東京椎名町にある〜シーナと一平〜
先日、7月15〜17日に急遽東京への旅路を決めた。
行く理由は”東京の行き、友達に会いに行く”だ。
いろんな人に、”東京に何しに行くの?”と聞かれたが、
いつも行動する時の理由は”軽いノリ”が必要だと思っている。
これは旅ということに限らず、
様々なことにも当てはまる。
誰かに会いに行く、自分のその時の感情に正直に生きるということは、
その先で必ずといっていいほど、
自分に”きっかけ”や”影響”を与えてくれる。
*これは良い面もあれば、悪い面もあるかもしれないが。
そんな”軽いノリ”でやってきた東京。
今回の東京での宿泊先は、
池袋の隣の駅にある”椎名町”というエリアにある
ゲストハウス”椎名と一平”さん。
(池袋駅から西武線に乗り1駅の椎名町駅)
駅から降りると、下町感がある商店街に繋がる。
椎名町駅から徒歩7分ほどのところに”シーナと一平”はある。
(扉には可愛いカレンダーが書かれている)
ここは、東京在住の友人T氏から教えて頂いた。
宿泊期間はオーナーが不在だったが、
女将の”サチコさん”が出迎えてくださり、
本当に居心地が良かった。
ここのゲストハウスは、
1階が宿泊者のフリースペースとなっており、
2階に個室とドミトリーの部屋がある。
下町商店街の真ん中にある築45年の民家を
リノベーションした小さなまち宿。
ガイドブックに載らず、
ゲストハウスとしてオープンされてからは約3年ほどとなる。
(1階のフリースペース:ここのスペースは元々トンカツ屋さんで改装されている)
まず、女将のサチコさんにこのスペースの活用方法についてお聞きした。
キッチンもあり、スペースの広さとしても10名以上は入るので、
一般の方々に開放(カフェとしてほ営業)はしていないのか、とても疑問に思ったので、直接聞いてみた。
すると、
ここのスペースは当初はカフェ営業をされているとのことだった。
(女将のサチコさんと店頭の写真:店頭に並ぶ”世界のお菓子”は一般の方に向けて販売はされている)
しかし、ゲストハウスとカフェの営業となると、
スタッフが多忙となり、手が回らなくなってしまったとのことだった。
カフェ営業以外にも、このスペースは利用形態を変更させている。
例えば、地域の方々の憩いのスペースとして無料開放するという試み。
カフェという位置付けではなく、
”休憩スペース”
”集会場”的な使い方をされていた。
ドリンクなども数種類だけを置き、
セルフサービスで各自が好きなものを好きなタイミングで飲む。
(1ドリンク100円)
でも、この地域の方々の憩いの場として開放したことにより、
住民の方々にこの場所を知ってもらえたと言われていた。
ゲストハウスの宿泊客は海外の方がメインとなるみたいだが、
そのような宿泊施設でも、
地域の方に愛される場所となるには、
気軽に利用していただける雰囲気づくりやシステムが必要だなと感じた。
今は宿泊者のフリースペースとなっているが、
土日祝日はキッチンをレンタルスペースとして貸し出しされており、
カフェ利用が可能となっている。
僕が宿泊した際も、
レンタルキッチンを借りる方が打ち合わせをされていた。
客観的に見たら、
色々な利用形態となり、軸が決まらないと見られることがあるかもしれない。
でも、僕はあえて”違うことにチャレンジする”という部分が素晴らしいと感じたし、異なる形に変化したからこそ、
だからこそ、今もこの場所を知ってくれる、愛してくれるお客さんがいるに違いないと感じた。
これは人生に置き換えてもいいかも知れない。
人は言う、
”この道に進みなさい”と。
人は言う、
”1つのことに打ち込みなさい”と。
そういう時期は確かに必要だと思うし、
決して間違えではない。
1つの価値観、考え方である。
ある一定の時期を越えた時、
・より広く
・より遠く
・より深く
進化と深化が必要なタイミングが必ずやってくる。
このタイミングは人それぞれだから、
”いつだ”とは言えなくて、感度の問題だと思っている。
このシーナと一平さんも、
色々な形態に変化はされているが、
根底にあるのは”ゲストと地域の方を愛し、愛される”ということ。
この根底にある関係性を1番高められるようにするにはどうしたらいいか。
その”手段”を、模索しながらも進んでおられた素敵な場所だった。
進みながら考える。
これに尽きる。
(宿泊サイト:ブッキングドットコムでも高評価)
そして、
この3日間をとても心地良く過ごすことが出来たのが、
紛れもなく”女将のサチコ”さんのお陰だった。
東京のこと、
椎名町のこと、
ゲストハウスのこと、
ちょっとした質問にも優しく応えてくれた。
東京も京都も、本当に多くの宿泊施設が建設され、立ち並ぶ。
この現状の中、
どうすれば”選ばれる宿泊施設”となるのか、
常々考えている。
カフェ併設の宿泊施設が”当たり前の世界”になっている。
シーナと一平に泊まり、感じたことは、
”その地域にいる、住んでいる人たちとの繋がり”だ。
”繋がり”とは明確に目で見えるものではない。
(数値化できない)
目に見えない繋がりが”価値(強み)”になってきている時代。
なぜそこに泊まりたいのか?
を突き詰めると、明確な理由は二の次で、
なんとなく顔が見たいなとか、
なんとなく会いたいなとか、
そんな部分がこれから先、
もっともっと必要になってくるはずだ。
ネットでの繋がりが強くなるほどに、
”会いたい”と思われる人間に人が押し寄せる。
この”シーナと一平”さんには
そんなことを教えられた気がする。
東京に寄られた際は、
ぜひ宿泊してみてね。
(↑HPはこちらから)
(ゲスト用フリースペースに僕の著書”ばすたいむ~大切にしている言葉のシャワー~を置かせて頂きました”)
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