子どもに「老後は面倒みてね」と言うの、おかしいことなのかな
午前中、日雇いのバイトに行って14時過ぎに帰ってきた次女。
夜からまた違うところに行くらしい。
(がんばるヤツだ)
それまでの間、私は次女に簡単チャーハンを作った。
たいして手が込んでないそれを、”うまうま”と食した。
数分後、みるみる瞼が落ちてきて次女は寝た。
(食べて、即寝るのは相撲取りじゃないか)
夜の仕事のギリギリまで寝て、また軽めの晩御飯を食べる。
(食べて即寝て、また食べる→ますます相撲道一直線じゃないか!)
仕事行く間、しばらく談笑した。
次女は発達障害と分かって今、就労移行支援事業所を
利用するか決めるため、サービスを体験中だ。
でも必要経費などで毎月ずんずん引き落としがあるので、
倉庫作業などの日雇い仕事を都度入れて働きに行っている。
かたや、私は7月から無職。
失業保険の受給も終わり、これから”どーすんべ状態”だが
これといって明るい道すじがみえているわけではない。
ライターとしてもまだまだひよっこだし。
おまけに体も関節が”ぐきぐき”いって動きが遅くなっている。
なので、次女に
「これからは〇〇(次女)に養ってもらおうと思ってるよ」と
半分本気で言った。
次女は一瞬、うぐぐっという表情をした。
私の同級生や友だちはみんな、
「子どもには迷惑をかけたくない」
「世話にならないようにしたい」
と口を揃えて言う。
それを聞くたび私は”そーなのかな”と思っていた。
親が子どもの面倒をみるのは当たり前。
なのに、成人後の子どもが年老いた親を世話をするのは迷惑になるのか??
歳がいってガタがきだしたら、子どもに面倒みてもらうのはふつうじゃないのか?と思っていた。
でも私みたいに「子の世話になるぜ」と言い切った人は会ったことがない。
参考までに、ネットで『子ども 面倒 親』と検索したら
”毒親だ”とか、”甘えるな” とか厳しめの意見がヒットした。
もちろん、はなっから”おんぶしてー”って甘え倒す気はない。
できるだけ、自分で楽しく元気にやれるだけやっていく。
それでもだんだんどうにもならんになってきたら、子どもの力を借りたい。
うちの親も90歳近くなってきて買い物も苦労しているので、
私と姉でできるだけ請け負っている。
「弱っとるから助けてな」と父も言う。
当たり前。
さんざんしてもらったし、世代交代でできることはしていくよ。
(話戻って)
「面倒みてー」と言うと、次女は若干顔ひきつりながら、
「頭だけしゃんとしてたら面倒みるよ」と条件付きで快諾した。
「そらーわからん。今でも日々年老いていってんだから」と返した。
次女は何も言わずそのまま仕事へ行った。