Guide to Indie Classical~インディー・クラシック入門のための記事紹介と、関連作品のリリース情報~
このたび、『Jazz The New Chapter Records』からライナー付きの国内盤としてダーシー・ジェームス・アーギュー『インファナル・マシーンズ』『ブルックリン・バビロン』『リアル・エネミーズ』、フィネガン・シャナハン『トゥー・ハーヴス』、ダニエル・ウォール『ホログラフィック』が、
http://diskunion.net/jazz/ct/news/article/1/64210
NRTレーベルからyMusicの新作を含めた3作品『ビューティフル・メカニカル』『バランス・プロブレムズ』『ファースト』が輸入盤としてリリースされました。
http://www.nrt.jp/ymusic/release_information_59.html
yMusicの新作『ファースト』を除いたすべての作品が、〈ニュー・アムステルダム〉というレーベルからリリースされたもので、このレーベルはインディー・クラシックというジャンルを代表するレーベルなのです。
ここで、「え、インディー・クラシックってなに?」という方もいらっしゃると思うんですよ。で、ここにそれをこと細やかに書いてもいいんですが、実はぼく、これまでに色んなメディアでインディー・クラシックというジャンルについて書いてるんですよ。だからそれらの記事をこのインディー・クラシック・リリース・シーズン(←長い)のタイミングで一度まとめてみようかなって思ったのが今回のnote記事です。
手っ取り早くインディー・クラシックについて知りたいよ!という方にお勧めするのはこちらのMikikiの連載記事です。
八木皓平のエクレクティック・モード 第1回:インディー・ロック~クラシック音楽の地殻変動を象徴する音楽家、サン・ラックスの歩み
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/7646
【Next For Classic】第1回 カニエやOPN、インディー・ロックとも共振するクラシック音楽の新潮流〈インディー・クラシック〉とは? クラシック音楽の新しい地殻変動
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/10582
この二つを読めば、だいたいインディー・クラシックというジャンルがボンヤリとでもわかってくると思います。しかもこのジャンルに関連した音源も貼りまくってるので、何を聴けばいいかもだいたいわかっちゃいます。ウェブ記事なので、ワン・クリックで読めますからチェックしてくださいね!
で、紙媒体のほうはこちらの二つです。
まずは『Jazz The New Chapter 3』
https://www.shinko-music.co.jp/item/pid1642112/
このムックのCASE 5「AROUND INDIE CLASSICAL 21世紀らしい冒険に満ちたクラシックと、その周辺の音楽家たち」の中のコラム「インディー・クラシックを知るための3つのレーベルと、現代ジャズとの繋がり」です。内容はタイトルのまんまです。前述した〈ニュー・アムステルダム〉も含めた3つのレーベルからインディー・クラシックを掘り下げます。CASE5にはほかにもWIRED編集長若林さんの記事や、ぼくとレコード店珍屋の店長松林さんがディスクレヴューを書いています。
あとはこないだ発売されたばかりのラティーナですね。「インディー・クラシックとその周辺の注目のシーン」という特集を企画させていただきました。
http://latina.co.jp/index.php?main_page=product_info&cPath=2_146&products_id=21993
この特集では、インディー・クラシック以外にも、クラシック~現代音楽が世界的に面白くなってきてるよ、というのを紹介するために「ポストクラシカル」「ヨーロッパ・チェンバー」「南米のラージ・アンサンブル」「南米のチェンバー・ミュージック」というセクションも設けていますので、かなり勉強になると思います。
あとはぼくの記事ではないのですが、インディー・クラシック関連の記事やブログだと、WIRED編集長若林さんが、インディー・ロック・バンド、ザ・ナショナルのブライス・デスナーにインタヴューしてる記事がネットで読めます。彼はインディー・クラシックともつながりのある音楽家なので、内部からインディー・クラシックがどう見えてるのかも話してくれてます。
The Nationalの頭脳ブライス・デスナー:「インディ化するクラシック」と越境する音楽家の新しいモデル
http://wired.jp/2014/03/14/the-national/
あとはdubstronicaさん(twitter ID:@dub_GorgeIN)という方が、インディー・クラシックの紹介記事を書いてくださっています。ぼくの記事も紹介されています。
インディー・クラシックからはじまったクラシック入門への道
http://dubstronica.hatenablog.com/entry/2016/03/11/210411
とまぁこんな感じでしょうか!
というわけで、今ますます面白くなってるインディー・クラシックなので、最初に紹介したリリース作品を買って聴きながら、ここで紹介した記事を読んでいただけると嬉しいです!
ではでは~!
(写真はダーシー・ジェームス・アーギューが『リアル・エネミーズ』のパフォーマンスをした時の写真です。カッコいい。)