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Back to the しまなみロマンスポルノ前編

今回は2018年9月8日に広島県びんご運動公園(尾道市)で開催された、しまなみロマンスポルノ’18にまつわる思い出を忘れないうちに綴っておこうと思います。きっと今年の夏に因島で開催された島ごとぽるの展での、しまなみ映画館〜ワンモアライヴ〜でご覧になった方も多いでしょう。私はWOWOW放送の録画データを持っているのにしまなみ映画館も2回行っちゃいました。一人で観るよりたくさんの人と観た方が楽しいんです、ライブ映像って。

ではまずは前日。すでに天気職人に対してぷりぷり怒っている私のツイート。どうやら前日からぐずついてたみたいです。

ライブが始まるまで


そして当日はもちろん雨。関東から前乗りしていた友人をホテルへ迎えにゆき、車で向島の臨時駐車場へ向かいました。会場は本土なのに島に渡らなければいけないとはどーいうことよと思いつつ…。まぁ仕方ない。向島へ到着しシャトルバスに乗り込みました。シャトルバスではしまなみテレビ特別版を上映してくれており、雨ながらもバスの中は楽しい雰囲気。

はっさくメガネ氏がナビゲーター

会場に到着しグッズの引き換えへ。でも会場内はなんだかバタバタ。導線もよくわからない。あまり思い出すのもアレですが、その反省が今年の因島ロマンスポルノの成功に繋がったんでしょう。

1日目のポンチョは白色。割とすぐ破れた

1日目はグッズをゆっくり見る余裕もなかったな。カラオケ大会とかあったんですよね?確か。昼ごはんもどうしたのか全く記憶にないんです。バタバタしながら会場入り。会場入りもスムーズに行かなかったようで時間も押していました。
席はアリーナD-2ブロック14列17番。ステージから向かって左側の真ん中か後ろの近くだったかなぁ。チケットはこんな感じで特別仕様。雨のせいでヨレヨレです。

チケット代8,452円。今見ると安く思える

開会宣言

そしていよいよスタート。まずはモニターに映るミスター赤ヘルこと山本浩二氏の開会宣言から始まります。ちょうどこの頃、晴一さんが広島テレビのテレビ派という夕方の情報番組でハルイチノオトというコーナーを担当していました。広島の情報番組はカープコーナーがとてもとても充実しておりまして。そういった縁もあって山本浩二さんへお願いしたんでしょうか。
そして映像では広島県内で起きた豪雨災害についても触れておられました。ちょうどこの年の7月に広島、特に瀬戸内海沿岸で土砂災害の被害が大きかった記憶。私も一応福祉系の職能団体に所属する身で微力ながら災害ボランティアに関わったのでよく覚えています。

そういえばしまなみロマンスポルノについて少し説明。このライブは元々は20周年突入の記念に地元でのキックオフライブという名目のものでしたが、7月に豪雨災害が起こりライブ自体も開催が危ぶまれた状態。でも自治体と検討の結果開催する、ということになりポルノさんはグッズ収益を全額寄付に回すという大きな決断をされたライブです。

シングルの部

さて、いよいよポルノグラフィティ登場。雨が結構降っているけど盛り上がる会場。

M1 キング&クイーン(45thシングル)
ちなみにお二人の衣装はこんな感じ。この写真は後日広島市内のおりづるタワーで開催された特別展覧会に展示してあった衣装です。

左昭仁さん、右晴一さん。
ライブが進むにつれびちゃびちゃになっていた衣装

M2 ワンウーマンショー〜甘い幻〜(41thシングル)
少し苦手な曲なので感想割愛。どうも最後の「甘い幻…」でちょっと笑っちゃうんです。

M3 瞬く星の下で(37thシングル)
ライブ等未参加の方もお気づきかと思いますが、シングル3作品ずつ遡りながらの少し変わったセットリストとなっています。瞬く星の下では歌詞がとても好きです。白馬には自分が乗る方がいい、だなんてニクイ歌詞を書くもんです晴一さんは。まぁ見上げれば瞬く星ではなくザーザーの雨雲模様でしたが。

MC1
「元気?体は冷えてない?」と私たちを気遣ってくれる昭仁さん。「100歩譲って雨が降ってるとしよう!でも我々はそういう地球に住んでる…」とひと笑いをとる晴一さん。
「これがしまなみです!これが尾道です!」と誇らしく紹介する昭仁さんですが、山なうえに雨で視界が悪くピンと来ず。

M4 ワンモアタイム(33thシングル)
豪雨災害について話す昭仁さん。自分たちは無力だけど力を一つにして未来を作っていこうという前口上の後にこの曲。力強い歌とギター、そしてラララと響くオーディエンスの歌声。

M5 アニマロッサ(29thシングル)
サービスモニターにはマンガのコマ割り映像とともにリアルタイムのライブ映像を重ねるという趣向を凝らした映像。

M6 ギフト(25thシングル)
ギターのかけ合いから始まるアレンジでカッコ良い。

MC2
故郷ってたまらないよね、という話をされる昭仁さん。残念ながら雨模様でしたが晴れとるときに来てやって、と訴えかけます。そして20周年イヤーに突入したことと、今回のセットリストの工夫について説明。

