バングラ紀行 2
さあ、旅を始めよう。朝9時にホテルの朝食をいただく。
ポロタ(薄いパイみたいな)に豆カレーやマカロニを挟み、口にいれると、異国を肌で感じる。
今日赴いたのはポッダ川。手漕ぎボートで川を横断するのは、案外危険はなく、クラクションの喧騒から離れた、水のサラサラという音が心地いい。
30度近いとはいえ、乾燥した風邪は涼しく、日本より幾分か過ごしやすい。
大きな船は、軒並み錆び付いていて、まるで映画のワンシーンに自分が入ってしまったようだ。
岸につくと、すぐに人だかりができる。なぜなら僕らはストレンジャーだから。
といっても、特に敵対視はされず、興味をもたれて質問責めに会う。本当、ダカにはバイタリティーの高い人が多い。
夕方には、ボイメラと呼ばれる本の祭りに赴いた。
現地の友達曰く、1ヶ月も行われる巨大な祭りだそうだ。
現地につくと、砂埃が目に染みたが、溢れんばかりの人と本がある。コミケのような、それでいて老若男女がベンガル語を話す、おもしろい空間であった。
私も、人生で一番の本『アルケミスト』のベンガル語版を見つけてしまい、思わず手に入れた。読破が楽しみだ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?