ジ！！レンマ！！

初noteでライブのラスト定番曲について語るのは変な話ですが、ずっと気になっていたことが個人的に解決したので書いておこうと思います。

「ジレンマ」についてです。

私がポルノにハマりかけの時にYouTube shortで暁のジレンマを見て、相手を手のひらで転がすような、ちょっと煽るような、そんな歌詞にとても惹かれたのを覚えています。

文字通りたっぷり余裕のある晴一さんがこの歌詞を書き、同じくたっぷり余裕のある昭仁さんがこの歌を歌う。(ライブで実際見た時はアホになって一緒に騒いでたけど。)
大人の余裕ってかっこいい！そんなふうに思ってましたね。

でもその時からずっと気になってた。

「Somebody love me!」はloveじゃなくてlovesやろがい、3単元のsついとらんぞ、と。

最初は文法ミスだと思ってました。
でも今日ふと音源のジレンマを聞いたら気づいた。

歌詞の主体は本当は大人びてなんかない、と。

「お前」をリードする存在のように思っていたけど、主体は「大人びてる風」を気取って(見せかけて)いるだけで、そこまで余裕はない。

それを示唆するのがsの欠落。

三単現のｓをつけ忘れるくらいに、そして「どんな希望も答えれるけど」と、ら抜き言葉になるくらいに主体は心の中はまだ未熟なところがあるということ。

このsの抜け落ちは、晴一さんによって意図的に落とされたもの。主体の心の底、本性を暗に示すために。

こう捉えると全体の印象がガラッと変わる。
タネウマライダーの「1人はやだな」とかと同じ効果があると思います。きっと純情のカケラの最後のひとつは主体の中にも溢れているのでしょう。

晴一さんにまんまとはめられてましたねぇ。(？)

やっぱり晴一さんの作詞は奥が深い。
言葉を足していくことで表現するのではなく、あえて不十分にすることで表現する。
十分の不十分。

...ここまで書いておいてただただ晴一さんのsのつけ忘れだったらどうしよう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。