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お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 似鳥航一
どぅもほのぼの🍵です今回は似鳥航一さんの書いたお待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂です
あらすじ📚
浅草の一角で、町並みに溶け込むかのように佇む栗丸堂。若い主人は最近店を継いだばかりらしく、栗田仁という。精悍にすぎる容貌で、どこか危なっかしいが腕は確か。 店を応援しようと顔馴染みが紹介したのが、和菓子のお嬢様こと葵だった。可憐な容姿だが、怪しすぎる通り名に警戒する栗田。出会いはいまいちだったが、彼女との出会いが栗田の和菓子を大きく変えることになる。 思いもよらぬ珍客も訪れるこの店では、いつも何かが起こる。和菓子がもたらす、今日の騒動は? ここでは変わらぬ温かい下町の風景が残っている。
私見🧐
和菓子屋 アンに続き甘いこのシリーズの本です
和菓子屋 アンと決定的に違うのはアンちゃんの方は販売ですがこちらの栗丸堂さんは製造の方です
いつの日か両著者がコラボして栗丸堂さんで作った和菓子をアンちゃんのとこで売ってほしいものです
んで2人でミステリーを解いていく
これでしょう間違いない
主人公は若くして栗丸堂を継ぐことになった栗田仁、舞台は浅草でヤンキーという異色の設定です
父親の急逝によりお店を継ぐがひょいひょいと上手くいくわけもなく低空飛行
商売は難しいのです
そんな栗丸堂の窮地を見かねた幼馴染みの由加はある人を連れて一芝居うつつもりでいた
その協力者は田邊という50代半ばの男性、なんでも20年ぶりの帰国で由加に日本を案内をお願いしたのだと
そんな田邊は20年ほど前に辛い出来事に巻き込まれてしまった、腹が減ってどうしようもない時にこの栗丸堂の先代の大福をご馳走になりなんとか頑張ってこれた
そんな栗丸堂の大福を食べたいとお店に足を運んだのだが、一口食べてみて
微妙に味が違う
実は栗田自身も完全に先代の味を再現できてないを薄々感じてはいた
そこで運命とでも言うべきか葵という女性を喫茶店のマスターから紹介される、なんでも「和菓子のお嬢様」と呼ばれてるそうな
その彼女は特異な才能を持っていて一応それを栗丸堂の豆大福の餡の味を再現するのに使うわけ
使ってなかった気もする
ほのぼのは葵のもつ特異な才能と同じ能力を持つ人に1人だけ会ったことがあります
世の中には特殊な能力を持つ人がいるんだなぁと思ったもんです
栗丸堂の章のタイトルが和菓子なのが素敵ですね、1話目が豆大福、2話目がどら焼き、3話目が干菓子
2話目のどら焼きは栗田仁と同級生の和菓子嫌いなんだよねー君の和菓子嫌いを葵が治しちゃおうって話で
3話目は親子喧嘩してる2人を干菓子で仲直りさせよーってお話
どちらもミステリー要素は少なめですがいい話じゃないって感じで出来上がってます
洋菓子も和菓子もどっちも美味いと思わせてくれる
そんな1冊でした