様性の環境となったのが2024/11月現在となります。

3.環境推移考察


GBA環境と比べてポイズンファラオ+デューオの一強環境から、ごった煮環境となってしまった現在ですが、軽くまとめると下記のような時系列になっていると思われます。

①大会環境
サバイバルネット形式が取られていた為、ビートダウンが主流、逃げ構築は流行していなかった。

②続くGBA環境
ポイズンファラオ+デューオがほぼ確定枠であり、ビートダウンが主流であった。手札事故が少ない、HP回復もできる、足場周りやオーラケアもしやすいRS善が大流行し、BM善は初動の遅さや不安定さからBMを使用するなら悪のビートダウンの2強環境となり、構築を作成する上ではファラオ+デューオを採用しつつ各々メタを組んでいる環境であった。

③デューオ禁止のGBA環境
RS善の安定かつ好きなタイミングで使用できるデューオが消え、リーサルがファラオ主体となって弱体化、チップリソースを再利用できるジャンクSやファラオを対処しやすいBM善が一部台頭し始める。
→デューオがなくなり、ファラオの安定した返しとしてDSUが使用できる、ダークチップの火力リソースを使用できるなどから青悪構築のビートダウンが流行
→→悪の復帰対策としてメディスンの多投型が標準となる。

④アドコレ環境初期
デューオの制限に関するルールが無い為、ユーザー数は増加したもののビートダウンが主流、逃げも行える青善が増えたがあくまでビートダウン寄りで、②の環境のようにRS善かBM悪が強い環境であった。

⑤アドコレ環境中期(2024.7)
ファラオを捨てた悪ギガ2軸(🚥デューオ)がアドコレスクエアで結果を残す。ファラオよりカスタムのアビリティやフォルダやメガの枠を圧迫しない点、判定にも寄与する点、🚥とデューオが単体性能としてどちらも優秀であり、コンボとして使用できずとも強いグッドスタッフであることからファラオを抜いたギガ2軸の研究が始まった。

その過程でBM善ギガ2軸の攻め&逃げも台頭し、序盤さえ凌いでしまえばRS善相手にめっぽう有利になることから、BM善構築の研究も盛んになる。

攻め逃げBM善がRS善にイーブン以上の戦いを行える理由として以下の理由が挙げられます。
・RSが採用しているファラオへの解答がメタル、ジャンクで6ターン、クイゲの枚数によって、対応幅が増え、ファラオがリーサルになりづらくRSでリソース切れが起きやすい。
・シグナルレッドとデューオさえ決めてしまえばHP差に有利不利があったとしても覆す事が可能(ロールS関係なくデリートしやすい)
・ジャンクソウルによってリソース差ではBMが有利になり、エリア負けしにくい。
・RSが得意なCS差の火力に対し、クイゲやバリア200の採用でダメージが通らない
・前に居座われたとしても🚥を絡めたサーチマンSPやジェラシーの再利用でダメージと逃げどちらもムーブに適っている。
・ギガ2軸の🚥に対してメタルソウルやジャンクソウルでRSより対処がしやすい。

⑥続くアドコレ環境中期(2024.8)
カワリミマジック性能が既存と異なる点、ギガ2軸(🚥デューオ)のコンボが確殺にならない点から、BM善のカワリミマジックと罠チップ、エリアを搭載しないカウンター型の構築が姿を現した。この頃より様々なマジック構築が研究が始まった。
→派生として攻め火力にダークチップを使用したり、ファラオがリーサルにならない点から悪罠カワリミマジック逃げ構築も研究されたりもした。
→→更にその派生、旧環境にも存在した高耐久悪ビートダウンのシールド枠をマジックに変更し、両ゲージ軸に対応できる悪ビート逃げ構築も出てきた。
→→→更にRS善の手札回りの安定性を利用したバリアを採用する赤善マジック逃げなどの構築も見られた。
→→→同様にBM善の初動の不安定さやチップ主体のダメージソースがマジックを利用することで序盤の安定性とチップ火力によらない火力を手に入れ、ファラオにも対処しやすいBM善の特性を活かしたBM善マジック逃げなども見られ始める。

