〜弟のような存在〜
まず初めに私は弟のような存在の彼を尊敬し誇らしく思いそして心から感謝しています。
野球を通じて様々な人に出会いました。
指導者、先輩、後輩、支えてくれてる裏方の人など。
けど今回の彼は教え子です。
指導する側に回る人って正直野球やってきたことある人の中で言えばほんのひと握りなんですよね。
まだまだ年数は少ないですが間違いなく言えるのは
彼が結果的に一番弟子と言えるように育ってくれた事。
そんな彼との関係は今も続いていますしなんの節目のタイミングでもないですが記録として残しますね笑。
彼と出会ったのは厳密に言えば3年前の夏かな?
けど、あまり会う時間も関わりもなく時は過ぎ2年前の春ぐらいですかね。
当時僕は高校2年、彼は中学2年。
高校2年で指導者やってるの?と思われた方。
別の投稿にまとめてあるので是非見てください✨
話はそれましたが、彼が所属していた野球チームの監督
(僕からすれば上司)が、1つ上の学年に帯同してた彼を
指さして「あいつ良いんだよ」と。
けど、正直言ってめちゃめちゃ良かったって訳じゃなくて確かに体小さいけどその分使い方上手やなと思いました。けど、特悦して光るものってゆうのがなかった。
丁度そんなタイミングで僕も彼がいたチームの担当に加えてもらえる事になり彼の学年を担当したんです。
当時の学年担当は自分含め2人。もう1人が野手を見て
僕が彼のいるピッチャー陣を見ることが多かったんですが、彼に関しては彼自身から僕に困ってる部分をアプローチして来たんです。練習は一切手抜かへんしなにより一生懸命さが伝わってくるんですよね。
そこで、僕の指導者としての目標として、彼に良い景色見せてあげたい。あげよう。
そりゃみんな見せてあげたいですよ。
やから全体練習はみんな平等にやるんですよ。
その影ではめちゃめちゃマンツーマンで教えてたりもしたんですよね笑。
アルバイトの特権ですよね😅
そんなある日ですよね。
中学2年の彼が僕に高校の相談をしてきたんです。
上の代の試合で投げてたりしたんで中学2年で何校か声はかかってて。けど僕は○○高校(関西の強豪校)に行きたいですと。
僕の率直な意見としてこのまま伸びれば行けるやろなとは思ってました。けどここで満足して欲しくなかった。
だから彼にあえて「今のままじゃ無理やで」って言ったんです。
勇気を持って相談してきてくれたのはすごく嬉しい。
けど、今の実力じゃ無理だよ、と。
本気で行きたいんやったら俺も本気で支えたる。
俺に出来ることならなんでもしてやるから。
この日の会話が無かったら今頃、僕達の関係は無いと思います。
この日を境目に僕もそうやし彼も本気度がだいぶ変わったと思います。
体も小さかったのでバイトの安月給で毎月のようにご飯連れて行って彼のお母さんにも協力してもらって食事も指導して技術もそうやし気持ちの面も今振り返れば強くなりましたよ。
すぐ泣くとかはあんまり無かったんですけど彼の弱みとしてマウンドでオドオドするんですよね。
今では堂々と胸張れるようになりましたね。
怪我も多かったです。自分達の代はほぼ怪我で投げれず。投げたかったと思いますよほんとに。
なんで上級生の試合で投げて自分達の試合ベンチ外やねん。よく言ってました。悔しかったよな。
けど、その分人一倍体に気を使う様になったし体の仕組みも理解してきたよな。
そんな怪我中の彼ですが、少しずつ怪我も明け
いざ高校を決める時期になってきたんですよね。
志望していた高校の先生が見に来てくれると聞いて
見に行きたいなと思ってたんですが予定が合わず
僕はただ祈るだけ。とにかく良い結果であって欲しい。
ダメでも彼にとっていい経験になったと思えてほしい。
何時間も何時間も願い続けました。
彼が試合から帰って来て、真っ先に聞きました。
どうやった?と。結果は…。
「OK貰いました‼️」😭😭😭
報告してくれた時、ほんとに嬉しかった。
あの時の嬉しそうな顔今でも鮮明に思い出します。
怪我でずっと不安やった時期からの完全復活。
一時はどうなる事やらと思うぐらい投げれない時期が続いたので僕もそうやし何より本人が1番安心したし嬉しかったと思います。
この日から高校に向けてのトレーニングにシフトチェンジですよ。
さぞかしキツかったと思います。
僕の前では全然余裕っす。としか言いませんが笑
まぁ、元々トレーニングとかランですぐへばるような
奴ではないんですが、まぁいっぱい走ったな笑
食べる量も最初に比べてほんとに増えました。
元々食が細い訳じゃないんですけど更に食べる量というか食べれる量が増えましたね。
彼を飯に連れて行くと、とんでもない金額になるので
食べ放題しか連れて行けません笑
50kgしか無かった体重も今では80kg…。デブやん笑
良い体格になってきました。
そんな彼ともお別れの時期って来るんです。
嫌だと思っても来てしまうんです。
彼が入寮する2日前かな。
肉を食べながら毎月のように飯に行ってたけど、
当分行かれへんのかと思うとやっぱり寂しい。
そんな寂しさを惜しみつつ彼にこれだけは直接伝えたかった言葉。
「自分の為に野球が出来るのはあと3年だけ。
それ以降は誰かの為に野球をしなさい。」
この言葉の意味が当時の彼に伝わったか分かりませんが
まぁ簡単に言うと成人のタイミングですよね。
これ以上は彼がアンサーを出すまでお預けにします。
長々と描きましたね。彼との思い出はまだまだ沢山、
山のように話せば話す程出てきます。
けど、振り返ってみて今の僕が彼に思う事は。
「ありがとう」
単純にこの言葉です。
彼にはいっぱいキツいことも言った。
野球でも私生活でも。けど、そこに対して彼は僕から
逃げる事は1度も無かった。強くなったよほんとに。
こんな僕に着いて来てくれた事にまずありがとう。
そして支えてくれてる人に対して感謝の気持ちを持てる事。そしてそれを口に出来ること。
これが彼の強みであり一生の財産だと僕は思います。
最初にも描きましたがそんな彼を僕は誇りに思います。
僕の人生における一生の宝物です。