フリースタイルセッションの可能性と魅力
はじめに
こんにちは。LOW HIGH WHO? オフィシャルnoteへようこそ!
今回から作品紹介やカルチャー、ケーススタディなどをトピックにnoteを更新していきます!
フリースタイルセッションの可能性と魅力
第1回はフリースタイルセッションの可能性と魅力についてです。
日本のラップミュージックで言うと、数年前にはTV番組「フリースタイルダンジョン」がブームになり、フリースタイルラップ=MCバトルの構図が老若男女問わず定着しつつあると感じます。
LHW?からは、GOMESS(2019年卒業)、日高大地/だーひーなどのラッパーが、現在も多くの大会に出場しています。
MCバトルにおけるセルフボースティングや、見ているこちらがハラハラするような主張のぶつかり合いも、フリースタイルセッションにおける面白さであると思います。
しかし、フリースタイルラップ=MCバトルで世間に定着しつつあるのは、少々もったいないとも感じており、そこで、今回はMCバトル以外のフリースタイルセッションを軸に、その可能性と魅力についてフォーカスを当てていきたいと思います。
①サードプレイスの役割
放課後/仕事帰りのサイファー(円になってフリースタイルラップを交わすための集まり、現象)を、それに当てはめている方もいるのではないでしょうか。
少なくとも、筆者が学生の頃に行っていたサイファーはそうだったと思います。年代や家庭環境を問わず、多くの人と近況をラップするという時間は、様々な価値観を自然に学ぶことになりました。
特にラップという手法は、場所を問わずサードプレイスを生み出すことが出来ます。街で見かけたら勇気を持って参加してみるのも悪くないと思います。
②価値観と人生が表現になる
あなたが、密かに思っていることや感じていることは、誰かにとっての共感かもしれません。暴力的な表現すら、時には孤独を救う優しさになるかもしれません。
リズムとライミング(韻を踏むこと)という枠の中で捻り出された言葉には、ポエジーが宿ります。それには、あなただけの人生経験が必須です。
また、SNSや日常会話で口に出しにくい事柄を消化できるのも、メリットの一つです。
③楽器や機材を選ばない自由性
日々の生活では、接点の無い人同士がカルチャーの垣根を超えて一つになる瞬間は滅多に無いと思います。フリースタイルセッションは、その垣根を越えるジャンプ台のようなものだとも思います。
極論ですが、このnoteを読んでいるあなたが、表現の術を持っていなくても関係はありません。手拍子や体を自由に揺らすだけでも、それがセッションになります。
個々のスキルやジャンルが混ざったフリースタイルセッションは、世界で最も最新の音楽です。その場に居合わせた、全ての人が誇るべき現象なのです。
終わりに
ラップミュージックを基礎とした、フリースタイルセッションについて自由に綴らせて頂きましたが、いかがだったでしょうか。
興味が湧きましたら、ぜひ仲の良い友人や仲間を巻き込んで挑戦して欲しいです。
また、LOW HIGH WHO?の招待制イベント「LOOK AT SPRING」にて披露された、Kuroyagi, GOMESS, HaL(Beat), IIIZ(Base)のフリースタイルセッションがYouTubeにて公開されております。
こちらも、記事と併せてチェックして頂けると嬉しいです!
今回はここまでです。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!
Photo by toma uchida