指す将順位戦7th 振り返り

指す将順位戦が個人的に閉幕した。
結果としてはA級2組において勝ち越しを念頭に指し続け、
1.まずは完走をした。
2.7勝(2不戦勝含む)4敗で、4位となり、入れ替え戦へ進むこととなった。
3.入れ替え戦で勝利し、来期はA級1組へ昇級することとなった。
という結果に終わった。
これは望外であり、最近聴かなくなった僥倖であり、強運であり、開幕前のヤギは信じないであろう。ワールドカップ予選の結果とともに一笑に付されるだろう。
この要因を考える部分としては、相手が格上であるという気軽さがあった。逆に相手は得体のしれないヤギをどのように扱っていいのかわからないまま、ただレーティング低いので、手なりで勝てるだろうという部分を想像していることとする。個人的には勝つときには逆転勝ちが主であり、相手の心のスキマを埋めるような勝ち方を得意としており、将棋では戦っていない部分が多い、ホーッホッホッホ。そういう意味での初戦以外すべて袖飛車という思い切りの部分がうまくはまったものと思われる。自身の将棋に足りないものは長期戦であり、短期決戦では沸騰した水がいつの間にやら吹きこぼれるタイミングで相手を刺しにいくことが唯一のねらい目であり、そういう時節を逃さないという心掛けであった。
 我々が言っているレーティングとは、つまりは「イロレーティング(Elo rating)」のことでありさらに言えば将棋倶楽部24でのレーティングなわけである。ある一定数以上対局すればレーティング点数は安定してくるし、それが将棋俱楽部24上の現在の自分の実力を示した点数である。このレーティングの差により、勝率を考えてみると何百点差は勝率が限りなく0に近い場合もあり、だったら必ずしも負けるのか、という点においてはそうではない、というのが私の主張である。その将棋倶楽部24でのレーティングがどのような個人個人の内容のレーティングなのかという部分に私は注目したい。将棋倶楽部24を普段指していない人はそのレーティングでは当然棋力は推し量れないのである。そういう部分も含めていつも心の中にはレーティングは飾りである、という認識があるわけである。レーティングで勝負は決まらず、戦ってみないとわからない部分が多いわけで。こういう文章を書くためにレーティングのpdfとかで検索を掛けたものの、なにも頭の中に入ってこなかったことを付記しておく。かっこいい言葉を見つけるのはとても難しい。
 本来であれば、A級2組残留でもって袖飛車を放牧に出すつもりであった。ヤギと扇風機になる前からお付き合いしているフォロワーさん(本人は恥ずかしがり屋なので名前は伏せておくけども)から袖飛車を指し続けて10年であることを気づかされて、そういえばそんなに立つものか、とびっくりしているところである。指す将順位戦も7thをむかえるということは、このネット上の棋戦に7年間絡み続けているわけで、そう考えると袖飛車10年さもありなん、である。指す将での袖飛車本格使用はここ数年であるものの、ある程度の達成は得られ、エラリークイーンである。袖飛車は行き詰っているというわけではなく、他の戦法に注力することにより、袖飛車のさらなる発展を目指すものであり、これは以前も行われていた。ただこれはあくまで残留をした場合の想定であった。結果としては望外にも昇級してしまっているので、想定外であり、この袖飛車とどのように生きていくのか、考える時も来ている。隠し玉としつつ、戦法の一つとして来期に臨みたいところである。
 指す将順位戦5thから始まった自戦記も3期続き、その記事の数は50本を超え、これはなかなかなものであると自慢する。書かずにおられないというよりかは、習慣となったことと思える。書くことにより整理がつくという方がわかりやすいところであるし、結局一番の読者は自分自身だったりする。また、観戦記者八木シリーズは今期はその数こそ増えなかったものの、総記事の20本の大台に乗り、今期は新規参加者からの依頼もあったことにより、こちらも粛々と書いていきたいところである。リアルな忙しさは脇に置くとしてもだ。ちなみに、ツイッターで宣伝するとあのおがちゃんさんからいいねをもらうので、恐縮の至りである。日々精進するとしたいけれども、観戦記をより書くにはやはり観戦記を読んでみた方がいいわけなんですかね。
 ともあれ今期の指す将順位戦は左うちわで残りの入れ替え戦を楽しんで終わりたいと思う。最後になりましたが指す将順位戦運営の皆様、カレンダーマンの皆?様、対局相手の皆様、観戦者の皆様、今期も御礼申し上げます。(了)

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