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映画『夏の光、夏の音』

久しぶりの映画鑑賞。

http://natsunohikari.tarumimovie.com/

目が見えない女性と、耳が聞こえない男性が出会い、お互いに惹かれあっていくストーリー。

あまり詳しく書くのは避けるけど、お互いに手話と点字を一生懸命覚えようとしている姿が、ゼミでたまたま隣に座った留学生と仲良くなりたいと思って必死に外国語を勉強した、昔の自分と重なって淡い気持ちにさせる。

ぼくは以前ここで、

言語の上達への近道のひとつは、その言語を使う人のことを好きになる

ことと書いたけど、やっぱりこの考え方は間違っていなかったな...と改めて思った。

現実はこの作品で描かれているような「やさしい世界」ではないかもしれない。

でも、コミュニケーションを取りたいと思う気持ちはどんなバリアも乗り越えられる、とぼくは信じているし、言葉を学ぶ姿勢より何より「人に関心を持つこと」「人を好きになること」の大切さに改めて気づかされる、そんな作品だった。

ぼくみたいに、心が汚れてしまっている人にはただただもどかしい部分もあるけど(笑)、純粋に「またこんな恋をしてみたいなぁ···」と胸がキュンとした。

今回はダイアログ・ミュージアム「対話の森」で開催されたけど、これが関東で初となる公開だったらしい。監督や出演者も駆けつけてくださって挨拶されていたけど、主人公の健太郎を演じたKAZUKIさんは実際にろう者だったこともびっくりした。

誰かとコミュニケーションを取るときに最も大切なことが散りばめられているので、映画館のみならず小・中学校でも上映したりとか、年齢を問わずたくさんの人に見てもらいたいと心から思う。

でも残念ながら、現状関東で見られる機会はない。今回鑑賞する機会を設けていただいたダイアログ・イン・ザ・ダークさんに改めて感謝すると同時に、今後関東でも公開される機会が増えるよう、微力ながら応援していきたい。

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S.Watanabe
今後も記事を増やしていきますので、ご期待ください。