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木挽町のあだ討ち 永井紗耶子

どぅもほのぼの🍵です今回は永井紗耶子さんの書いた木挽町のあだ討ちです



あらすじ📚


ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者だというひとりの侍が仇討ちの顛末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。新田次郎文学賞など三冠の『商う狼』、直木賞候補作『女人入眼』で今もっとも注目される時代・歴史小説家による、現代人を勇気づける令和の革命的傑作誕生!


私見🧐


なんとか賞をもらった作品ということで気になったので買うだっけかって放置かなと思ってましたが、思いのほか早く良く機会に恵まれてスッと読破しちゃいました

場所は悪所と言われ忌み嫌われてる芝居小屋にある青年が

あいつまじ殺す、まじ殺す、ぶっ殺す、それまで雇ってという斜め上からの就職理由に粋でいなせな江戸っ子がまーまー待ちなよニイちゃん

俺達も同じこと考えてたんだよとノリノリで青年こと菊之助を担いで担いでぶっ殺す祭りを開催するべく奔走する話を、抜群のストーリーと最高のキャストで描き出した最後に感心しちゃう小説

主人公は菊之助なんだけど菊之助ではなく悪所こと芝居小屋に関わる演者達

木戸芸者の十八

殺陣師の与三郎

衣装のほたる

小道具職人の久蔵

戯作者の金治

彼らが口を揃えていうのは菊之助は放って置けないオーラがある、そして見事なまでのあだ討ちだということ

それを2年後に聴きに来たある人物が全員に聞いて回るという展開からあれよあれよと真実の紐がするするっと解けていく様が秀逸

もーねみんな最高だよ

役者

舞台設定が芝居小屋なんだもん

いやー素敵じゃなかあだ討ち

そりゃー記憶鮮明に覚えてるわけよね、まいったまいった



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