北海道からポルノグラフィティに会いに行った話~因島ロマンスポルノ'24~ ①
最初にお伝えしますが文才はありませんのでご了承ください。
そしてめちゃくちゃ長いです。
長いので数回に分けます。
ちなみにライブ中の記憶がほとんどないので、
ライブの事はあまり書けないと思います。
ただの冒険日記なのであしからず
自分の記憶に残しておきたいので書かせてください。
遡る事、3週間前
台風10号サンサンの進路が気になり、仕事も手につかない日々が続く。
8月27日
航空会社からわたしが予約している航空券は【特別な取り扱い】になると連絡がきた。
航空会社HPより
※悪天候(台風・大雪)や自然災害などにより、運航に影響が見込まれる便につきましては、手数料をいただかずに搭乗予定便の変更(振り替え)および払い戻しを承ります。
北海道は新千歳空港から広島に行く予定だったので、この台風の動きだと、新千歳からは飛ぶけれど、広島に降りられない可能性があるだろうということは考え始めていた。
しかしその場合はどうしたらいいのか。
とりあえず新千歳からは飛べるのであれば、
①広島の近隣の空港に飛ぶべきか
②羽田まで飛んでその後は新幹線に乗るべきか(でも東海道新幹線が動かないのでは?)
③広島を通り越して福岡に飛び、その後新幹線に乗るべきか(でも山陽新幹線が動かないのでは?)
移動手段の事で頭がいっぱいになっていた。
飛んでも降り立った先の新幹線が動かなくなる可能性もある。
飛べばいいという問題でもなさそうだ。
そうこう考えているうちに公式から両日開催の予定であるとの発表があり、ポルノさんたちも因島入りしたとのこと。
そうか、開催の方向で考えてくれているんだ。
それならば私も行こう
そう思った。
8月29日の昼
31日は中止するという発表があった。
自分が行くのは2日目の9月1日公演だけど、
苦渋の決断をしたポルノさんたち、
31日のライブを楽しみにしていたみんなの気持ちを考えたら、涙が止まらなかった。
昼休み中ずっと、ずっと泣いていた。
しかし二日目の公演についてはまだ中止になってないという事を忘れるなと社長に喝を入れられ、グズグズと泣きながらも一日を過ごす。
わたしが泣いても何も変わらないのだけど、
考えれば考えるほど涙が止まらなかった
2日目の開催については30日の正午頃に知らせてくれるとの事だったが、
そういえばわたしの航空券は一体どうなっているんだろうと思い、航空会社のHPを見ると既に欠航が決まっていた。
欠航になるかもしれないとは予想はしていたけど、いざそうなると困る。
けれど中止が決まる前から行かないという選択はしたくない。
行く前から諦めたくない。
ポルノさんに会いたい。
その気持ちは変わらなかった。
中止になるのは誰のせいでもない。
悪いのは台風だ。台風以外は誰も悪くない。
当たり前にポルノさんたちは少しも悪くない。
もし中止になっても、それはわたしたちの安全を考えてくれたからこそだ。
だから中止になっても「ポルノさん、たくさん考えてくれて、いっぱい手を尽くしてくれてありがとう」と言いたいと、心から思った。
もしも、広島に着いてからライブが中止になったら観光して帰ろう。
宮島に行けるかな?