M7 Winding Road(21thシングル)
ここら辺から段々と雨で昭仁さんの前髪がしんなりぺっとりしてきます。ブルースハープのイントロがしっとりと雨の尾道に流れます。

M8 ROLL(17thシングル)
いいですよね、ストレートな邦ロックで昭仁さんの名曲。目を閉じて歌っている時間がいつになく多いような。より集中して歌っているのか雨が目に入って辛いのかわかりません。

M9 愛が呼ぶほうへ(13thシングル)
わしらにとってもみんなにとっても大切な曲、と呼びかける昭仁さん。この曲は2日目に因島高校の生徒さんたちと一緒に合唱をする予定だったと後日知りました。後にライブビューイングで実現することができましたが、2日目中止時に生徒さんたちの前で謝罪する昭仁さんの涙はとても辛かったです。それまでにあんなふうに涙する昭仁さんを見た事がなかったから余計に。

M10 Mugen(9thシングル)
Wow Wow〜が長いバージョン。2人ともステージ上を左右に動き回りますが屋根がないので段々とずぶ濡れになっていく。特に昭仁さんは走り回りすぎて肩がびちゃびちゃ。雨も強くなっていく。

M11 サボテン(5thシングル)
「何処に行くの?こんな雨の中」という歌い出しで「ここに決まってるじゃんか!」とツッコミを入れたくなるくらいの雨・雨・雨。お二人やサポメンさん、スタッフの方は後日風邪を引いたりしなかったのだろうか。ちなみに私はピンピンしていました。ちなみにサボテンは、ライブ版ならではのラストのフェイクが好きです。

M12 アポロ(1thシングル)
言わずもがなのデビュー曲。もうすっかり昭仁さんの髪はしんなりしていますが、パワーはすごい。「雨に負けるなー!」とオーディエンスにゲキを飛ばす。
「ラブEメールフロム因島じゃろーがー!」

M 13 ブレス(47thシングル)
しまなみロマンスポルノ’18〜Deep Breath〜というライブタイトルだったので、アポロまで遡った後は最新シングルのブレス。「名曲にはならなくても」と歌詞では歌っていますが私たちにそっと寄り添ってくれる名曲だと思います。
そしてアニバーサリーにふさわしい、よく考えられたセットリストだなと思います。ブレスの最後では雨の中シャボン玉が飛んでいてドリーミーな空間に。

因島紹介コーナー〜クライマックス

VTR1
次はサービスモニターに映像が流れます。昭仁さんが撮影した映像で、この日の前日に因島へ車で向かい因島大橋や青影トンネルを通って折古の浜に到着する、という気の利いた演出。浜にはファンの人もいたらしいですが気づかれなかったとか?

M14 狼
ここからは2人がそれぞれ左右に分かれて移動する車のような台のようなものに乗って会場の後方にも移動します。この際に焚かれたスモークが凄すぎて昭仁さんが全く見えません。テレビ画面もこんな感じ。ほとんど見えないからいいかな?許して。

量を間違えたんでしょうか。とにかく見えないけど声は聞こえる状態

「何も見えへんやないかー!」と叫ぶ昭仁さんにめちゃくちゃ笑いました。
そして屋根がないので晴一さんのレスポールもずぶ濡れです。心配。でも狼のギターソロでいい音出してました。

M15 Century Lovers
Before Centuryもなくいきなりスタート。股間パフォーマンスもたっぷり披露。「いい子は見ないでねー」とスタンドに向かって言っています。お馴染みのフゥフゥコーナーでは「Everybody男!」「女!」と分けるのは今までもありましたが「メガネ」や「広島県民」「岡山県民」「愛媛県民」「その他から来てくれた人」と分けていました。今日メガネかけてくればよかったと後悔する私。
ここでマイクの電波が届かなくなり途切れ途切れになったりします。時折車が揺れて怯える昭仁さん。
そして段取りがわからなくなったようですが思い出しステージ上に登場した広島県のゆるキャラを紹介し始めます。
モンモンレモンちゃん、はっさくん、清盛くん、ヒロシマイケル(ここで甲高い声で笑い始める昭仁さん)、かぐやパンダ、ブンカッキー、ピッピ、花田舞太郎、たかたん、やっさダルマン、熊野町観光大使ふでりん、きりこちゃん、ローラ(西城秀樹のモノマネを入れつつ紹介)と総勢13体のゆるキャラたちとフゥフゥ。
ちなみに当時のツイート参照。

そして結構な速度でステージに戻る移動車にびびっている晴一さん。
2人ともステージに戻ってきます。

M17 ミュージック・アワー
ゆるキャラたちと一緒に変な踊りの時間。はっさくんの変な踊りを温かく見つめる晴一さん、ギターソロで向かいあうはっさくんと晴一さん、はっさくんの頭を撫でる晴一さん…とにかく最高の絵面がたくさん。ちょっとはっさくんに嫉妬したりも。その場所代わってほしい。
昭仁さんは「ありがとうゆるキャラ、ありがとう広島、がんばろうぜ広島!」と声をかけ、ゆるキャラたちが退場します。

