漫画・アニメレビュー:2024年冬アニメ 1話感想 その①
■異修羅
イスラム風味の建築描写が美しく、流れるような百合百合展開で油断させておいてからの唐突なグロ。加減なさいお馬鹿!(# ゚Д゚)
やたらと密度の高そうな金属製のゴーレムをスパスパ斬って切断するのは柳生新陰流の使い手を名乗るジャージ姿の少年。『これが無刀取りだァ』って、柳生新陰流も無刀取りもただ言ってみたいだけでしょが!
職業・種族・クリーチャー名という並び、そして二つ名の付け方からして明らかにマジック・ザ・ギャザリングを意識していますわね。レジェンダリークリーチャー同士の殺し合い、あるいはプレインズウォーカー同士の殺し合いのような筋立てでしょうか。ヒロイン?の「すべてを失ったから自由だ」の思考がもろに無敵の人のそれでドン引き。あと悲劇の原因をジャージ少年のせいにする展開が無理やりすぎてキツいですわ〜
9割がた視聴意欲を削がれましたがとりあえず次回も観てみますわ。
■ダンジョン飯
導入部がしっかりした正統派ファンタジー……と思いきや、ギャグ漫画ですわね。と申しますかギャグ漫画でないと、強敵と対峙している時に立ち止まってボーっと考え事をしているこの主人公にヘイトがたまりまくってしょうがありませんもの。
キャラクターデザインはあまり見ないタイプですけども、エルフの女の子とグラスランナー?の男の子の表情が豊かでかわいいですわ!三点倒立!
お話の大筋は、資金と仲間を失って食料の補給もままならないパーティが、ダンジョン(迷宮)のモンスターを狩って食べる、というもの。料理はど素人のパーティでありながら、最序盤で料理の達人キャラを加えるのでそのへんはあっさり解決するのがお手軽。肝心のお料理の描写も上手い……と申しますか、ビジュアル的にはなんとなく見たことがある(ような気にさせる)食材、お料理なのが上手い見せ方ですわね。ちなみに食器はナイフとフォークではなくお箸。視聴継続。
■即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。
よくあるチート能力持ち主人公ですけど、転生前から能力持ちというのが珍しいところでしょうか。
しかしキャラクターデザインも設定も展開もガバガバのガバですわね……出てくる登場人物すべて人間的な感情が欠落した記号に過ぎず。ただの舞台装置の域を出ておりません。ストーリーテリングもゲームの知識しかない人が作ったような稚拙な展開。
しかしながらチート能力ものの中でもひと味違う……ということなのでとりあえず視聴継続。
■超普通県チバ伝説
5分アニメ。アニメ……?というのもはばかられるほど動かない、千葉県のご当地作品。登場人物の名前がすべて千葉県由来で、「田野ながれ」は野田市と流山市、「橋舟一花」は船橋市と市川市、「安浦千代」は浦安市と八千代市、「鎌谷しの」は鎌ケ谷市と習志野市、「テガちゃん」と「マヌー」は手賀沼、ということでしょうか。嫌いじゃありませんことよ、こういうノリ。
エンディングで実に微妙なCGモデルが実写の駅前で踊るという実にカオティックな作風。これが面白いかというと大して面白くはないのですけど、千葉県の豆知識が入ってくるし、まあ5分だしいいか……となる小品。視聴継続。
■治癒魔法の間違った使い方
もはや定番となった感のある、異世界の為政者による唐突な勇者召喚。ただし主人公は隣で巻き込まれただけ。召喚先は典型的ななろう系中世ヨーロッパ、いわゆるナーロッパ?こちらの都合を無視した一方的な召喚に怒ると膝をついて謝ってくれる王様でよかったですわね〜
そしてこれまた定番の魔力判定&測定、本命の二人は雷属性と光属性なところ、主人公の属性は「治癒」。どうやらこの世界的には治癒魔法の使い手は少ないらしく、救命団団長を名乗る女にさらわれて……って、この団長がかなりヤバいキャラをしていますわね……魔法で飛ばされた主人公を走って追いかけて拳で水魔法の防御を砕くという、控えめに言っても海賊団の船長なのでは?
いっしょに召喚された優秀な生徒も、王様をはじめとした異世界のキャラクターもいい人ばかり?で、どこにもヘイトが向かない、良い滑り出し。もちろん視聴継続。
■ぽんのみち
広島県尾道市を背景にした作品。今のところ尾道要素は背景以外に出てこないので、ご当地作品と言うには微妙。広島弁のイントネーションをアニメで聞くのは珍しいので期待大ですわ。
キャラクターデザインは「五等分の花嫁」と同じ人ですわね。瞳の中に三角形があるのが特徴。あと全員お胸が大きいのも特徴。
これ、どうなんでしょうね……麻雀をテーマにした作品なのですけど、私のようにまったく知らない人間が見て楽しめるのか、それとも麻雀できる人があるあるを楽しむのか、まだわかりませんわ。麻雀漫画のパロディが多めで、私は福本先生の『ざわ……ざわ……』くらいしかわかりませんでしたけども。
OP、EDが1話からあり、次回予告もあるという旧き良きスタイル。おっさんの趣味を美少女にやらせるのはきらら系の十八番ですけど、これの連載は「なかよし」なんですのね。意外。
とりあえず女の子たちはみんなかわいいし、マスコットキャラクターぽい麻雀の精霊?の声が大塚明夫さんのカワイイ系のなのに吹いたのとで視聴継続。
サポートしていただくと私の取材頻度が上がり、行動範囲が広がります!より多彩で精度の高いクリエイションができるようになります!