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【S27 最終677&964位】 展開黒バドwithママンヤミラミ【ポケモンSV シングルランクマッチ】
こんにちは、さとると申します。S27で自己最高レート更新(R1874)&自身2度目の最終3桁を取ることができたので、使用構築を紹介していきたいと思います。初めての記事執筆なので読みづらい箇所もあるかと思いますが、自分でもそこそこ満足行く構築ができたので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
【使用構築】
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【構築経緯】
前期(S26)の環境では、ミライドンコライドン黒バドのこだわり型やチョッキ型を筆頭とした、サイクル系の構築が多く見られた。そこで、サイクル構築に強く出られるかつ、自分が最も得意とする展開構築を握ることにした。
積みエース枠として、全抜き性能が高くスカーフミライドンコライドンの上をとれるラムのみ高速移動黒バドと、黒バドが苦手とするメタモンやテラパゴス、天然ドオ―等に強く出られる草分け剣舞炎オーガポンを採用。
展開構築を使う上で必須となるのが起点作成役で、初めはステロ役のエナジーテツノワダチと壁役の光の粘土オーロンゲを使用していた。しかし、S27のオーロンゲはほとんどが壁張り型であったこと、ワダチ+ロンゲの並びが有名になったことなどの影響で相手に対策されて一方的に負けてしまう対戦が多くあった(初手のスカーフ水テラバミライドンや剣舞ハッサム、瓦割りなど)ため、別のステロ枠と壁張り枠を探すことにした。
そこでヤミラミに着目した。ヤミラミはオーロンゲと同じ特性いたずらごころを持つためリフレクターと光の壁を上から壁を張れるだけでなく、瓦割りやサイコファングが無効で壁を壊されず、積み技に対してもアンコールでケアが効くという特長まである。環境に存在するオーロンゲ対策をヤミラミなら乗り越えられるのではないかと考え、光の粘土アンコールヤミラミを採用。
次にステロ役だが、様々なポケモンを試してみた結果、以下の条件が必要だと考えた。
初手に出てきやすいポケモンに対して何かしらできる。(ステロが撒けなくても、起点を回避できたり最低限の削りを入れられる)
明らかなステロ役であることを相手に見抜かれない。
この2つの条件を満たすポケモンで、タイプ上もミライドンや黒バド等の特殊禁伝に強めなことを評価してHDベースのがんせきふうじディンルーを採用。(厳密にはコライドンのアクセルブレイクにワンパンされてしまうため、コライドン軸にはあまり出さなかった。)
ここまでで重いポケモンとして、確定急所で壁を貫通してくるウーラオス、コライドン、ザシアンなどの物理禁伝(ディンルーがHDベースのため)、相手のオーロンゲ(ヤミラミはタイプ上悪タイプに無力)などがあげられる。物理アタッカー勢対策かつディンルーと合わせてステロあくびで起点作成ができるヘイラッシャやラウドボーンを初めは採用していたが、ヘイラッシャはみがわり等であくびを透かされたり、ラウドボーンはステロが痛かったり、耐久値が足りなかったため採用は見送りとなった。(ザシアンはともかく、そもそもコライドンは剣舞やビルド型が少なかったため天然が活きる場面が少なかった。)
そこでママンボウに注目した。ゴツメを持てば触ってくる物理アタッカーに対して定数ダメージを入れられるうえ、交代技のクイックターン+ヤミラミのアンコールによりママンボウの弱点である積み技やみがわりをケアすることができる。物理禁伝やウーラオスに対して強く出られることを評価して、ゴツメママンボウを採用。
最後に、おきみやげによる起点作成ができてどくびし回収役にもなれ、重めなオーロンゲに強く、黒バドに見た目上強い顔をしているイバンのみ置き土産アローラベトベトンを採用。
構築が完成した。
【使用ポケモン】
・黒バドレックス
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黒バドレックス@ラムの実
テラスタイプ:フェアリー
特性:人馬一体
性格:ひかえめ
191(124)-81-123(180)-226(164)-121(4)-175(36) (A1個体)
アストラルビット/ドレインキッス/わるだくみ/高速移動
HB→ステロ+A特化ウーラオスの水テラスすいりゅうれんだを確定耐え
HD→特化ミライドンのフィールドイナズマドライブを壁込みで92.6%で2耐え
S→準速オオニューラ抜きかつ、高速移動ミライドン/バドレックスに高確率で上から行動できる
豊穣の王。
高速移動を積むことでほとんどのポケモンの上から行動でき、敵を倒すだけで火力が上がるその性能はまさに積みエースとしてピッタリの性能だった。相手の構築に135族やそれ以上のSを持つポケモンがいるときは高速移動を優先的に積んでいた。敵を倒せば火力があがるため、わるだくみは余裕があるor火力を上げないと高耐久ポケモンに打ち負けるときに積むように意識していた。持ち物のラムのみは、どくびし回収役のアローラベトベトンを出さなくてもどくびしに耐性がついたり、ノマテラカミのでんじはを透かせたりと、活きる場面は多くなかったものの活きたときはとても強い持ち物だったため、個人的にはラム1択だと考えている。最終戦で、低乱数を2回連続で引いて相手の黒バドに打ち勝ったときは思わず涙が出そうになった。ありがとう。
