未熟な大人/こどもの暴力
未熟な大人が息子に殴られるまで~序章~
これは私の話です
とても恥ずかしいし批判もあるだろうし
文字に起こすのはためらいました
これから本章として伝えることに対し
何を言われるかも大体想像がついている
でもなぜ書こうと思ったのか
私の人生からこの事は切り離せないし
当時こんなにSNSが発達していなかったから
情報が少なく、昔の私は
自分を責める事しかできなくて辛かったから
書いたからと言って解決はできない
でも、似た状況にいる人
こんな状況の人が周りにいる人に
1人ではないことを伝えたくて
また
自分の育児が大丈夫なのか
比べる対象になれると思うので
書こうかなと思いました
うちは男の子がいるシングル家庭です
(仮名でケンタとしますね)
ケンタが3歳の時に離婚
以降 私の実家に住み生活をし
小学校に上がるころには
正社員でありながら短期や単発の副業をしたりして
生計を立てていました
両親と暮らしていても
光熱費は少し払い
食料は自分たちのは自分で買うスタイル
育児に口出しをする親に
いつもうんざりしていました
自分のポリシーや
こうしてあげたいというやり方を
ことごとく否定され
「じゃああなた方が育てれば!?」と
喧嘩をしたこともあります
今でもその思いが消えません
私自身が
彼らの自分への育児に疑問を持ち
自分の性格や考え方を向上していくのに
すごく苦労をしたので
絶対に同じになりたくなかった
ケンタはというと
1歳になるころには
本当に分かりやすいママっ子で
私が他の子を抱き上げようとすると
怒って引きはがしたり
べったりな子だった
離婚してからは
お金はなかったけど
小さいうちは
毎週どこかへ連れ出していました
少し遠出をしてアスレチックパークとか
田舎なので桃やさくらんぼ狩り
トミカ博や戦闘モノヒーローのイベント等
ちょっとしたマルシェや
親子料理教室とか
お金を出しても1,000円くらいで
楽しめるところがたくさんあったので
必ずどこかへ出かけました
パパがいないから楽しくない
という状態にしたくなくて
毎日イベントや遊び場を調べた
ケンタが喜ぶことを沢山して
毎週遊び倒して笑っていました
その時の職場のシングルママの
助言もあったからだ
「小さいうちは交通費がかかってもタダ。
うちの息子は15歳だけどいまだに
小さい頃ディズニーランドに行ったことを
よく覚えていてそれがいい思い出みたい。
無理してでも行ってよかったし
小さい頃の記憶って強いのよね」
帰りの車中で
これも記憶に残るかなと
ふと後ろのシートに目をやると
こてんとシートベルトに寄りかかる
ケンタの爆睡顔が本当に愛おしく可愛かった
つづく