未踏への道:市川市 大町公園(長田谷津) その2
──ばらの花を求めて千葉県 市川市 大町公園(長田谷津)を訪れた酎愛零。首尾よくローズガーデンを散策し、時刻は11時。いざ未踏の道へ……──
華やぎから離れ、谷間の湿地帯が戻ってまいりましたわ。ここからは、おととし通行止めだった箇所になります。
私は何が何でも北総線に乗らなければならないので、大町駅に戻るのは決定されております。多少なりともショートカットできるとうれしいのですけど。
なんだか……私の第六感が、こっちに行くなと言っているような気が……
ルートとしてはこっちに行くしかありません。しかし、直感は信じるに足ります。地図を出してみましょう
そうとわかると、この美しい木々の緑も、なんだか不自然なくらいの前傾姿勢に見えてしまい、少し不気味さを感じますわね……
一歩入ると、ひんやりした空気に驚きます。あれだけ明るかった光景が、一気に暗緑色に染まる様は、ある意味で壮観ですわ。汗もすっかり引いてしまいました。
ここからローズガーデンに入るのもありと言えばありですけども、通っている間じゅう感じていた寒さ、重さなどを考えると、個人的にあまり歓迎されていないルートのように感じました。
よもや、よもやですわ。少し歩いてみても、すぐ脇を車がギュンギュン通り過ぎていきます。危険すぎて歩くのをやめました。どうやら人間が歩いて通るようにできてはいないようですわね。
ちらちらと墓石が目に入ってきます。霊的な存在に、わかっていると悟られないようなるべくそちらの方を向かないようにして……
コケとは、広義には地面や岩の上に這うように成長し、広がるような植物的なものの総称ですわ。地面や岩が長く放置されたときに繁茂するので、「苔むす」という表現は「長い年月を変わらずに過ごした」という意味に使われますわね。これが良い意味なのか、悪い意味なのかは、時と場合によって違ってくるでしょう。
Googleレンズでは、「オオヤマチョウチンゴケ」と出ました。コケは守備範囲ではありませんでしたけど、ここで覗きこんだのも何かの縁。これからは足元にも着目してみることにいたしましょう(*´ω`*)
このノムラモミジ、漢字では「野村紅葉」と表記されることもありますけれども、「濃紫紅葉」とするサイトも多く見受けられます。「のうむらさき→のむらさき→のむら」と転訛していったのでしょうか。
ただし、私が知る「濃紫」は「こむらさき」であり、色は紅葉の色ではなく、ムラサキシキブやコムラサキの実のような青みを帯びた紫色なので、この説がどのような根拠でどこから出てきたのか気になりますわ。
こちらは一般的に見られる、イロハモミジ。花が咲いた後、プロペラを備えた実がなり、風に乗って飛んでいくという実ですの。モミジをまじまじと見るのは晩秋が多いので、実の実物を見たのはこれが初めてです!どうやったらこんな風に進化するのでしょうね?不思議ですわ〜(゜o゜;
この子も、春から赤みを帯びるのですね。『ま、まだ本気出してないから!』くらいの色づきですわね(・∀・)
こうなれば動物園側に活路を見出すしかありませんわね。こういった園があるということは、家族連れが多く来ることでしょう。家族連れが多く来るということは、車で来園することも多いはず。車で来園するなら、バスでも来るでしょう。そのバス停を目指すのですわ!
そして痛恨のミステイクに気がついたのもこの時。モバイルバッテリーを持ち忘れたのです。
この時点でスマホのバッテリーは一桁台。まずい……
土日のみ運行……今日は日曜日だからそれはいいとして、本八幡駅行き!?梨丸号!大町駅には行きませんの?!
こうなればもう、四の五の言っているヒマはございませんわ!谷間を走って戻って大町駅に行くのです!これ以上のタイムロスは避けなければ!
大町公園 長田谷津。谷間と湿地、林からなる別世界でございました。奥に進むと墓地があったのにはびっくり。外周を走る道路は歩道など無いも同然なので、基本的に車で来るところなのでしょうね。大町駅側からローズガーデンを目指すとかなり根性が要りますわ。あと、虫が苦手な方はお気をつけあそばせ。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、ごきげんよう。
文学フリマ会場へ急ぎますわ〜!
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