![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127133762/rectangle_large_type_2_ca131bf39404b303eb479ecd7695d490.jpeg?width=1200)
タックスヘイブン 橘玲
どぅもほのぼの🍵です今回は橘玲さんの書いたタックスヘイブンです
あらすじ📚
東南アジアでもっとも成功した金融マネージャー北川が、シンガポールのホテルで転落死した。自殺か他殺か。同時に名門スイス銀行の山之辺が失踪、1000億円が消えた。金融洗浄(マネーロンダリング)、ODA、原発輸出、仕手株集団、暗躍する政治家とヤクザ……。名門銀行が絶対に知られたくない秘密、そしてすべてを操る男の存在とは? 国際金融情報小説の傑作!
私見🧐
タックスヘイブンとはなんぞやと言う話ですが、世界中の働いてる皆さんの総意とでも言うか
税金なるべく払いたくねー
を実現させてくれる夢のようなシステムとでも言っておきます、だいぶ極端な説明ですがこんな感じです
さて皆さんApple製品って周りで誰か持ってますよね?Googleマップ使ったことありますよね?
皆さんの知る超有名企業なんかもこのタックスヘイブンってシステムを使って「なるべく払いませーん」ってやってます、法律は弱者のためにあるにではなくそのルールを知ってる人のためにあるとか誰か言ってましたけどその通りだと思います
Appleさんのやってたダブルアイリッシュ・ウィズ・ダッチサンドウィッチなんて名前でしたね、どこぞの高級ホテルの朝食に出てきそうな名前ですね
まー昔の話です
この小説の舞台はシンガポール
主人公の古波蔵(こばくら)が胡散臭い関西弁のおっさんの堀山の脱税の手助けをしてるところから始まります
ほんとこのおっさんが胡散臭い
んでシーンは変わって牧島は同級生の紫帆から相談があると呼び出されてカフェでコーヒーを飲みながら待っていた
会うのは13年ぶり
なんの相談かと思ったら紫帆の夫であるトレーダーがシンガポールで自殺したことを聞かされる、紫帆的には1人では心配なので付き合ってほしい的な
牧島さんは英語が喋れるのだ、仕事が翻訳ということもあり
俺も英語を話せるようになりたい来世だな
んでなんやかんやシンガポールに一緒に行くことになるわけです、そこで待ってたのがシンガポール警察の腕利きのアイリス刑事
このアイリス刑事は後に古波蔵とやっちゃうんですが、この展開好きだね橘さんって思っちゃういます
この紫帆と牧島、古波蔵と堀山の2つも物語が候補に進んでいきます
紫帆と牧島のところにエドワードという男が現れ、紫帆に「あなたの夫は私達に対して負債を抱えてる」という趣旨の発言をししほを混乱させてしまう
でもね今ならこれにサインしてくれたら許しちゃーう
と宇宙よりも広い心でサインしろとゴリ押ししてきます
とりあえずその場は回避してなんとか難局を乗り越えた2人
その頃胡散臭いおっさんこと堀山は韓国でイケイケで遊んでした、無事にお金も確保して緊張から解き放たれて呑気に遊び呆けてましたとさ
とりあえず堀山のことでひと仕事終えた古波蔵の携帯に通知不可能の着信が、訝しむながらも電話に出てみると
なんと牧島からの電話であった
ここから物語が本格的にスタートしていくわけですが、古波蔵と牧島と紫帆の3人がシンガポールでのドタバタ劇で話が進んできます
税金などを免除して富裕層を呼び寄せることで資源のない国の立ち回り方をみせるシンガポール、これもマレーシアから独立しなんとか独力でやっていくための知恵なのかもしれません
この本の時の税制では海外に5年以上在住していると日本の課税対象から外れるとありますが、現在では10年以上と延長されています
10年以上母国の地を踏まない(実際には半分以上を海外で過ごす必要)でも過ごせるメンタルと、そこまでして節税するだけの資産を持ってる人はいいでしょうが普通の人は大人しく税金納めて
飯は美味いし安全だし清潔な国の日本で過ごすのがいいはずと思わせてくれる
そんな1冊でした