北海道の鹿は大きくて怖いけど(鹿ごめんね)
宮島の鹿は小さくて可愛いし会いたいな
ポルノさんがアビを演奏した場所に行きたいな
あなご飯食べたい、揚げもみじ饅頭も食べたい
などと考えていた。
のんきだと思われるかもしれないけど、他の事を考えなければすぐに泣いてしまうくらいの精神状態だったので、なるべくポジティブに考えようと思った。
それに1番泣きたいのは他でもなくポルノさんたちなんだから。
泣いちゃだめだ、泣いちゃだめだ
そう思いながら帰宅。
そして泣く
結局一日中どころか数日ずっと泣いている
どちらにしても30日は新千歳に行くことにした。
ただ正午になる時を一人で過ごす勇気はなく、
少しでも人が多い場所に行きたかった。
そうしたら泣くことを我慢できる(はず)
30もだいぶ過ぎた大人が恥ずかしいけれど、
本当にいつでもすぐ泣けるくらい連日の台風の報道、ロマポルの開催可否、飛行機の欠航で精神的に参っていたのかもしれない。
そして数日前から目の上がぴくぴくしていた。
サンサンの動向が気になってスマホやパソコンばかりを見ていたから眼精疲労かと思ったが、
普段からパソコンを使う仕事なのでそれは関係なさそうだ。
会社の人たちに話すと「ストレスだわ」と笑われたけど、こちとら笑いごとではない。
それくらい精神的にきていたんだろう。
8月30日の午前
わたしが乗る予定だった便は午後の便だったので、少し早めに新千歳空港に行ってカウンターの様子を見ながらどこの便に振り替えればいいのかずっと考えていた。
そして今回一緒に広島に行く友人のSちゃんが到着。
彼女とは2003年からの付き合いだからもう20年来の友人だ。
とても可愛く素直な子で大好きな友達の一人。
Sちゃんはわたしに会った瞬間から泣きそうな顔をしていた。
ぎゅって抱きしめたかった。
でも抱きしめたらわたしもその場で泣いてしまうので、我慢しました。
正午が近づいてきた。
我々も判断が必要な時。
しかしカウンターは大行列。
もし行くとなればすぐに他空港に振り替えしなければならないので、一刻も早く手続きが必要になる。
だけど列は全然進まない。
それもそうだ。みんな振り替えたり、払い戻しの手続きをしている。
発表を待ってから並ぶと1時間以上並ぶ事になりそうなので、並びながら開催可否の発表を待つことを選んだ。
「中止になったら航空券の払い戻し手続きをして帰ろう。
もしライブをやってくれるのであれば近隣空港に振り替えて広島に行こう」
どちらかの二択しかなかった。
正午
「引き続き準備を進めている。でも開催するかどうかはもう少し時間が欲しい」
(簡潔すぎてすみません)
そう公式からの連絡があった。
「そうか、じゃあもう飛んでしまおう?
行って中止なら仕方ないよ、でも行く前から諦めたくはないから、わたしは行きたい」
そうSちゃんに伝えたところ同じ気持ちでいてくれた。
泣きたかった。でも泣くのを堪えた。
Sちゃんもぐっと堪えていた。
大丈夫、きっとポルノさんに会える。
会いに行くんだ。
そう強く思って、カウンターで振替手続きを取った。
少し時間が出来たので、
空港で働く友人に会いにいく。
泣きそうになった。
油断したら号泣しそうだった。
普段から仲良くしてくれている友人に会うと一気に気が緩みそうになって(そして涙腺も緩む)
でも泣いたらとても迷惑なので、
泣く前に退散した。
そうして我々は新千歳→広島便から伊丹便へ振り替えて出発。
こんなに遠征しているのに実は初上陸した伊丹空港。
降りた瞬間から本州の暑さに驚きを隠せない道産子だったが、シャトルバスに乗り、新大阪駅へ。
新幹線の事がよく分からない二人は有人カウンターに行き、広島行きの新幹線を手配してもらった。
なにせ調べる時間もあまりなくて、のぞみとこだまの違いも分からない。
「早い方でお願いします」
という田舎者丸出しの発言をして、お姉さんを困らせてしまったに違いない。
正直値段の事など考えていなかった。
とりあえず広島にたどり着ければいい。
それしか思っていなかったのだ。
1時間半程度だろうか。
「新幹線って早いな~すごいねぇ」という小学生並みの感想しか言えなかったが、
十数年ぶりの新幹線はとても快適でした。
広島に無事到着。
ホテルに荷物を預けて少し食事をしたかったけれど、台風の影響でエキエが全館休館に。
探し回ってホテル近くのお好み焼き屋さんで食事をとる。
無事に広島入り出来て安心したのか、
30日はすぐに眠ることができた。
というよりも気を失ったのかもしれない。
ベッドに入ってからの記憶がない。
遠征民、それも広島まで結構な距離のある場所から移動するわたしは、
そもそもたどり着けない可能性があるという恐怖がずっと付きまとい、広島に着くまで生きた心地がしなかった。
大げさに聞こえるかもしれないけど、
それくらい追い込まれていました。
8月31日
朝5時に目が覚める。
さほどたくさん眠ったわけではないだろうけど、
夜中に目覚める事もなくしっかりと眠れたので、
ここ最近では一番目覚めが良い朝だった。
つづく
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