体感選出率1位
・ママンボウ
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ママンボウ@ゴツゴツメット
テラスタイプ:どく
特性:さいせいりょく
性格:のんき
271(244)-96(4)-145(252)-60-66(4)-63(36) (S0、C0個体)
クイックターン/こごえるかぜ/ねがいごと/まもる
HB→ほぼ特化
HD→おくびょうハバタクカミのメガネムーンフォース確定耐え
S→最遅
最強のマンボウ。
物理アタッカーに強めな性能をしているだけでなく、「ママンボウ=サイクル構築」と思っている対戦相手への選出誘導およびこちらの積み黒バドを相手視点見えない勝ち筋にしてくれた。(実際、剣舞オーガポン/パオジアン、キョジオーンなどを出されることが非常に多かった。)HPに振るだけで最低限の特殊耐久はあるためイーユイやハバタクカミの持ち物判定ができたり、こごえるかぜで相手のSを下げることで上から黒バドで攻撃できるようになったり、展開構築で重めになりがちなグライオンに対しても後攻クイタンでみがわりを割りながらヤミラミのアンコールor上からの攻撃で対処できるなど、様々な点がこの構築と噛み合っていた。
出した試合は少なかったが、出した際は特殊アタッカーの持ち物判別、物理禁伝への削りなど、必ず1仕事はしてくれた。
体感選出率4位
・ヤミラミ
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ヤミラミ@光の粘土
テラスタイプ:ノーマル
特性:いたずらごころ
性格:しんちょう
157(252)-95-95-✖-112(132)-86(124)
はたきおとす/リフレクター/光の壁/アンコール
HD→おくびょう黒バドのアストラルビット確定耐え
S→無振りハッサム抜き
謎のポケモン。
使用率圏外なのにも関わらず、本構築では驚きの体感選出率2位を誇る。瓦割りやサイコファングで破壊されない両壁での起点作成はもちろん、アンコールによる起点回避/起点作成、はたきおとすによる相手ポケモンの型判別など結構器用なことができる。特に両壁を張ったあとのアンコールが強力で、相手の技を一時的にこだわらせることで裏の積みエースが相手ポケモンのちょうはつ、アンコール、でんじは等の妨害技を受けることなく安全に積むことができる。また耐久の低さも絶妙で、壁を張った後に相手の攻撃ですぐ倒れるため後ろのポケモンに壁ターンを残すことができた。
ここまでいい点ばかり話しているが、もちろん悪い点もある。それは、「悪タイプにほぼ無力」ということである。アンコールを撃ちたいポケモンランキング上位のディンルーにはアンコールが通らず、オーロンゲとのいたずらごころ対決ではソウルクラッシュで一方的にボコボコにされ、タスキ剣舞パオジアンにはタスキを潰すことくらいしかできない。構築にママンボウがいることでステロまきびしディンルーや剣舞パオジアンが出てきやすいため、そこを意識しながら選出、技選択をしていく必要がある。特にオーロンゲがいる構築にはほとんどヤミラミは投げず、代わりに後述のアローラベトベトンを投げていた。
体感選出率2位
・炎オーガポン
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オーガポン@竈の面
テラスタイプ:ほのお
特性:かたやぶり→面影宿し
性格:いじっぱり
177(172)-178(172)-105(4)-✖-117(4)-150(156)
ツタこんぼう/ウッドホーン/くさわけ/つるぎのまい
HAB→メタモンのツタこんぼう+A特化カイリューのノマテラしんそく確定耐え
S→準速ウーラオス抜き
炎のポン。
第2の積みエース枠。基本的に黒バドが苦手なメタモン、テラパゴス、天然ドオ―入りなどに投げる。特性のかたやぶりが本当に偉く、テラパゴスのテラスシェルやドオ―・ヘイラッシャの天然、ミミッキュの化けの皮といった強特性持ちのポケモンを剣舞と合わせて何度も破壊した。最終日こそこれらのポケモンにほとんど当たらず1~2回しか選出しなかったが、シーズン序盤、中盤はそこそこ選出して良い活躍をしてくれた。
体感選出率5位
・ディンルー
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ディンルー@オボンのみ
テラスタイプ:どく
特性:災いの器
性格:しんちょう
261(244)-131(4)-153(60)-✖-136(188)-67(12)
カタストロフィ/がんせきふうじ/ステルスロック/ふきとばし
HD→エレキフィールド下のC特化ミライドンの水/氷テラバーストがオボンのみ込みで確定3発
S→ミラーで上をとれるように微振り
あまりB
数値の暴力。