RS善でも移動ヒビエアを採用したバリア型やノイズストームが減ったことでスーパーアーマー入りの構築、クイゲを利用する逃げ型も見られ、もうわけがわからなくなってくる。

この時期から、④のアドコレ初期環境 RS善、BM悪のビートダウンの環境から
RS善悪逃げ、BM善悪逃げ、RS善悪ビート、BM善悪ビートと相手のバージョンだけで戦法を把握するのが難しくなりHPと善悪Verからだけでは構築の推察が困難になる。

①②③環境で確定であったポイズンファラオの採用がRS善を除き、見送られ始めた。
移動〇〇が採用されたことで最初期環境で存在したホッケー軸は逆風となった。
逃げ型やエリアガン詰め、移動〇〇エアシューズなど、Ver善悪問わず増えたことで判定に関わらないソル構築も旧環境ほど有効ではなくなった。

→弱くなったわけではありません、環境が多様化し、ソルの射程に対応しやすい構築が増えたことで安定性に欠けてしまうためです。

⑥でカワリミマジックや移動○○が流行し、アビリティメタとしてレーザーマンの採用が善悪で多く見られるようになった。
移動○○やHPに関する致命的なバグを付与する多様な構築も増えたことで善ではバグシュウセイがほぼ必須となった。

⑦才葉シティオフ環境(2024.11)
⑥の環境で構築が多様化したことで、構築の幅が非常に広くなりました。オフ会環境では②④のRS善ヘビゲファラオ、BM悪ビートギガ1軸ビートダウンのようなメタに戻るのかと思いきや⑥のまま続投したことで、オフ会は魑魅魍魎環境での対戦となりました。

GBA環境(無制限環境)

アドコレオフ会環境(無制限環境)

4.最新の環境考察

 今回のオフ会ではユリーカさんのHP1197 BM悪移動ヒビ、ギガ2軸🚥デューオ構築が見事優勝に輝きました。(ユリーカさんおめでとうございます)

 アドコレスクエア2024年7月に優勝されたパナシェさんのギガ2軸🚥デューオに続き、GBA環境(無制限)のファラオデューオから新しい構成が結果を残すこととなりました。

 旧環境の善ヘビゲファラオも勿論強いのですが、ファラオに対応しやすいBM善のクイゲ構築が無制限ルールに台頭してきたことや上記のギガ2悪構築が穴を開けまくって置物配置を阻害、後退して設置を試みればエリアを進軍、ファラオヘビゲで蓋をし、DSUに追い込んだと思えばDSU下でクイゲ始動の🚥フルカスデューオを仕掛けてきたりと、旧環境であったファラオミラーの際に、先に有効に設置して、ヘビゲメディスン〆とは簡単にならないのが現環境になっていると思います。

 ただし、環境によってファラオが弱くなったわけではなく、別視点から考えると、相対的には強くなっている面もあります。ファラオが環境から少なくなり、ファラオのメタチップの採用が減少→マジックやバグ構築に満遍なく対応する為にレーザーマンやバグシュウセイなどを採用、ファラオメタに掛かるリソースや火力枠が減ったことで、逆にファラオが刺さりやすい構築にはめっぽう通りやすくなることも考えられます。 →移動〇〇の流行によりホッケーが減少、逃げ構築が増え、判定にも寄与しないことからソルが減少し、スタンダード枠での置き物除去手段が減少、ある意味ではファラオが強くなっているとも言えると思います。

5.まとめ

如何でしたでしょうか、20年前に発売されたゲームで特にアップデートがあるわけでもないのに環境が今現在も変わり続けています。現在はごった煮環となりビートダウンや逃げなど入り乱れる(見ている分には)非常に面白い環境になりました。

オフラインやスクエアでの大会結果によってはメタが一周して一強環境に戻るのか更なる混沌環境になるのかもしれません。今後メタがどのように変化していくのか、楽しみながらプレイして行きたいですね。

(GBA環境をプレイされている方々が20年後にこのような環境になっていることを予想できていたのかも気になりますね)


6.参考にした動画チャンネルや記事など


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