南極の底に湖!?生物がいる可能性
ボストーク湖は、南極大陸の東部に位置する、地球上でも最も独特で謎めいた自然環境の一つです。この湖は南極氷床の下約4キロメートルに位置し、その存在は1950年代にソビエト連邦の科学者によって予測されました。しかし、ボストーク湖が実際に確認されたのは1996年、欧州宇宙機関(ESA)の人工衛星によるレーダー探査によってでした。この発見は、科学界に大きな衝撃を与えました。
ボストーク湖の特徴
ボストーク湖は、面積約15,690平方キロメートル、最大水深は約1,000メートルと推定されています。この大きさは、北米のオンタリオ湖に匹敵します。湖水は、南極の氷床が長い年月をかけて押しつぶした結果、氷の下に閉じ込められて形成されたと考えられています。湖水はおそらく数百万年以上も外界から隔絶されており、地質学的に非常に古いものです。
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