M18 Aokage
ここからまた故郷を歌った曲コーナーということで昭仁さんと晴一さんの2人だけでAokage。音数が少なくてもしっかり聴かせる2人です。

M19 そらいろ
昭仁さんにとって色んな思い出がある因島やしまなみの友を思って作った曲、そらいろ。Cメロでモニターに土砂災害の写真がスライドされて。私はここで思わず号泣してしまいます。彼らの地元への熱い思いを感じました。

M20 ハネウマライダー
ここでチーフパンサーのはっさくメガネ氏がモニターに登場しバルーン飛ばしのアナウンスをします。カープのホーム試合では7回攻撃の前にスカイジェットバルーンを飛ばす恒例なお楽しみがあるんですが、それに倣ってこの演出。

広島東洋カープ公認グッズ。膨らます時間がなくてまだ大事にとってある

皆でバルーンを飛ばしてお馴染みのハネウマです。そして2人の衣装もライブTシャツに変わっていました。昭仁さんがDeep BreathロゴTシャツで晴一さんがポルノTシャツDeep Breath Ver.

これも後日展覧会で展示されていました

雨の中振り回すタオルは心なしか重かったような。この頃のハネウマは終わると見せかけてまた大サビを繰り返す演出で面白かったですね。

そして因島を出てから25年、という話になり大阪での活動の話になる。大阪城公園でのストリートライブ(城天)でやっていた当時に近い、ビールケースを並べたセットに2人が移動します。ビールケースはステージ上ではなく、客席内の通路に設置されていたのでより近くでの演出でした。ここらから少し小雨になっていきます。いまさら…

M21 アゲハ蝶
よりオーディエンスと近い場所でのアゲハ蝶。皆のクラップとコーラスは圧巻でした。

メンバー紹介
まずはサポートメンバーの紹介。同じしまなみっ子(福山出身)のサポートギターtasukuさん、キーボード宗本康兵さん、マニピュレートnang-chang、ベース高間有一さん、ドラム野崎真助さん。
続いて前の2人の紹介と共に最後のMC。
晴一さん「ありがとうって言葉しかない19年でした。こんなド田舎もんが19年やれました。皆さんの支えがなければやっていけません。風邪など引かぬように楽しい思い出を持って帰っていただけたら」と話されます。
続いて昭仁さん「僕らは感無量。ライブに足を運んでくれたけど、また来てしまなみを、広島を、瀬戸内を楽しんでほしい。広島を出た時はTamaもおった。Tamaにも支えられて皆さんにも支えられて19年。これからも支えてください」

M 22 ジレンマ
そして「心置きなく全てを出して帰るべきだ!アホになって帰れるかー?ビールケースの上で実際にやっていた思い出の曲!ラスト1曲、ジレンマ!」と、アンコールなく本編の最後にジレンマ。恐らく開演が遅れ時間が押したのでこのような演出となったのかな。
そしてここで銀テープが飛びます。

グッズのタオルと共に。灯りの関係で金っぽく見えてますが銀色です

昭仁さん、晴一さんともに客席の真ん中にいるので昭仁さんは飛んできた銀テープを振り回しながらのジレンマ。しばらく晴一さんのマイクスタンドにも銀テープがまとわりついていてニクい演出だったと思います。tasukuさんがはっさく帽子?をかぶってギターソロ。その間にポルノの2人はステージ上に戻り左右に走り回ります。
昭仁さん「あんたらは最高じゃ!だからこそ胸張っていけ!自信持っていけ!最高の一日でした!」とお立ち台からジャンプ。そして最後にホッとしたような笑顔を見せる晴一さん。
恒例の挨拶の後、サポメンさんたちとお別れした後2人で何か相談していました。そして再び左右に分かれる2人。時間が押しているのであまりゆっくりとはいかない挨拶でしたが一生懸命走りながら端っこの方まで声をかけに行っていました。
最後真ん中に戻り恒例の生声挨拶。晴一さん「風邪を引かんようにねー!」昭仁さん「アイラブ因島!アイラブしまなみ!アイラブみなさん!」そして深々とお辞儀をし、手を振りながら帰っていきました。

燃え尽きた我々は再びシャトルバスに乗り込みます。帰りのバスもしまなみテレビ特別版のようなものが流れてて「ライブはどうでしたか」みたいなトークがありました。内容はほとんど覚えておらず残念。ポルノグラフィティ公式さん。そろそろしまなみロマンスポルノ映像+バスの中の映像を円盤化してもらえませんか?もったいないよなぁと思ってしまいます。

ということで長々と6000字近く書いてしまいました。幻の2日目となってしまった9/9と、ついでに足を運んだ因島ドライブの写真は後編で。

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