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近所のひきこもり/ひきこもりと家族




どうも、無職ひきこもり歴5年選手の晴れ田です。


長年ひきこもりやってると、世界を探してもこんな愚かな人間はきっと自分1人なんだ(泣)って絶望した気持ちになる。同世代のみんなはすっかり自立して親元を離れて子育てして、家を建てたり自分の店を構えたり。週末は家族でショッピングモールにお出かけ♪一方自分は、自分だけはいつまでもスネかじりで延々と家事をして1日を終える。歳を取る。虚しい。


SNSでも「ひきこもり」を探してもなかなか見つからない。自らをひきこもりと名乗ってタグ付けしてる人の多くは、社会人で休日ひきこもり生活を送る外出キャンセル界隈の住人ばかりである。

ひきこもり×無職を探すのは難しい

筆者が確認したひきこもりは全員「社会復帰済み」で過去の体験を語る伝道師たちだった。

もしくは定職には就いてないけどなんらかの形で小遣い稼ぎをしてる「子供部屋おじさん」も多い。

不可抗力の療養中も多数。

リアルタイムひきこもりニート(健康体)は不在なのか...?



社会活動をしていない人は、自分以外存在しないという気持ちになる。



ところが案外、近所にもひきこもり青年たちがちらほらいるという情報を近所付き合いSランクの父から聞かされる。


実家近辺は一軒家が建ち並ぶ閑静な住宅街である。

陽気で働き者のグエンさんたちが突っ切る抜け道でもあり、
ウンコロードと呼ばれる大型犬のフンが点々と転がって
大雨が降るとウンコたちはリセットされる。


筆者が小学生の頃は昼間からヤク中がウロウロしていたり、暴走族、車上荒らし、強盗、自殺未遂騒動などなどアグレッシブな土地柄だった。ここ10年で一気に治安向上して、子供の数も倍増して穏やかで静かな町内になった気がする。


よーく見てみると立派なクソでかい家が多い
所有する持ち物をきちんと管理して、定期的に手入れを施し清潔にしている様子が伺える。

ご町内には幽霊屋敷もある。
同級生の実家だ。同級生もお母さんも健全だ。しかしなにかが破綻したのだろう。立派な家は時間をかけて木々に覆われて雑草が荒れ果てて鬱蒼とし屋敷になった。

家とは「人生」が詰まっていて実に壮観である。

家電製品をゴミに出すと3分で消える、そんな不思議な町内のひきこもり仲間を紹介しようと思う。


父から聞かされているひきこもり青年たち

例1
デカい土地持ってるお宅の孫
認知症の婆ちゃんが駐車場運営してて金銭のやりとりがデンジャラス
孫が突如会社員をやめて、何年も家に居るらしい。
夜になると車が消える。そんな日は夜釣りに出かけてる。
親御さんは「まだ家に居るんだよ😅たはは」な感じ。父親同士で仲良し。

鬱病だったけど夜釣りの爺さんに救われた | 不思議.net - 5ch(2ch)まとめサイト
この話思い出した

例2
デカいお宅にひきこもる次男くん
子供達が成人した頃にパワー物件に建て替えた。男3兄弟で長男は失踪中(放浪じゃなく!?)次男はひきこもり。三男は定職に就いて実家を出ている。次男が三男の部屋に領土侵攻し、最近出向で地元に戻るハメになった三男の帰る居場所を物理的に消失させてしまった話が印象的。三男は飄々としてるそう。男の子が3人いると、三者三様に育って面白い。


こんな感じで男の子(属性:激太実家)ばかりだ。
筆者は両者とも知らない。

記憶をたぐり寄せると、同級生の女の子も小学4年生あたりから不登校になりひきこもりになっていた。その子も大きな家に住んでいたが今は何をしているだろう?




内閣府の調査によると「現役世代の約2%」がひきこもりだという。


これ読んでるあなたの身近にもひっそりと「ひきこもり」がいるかもしれない。



内容が薄いのでご近所付き合い~ひきこもり編~でも書くか

基本的に、無です。

これは発達障害の特性だと思うんですけど、ご近所さんの顔と名前が一生一致しない。
30年同じご町内に住むいつメンたち、老人たちの顔と名前がわからない。

だから買い物ですれ違っても気づかないし、家の近くで挨拶はしても正直誰だかわかっていない。

でも配達員の顔と名前は覚えられる。
シチュエーションと、制服のおかげだと思う。



うちの父は無職になってから近所付き合いAランクからSランクに昇格した。
ひっきりなしに町内の集まりに顔を覗かせている。


(ちなみに母は猛烈にパート働きしていて近所付き合いFランク。20世紀の世にPTAも不参加強行突破した漢)


父がご近所さんたちからとにかく慕われて頼りにされてるのはめちゃくちゃ伝わってくる。
お節介気質ではなく、助けを求められて渋々付き合ってるのがリアルだ。

ご近所の中でも、特に生真面目で心配性なAさんからは絶大な信頼を寄せられている。週に1回程度我が家にやってきては町内会の不安ごとの相談に乗るイベが発生する。

週に1度の頻度なので、当然父が不在のタイミングも出てくる。

そう、ひきこもりが対応せざるを得ないのだ。



そんなときにインターフォン越しに現役時代の『声』を必死に思い出して搾り出すのだが、だいぶぎこちない。
社会から遠ざかり、家族以外と会話をしなくなると喋りに違和感がでる。



我々の会話はこんな感じ

「あのーAですけど」
「はい。今父は出掛けてます。ご用件はなんでしょう?」
「あらーそうなんですか。またお父様がお戻りの頃に伺いますわね。何時に戻ります?30分後くらいはどうでしょう?」
「それが“わからない“のですよ。もっと遅くなると思います」
「そうしたら“わからない時間“にまた伺いますわね」
「(!?)いえいえ。悪いです!!こちらから出向きます!きっと19時頃には戻ると思うので」
「そう〜?お悪いわよ〜とても寒いし…」
(寒い中Aさんにまた来てもらう健康無職爺さん最悪すぎる!w)
「いえいえ、大丈夫ですよ!父にもAさんが来られたこと伝えますので!!!」
「ありがとうございます〜それじゃ、よろしくお伝えください〜」
「はい〜失礼します」

Aさんもちょっと変なので実はいい練習相手になっている。


そして父にAさんの来訪を伝えると「また来たの!?😰LINE教えてるのに。。。じゃ、Aさん宅行ってきます」という反応。


Aさんと綿密な打ち合わせをして挑んだ町内会の帰りに、チョコレート菓子をいっぱい持ち帰ってきた父。Aさんからの迷惑料かと思った。

町内会のおじさんが「会社の女の子たちがチョコ配ってくれていっぱい家にあるからお裾分け」と横流しされたものだった。ギリでバレンタインデーに触れることのできたひきこもり。間接的に義理の義理が末端に回ってきた。チョコ選んだ女の子たちもひきこもり女(33)の手元に行き届いたとは夢にも思うまい。美味しかったです。

そういえば父も会社員時代は毎年こんな感じで袋いっぱい貰ってたな〜
義理堅いと義理のお気持ちをいっぱい貰える。
うちは近所に配布せず私が全消費していたチョコレートの最終表着地点だ。


自分で買うチョコレートより、おじさんが貰ってきたチョコの方が美味しい。まったく不思議である。




道ばたの花壇のプランターが新しくなっていた。
割れてるなーと思った2日後にAさんが新しく替えてくれたみたい。

サンキューAさん
いまだに顔も知らないけど綺麗にしてくれてありがとう

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