ステロ枠。ヤミラミのステータスの後に見るとビックリするくらいの数値をしている。最初はパオジアンの下から動くのが嫌だったためSブーストのパラドックス勢を使ったり、つららおとしを撃たれにくいフォレトスやコータスを採用したりしたが、パラドックス勢はスカーフミライドン/コライドンに上からワンパンされること、フォレトスやコータスはみがわりやちょうはつに弱かったことから、なんだかんだディンルーになった。技構成はコンセプトのステロと、起点回避のふきとばし、安定した削りを入れられるカタス、ちょうはつされても相手のSを下げることで上からステロを撒けるようになるがんせきふうじ。カタスはヤミラミが苦手な相手のディンルーやオーロンゲを削る役割、がんせきふうじは相手のSを下げながらHPを削ることができ、黒バドの起点作成にピッタリの技である。
ディンルーの技選択に関してだが、本構築の見た目上ママンボウがいるため、どうしても積み技持ちのポケモンを呼びやすい。そのため対面したポケモンが積んできそうな場合(パオジアンやオーガポンなど)は初手からふきとばしを撃つようにしていた。黒バドレックス対面はトリックの可能性もあるため技選択が難しいが、即負けにつながりにくいがんせきふうじを選択することが多かった。
体感選出率3位
・アローラベトベトン
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アローラベトベトン@イバンのみ
テラスタイプ:ノーマル
特性:くいしんぼう
性格:しんちょう
211(244)-125-126(244)-✖-135(20)-70
はたきおとす/どくづき/おきみやげ/ちょうはつ
昔使っていた個体を流用したため、調整意図忘れました…
ごめんなさい🙇
オンリーワンのラストピース。
ここまでで重いオーロンゲ構築に強く出れたり、どくびしテラパゴス構築などにおけるどくびし回収役になれる(テラパゴス構築には基本オーガポンを投げるため、どくびし回収は必須)。レギュGのアローラベトベトンといえば黒バド対策というイメージが強いが、本構築におけるアローラベトベトンはイバンのみ+おきみやげ型で採用しており、特性のくいしんぼうでHP半分以下になるとイバンのみを消費するため起点作成役となれる。先述のヤミラミと同様に、ちょうはつ+おきみやげをすることで相手ポケモンのアンコールやでんじは、ちょうはつ等の妨害技をケアすることができる。また黒バドに比較的強い顔をしているため相手の黒バドが出て来ないこともあり、選出誘導枠にもなってくれた。選出回数は少なかったが、出した試合は唯一無二の活躍をしてくれた。
体感選出率6位
【選出】
相手の構築によって選出するポケモンが変わるが、多かった選出を書いておくが、大前提としてメタモン、天然っぽいドオ―がいる構築には黒バドの枠が炎オーガポンになる。(相手がムゲンダイナ構築の場合は例外)
【VS黒バドレックス、ミライドン】
ディンルー+ヤミラミorベトベトン+黒バド
備考:基本はヤミラミで、相手にオーロンゲがいたり、アローラベトベトンが刺さっている場合にはベトベトン選出でもOK
【VSコライドン、ザシアン】
ヤミラミ+ママンボウ+黒バド
備考:先発はヤミラミで、初手にコライドンが来たらママンボウに引き、特殊アタッカーが来たら壁を張る。壁やねがいごとを駆使してママンボウ&ヤミラミで微サイクルしながら黒バドが積む隙をつくり、黒バドを通すプランを目指す。
【VSムゲンダイナ】
黒バド@2
備考:炎オーガポンではムゲンダイナを倒すことができないため、メタモンが相手の構築にいても黒バドを選出する。メタモン入りは圧倒的に不利。
【重いポケモン】
【カイオーガ】
チョッキでもスカーフでもメガネでも無理。ヤミラミの壁やママンボウのまもる等で雨ターンを枯らしにいく。不利マッチどころか基本的に勝てない。
【ムゲンダイナ+メタモン】
メタモン対策で採用している炎オーガポンは、ドラゴンタイプと炎タイプに打点がない。それでもミライドンやコライドンは壁があればどうにかなることもあるが、ムゲンダイナはヘドロばくだんによる毒状態の定数ダメージ+高耐久により押し負けることが多い。不利マッチ。
【ムゲンダイナ入り受けループ】
受けループはかたやぶりで天然を貫通できる炎オーガポンの守備範囲だが、先述の通りムゲンダイナに炎オーガポンが弱いためジリ貧でやられることが多い。不利マッチ。
【ノーマルテラス】
レギュGだとカイリューやハバタクカミ等が筆頭だが、どこまでノマテラを割り切るかによる。実際、ノマテラをケアした際は水テラスハチマキウーラオスに破壊されたり、逆にテラスタイプTOP10にノーマルが入っていなかったオオニューラにノマテラされたりしたのでかなり難しいところではある。テラスタルの良くないところ。
他にはチョッキアローラベトベトン、キノコ軍団など
【結果】
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【最後に】
S27で自身の最高レート&順位を更新できたので、次はR1900や最終500位以内を目指して引き続き頑張っていきたいと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました!
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