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出産前日の気持ち(1)
こんにちは。
今日は出産前日に書いていた日記を記事にしてみます。
いつか本記事を読み直したときに、「こういう感じだったなぁ」と懐かしむこともあると思い、当時の気持ちや状況を記録しておきます。
2021年10月2日(土) 長い長い一日(1)
気が付いたら朝4時だった。ふと目が覚めた。妻がトイレにたった帰りだった。妻はほとんど眠れていないらしい。
寝る前に「少しでも心細かったり、腰をさすってほしかったり、とにかく、何かあったら、自分のことは気にせず、起こしてね」と伝えていたが、結局一度も起こされなかった。
きっと本当は起こしたい場面もあっただろうに、つらいのを我慢して、私のために起こさずにいてくれたのだと思う。本当に、自分を犠牲にして人を気遣うすごい人だと思った。
逆に起こされたところで、痛みを代わってやれるわけでもない自分の無力さも痛感した。
陣痛と思われる痛みが5分間隔くらいになってきたとのことで、陣痛タクシーを呼んだ。準備はあらかじめすましていていたので、洗顔・着替えくらいで済んだ。
4時40分。タクシーが到着した。用意してあってレジャーシートを後部座席に広げて奥のほうに乗り込む。
陣痛タクシーの専用ダイアルに電話しただけで、スムーズに自宅から産院まで送ってくれた。
運転手さんは、とにかく妊婦の体に負担がかかったり酔ったりしないよう、とても丁寧に運転してくれた。加速・減速ともにゆっくりで、とても気づかいを感じる運転だった。
5時。産院に到着。コロナの影響で、私は産院に付き添って入ることができない。
入り口で見送る。
本当は一緒についていきたいけど許されなかった。私は近くのコンビニで待機することにした。
5時10分。妻からLINEがはいる。産院に入った後、すぐに診察が始まったようで、今の状況を教えてくれた。
「子宮口が1cm程度しか開いていないうえに、赤ちゃんがまだ降りてきていない。」
「予定日超過していなければ、おうちに返される程度の進捗。」
とのことだった。
とくにこの1週間くらいは、前駆陣痛で立っていられない、動けないような痛みに耐えてきていたから、少しは進捗が良くなってきているのかと期待していた。
それだけに、「妻はまだつらい思いを続けないといけないのか」と悲しくなった。
8時に院長先生が出勤された際に、もう一度診察するとのことなので、私は一度帰宅することになった。
つづく