Demee's Poetry

ツイッターで詩と短歌をつぶやいてます。 保存用として、また少々長い作品を作る目的でこちらを開設しました。 心の移ろいや美を表現できればと思っています。 マガジンでカテゴリー分類しています。 別アカ(Demeeの短編ノート)で短編・SSも書いています。 どうぞ宜しく願いいたします。

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  • 詩 自作品まとめ

    自作の現代自由詩を主にまとめています。

  • 詩・短歌-書評/感想記事まとめ

    本やその他で触れた詩・短歌についての感想を書いた記事をまとめました。

  • 短歌・俳句 自作品まとめ

    自作の短歌を中心にまとめました。 極力古の言葉を使い、美を意識して詠んでみたいと思います。

  • 詩 Poetry for NEKO’sArts自作品まとめ

    作家(画家)NEKOさんの作品に詩をつけさせていただいたものをまとめています。

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Poetry for NEKO’sArts-No.1

暗い部屋の中に僕はいる 一筋の光を求めもがき苦しむが 瞬くたびに闇は増す あと僅か… 時が進み 完璧な闇が訪れると その重圧によって瞬くことさえできなくなる そして… 無に帰する掟に従い そこに在ることの意味さえ消失する 注)こちらの画像はNEKOさんのtwitterアカウントより、ご本人の了解をいただいた上で転載しております。

    • 月と太陽

      たらし込みの技法で描かれた 夜から朝への妙なる変化 夜と朝の交代劇は 人知れず 粛々と しかし日々着実に成されゆく 静かな営みだが 劇的な瞬間 我が宇宙でもきっと… 月と太陽は同じ世界にいる

      • 赤と黒

        城壁に揺れる 一輪の黒い薔薇 夜露と共に花開き 朝日と共に蕾ゆく 誰しも欲しがるが 誰も手にできない 風に乗せ 甘い芳香で市中を充す 誰しも酔うが 誰も目醒めない夜 城壁を登る 露を湛えた花際を そっと指でなぞる 黒く 震えてた花びらは 赤く染まり始めた

        • 萩原朔太郎詩集

          永い間近現代の小説に親しんできた。そして短編小説へと。 今は詩に”魅了されている” 。 短い言葉の核に潜む作者の感性に触れた時、震撼せずにはいられない。 詩人とは相対的に若くして夭折してまう方が多い。 原因は如何にしても残念でならない。 魂を削りつつ言葉を紡ぐ作業とは斯くも過酷なものなのか…。 萩原朔太郎詩集-三好達治編 岩波文庫

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        Poetry for NEKO’sArts-No.1

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          Poetry for NEKO’sArts-No.13

          色のある世界を 夢見る者がいる 大概はいつも夢に終わってしまう 夢の欠片を 大事に育む者もいた 現実が思いを作るのではなく 強い思いが現実を創ることを… そのことを 識っている者だった 影の存在もまた 立派な自分自身なのだ 注)こちらの画像はNEKOさんのtwitterアカウントより、ご本人の了解をいただいた上で転載しております。

          Poetry for NEKO’sArts-No.13

          最も長い夜

          長い夜が始まろうとしている 北風の演出も伴い 一層色濃く感じる冬の気配 今宵は 外とは別世界の部屋に籠り 暖をとり 湯の沸く音をBGMとして ゆっくりと じっくりと 好きな事に興じよう 深く静かに沈む 最も長い夜を愉しみながら 明日からは  長い夜も明け行く

          最も長い夜

          天目よ

          天目よ その蒼きは空の如し 天目よ その深きは海の如し 天目よ その逞しきは岩盤の如し 天目よ その連なりは核分裂の如し 躍動と静寂の息吹きと共に 大胆と精緻の交差を織りなす天目よ そこに宿るは宇宙の在処 我が中にも また在り

          Poetry for NEKO’sArts-No.12

          裂けたキャンバスを繕う手を止め 傷つき 項垂れ 退色した有機体を じっと見つめる あれも繕うべきなのか… 刹那 頭を過る 手に取ろうと腕を伸ばすが思い留まる またキャンバスに糸を通す 縫い終われば きっと赤い風船が飛ぶ 注)こちらの画像はNEKOさんのtwitterアカウントより、ご本人の了解をいただいた上で転載しております。

          Poetry for NEKO’sArts-No.12

          夜の震え

          冷たく湿った空気に 夜は白んでいた 夜の寂しさと夜の震えが一層募る 怯えたようにただじっと佇む木々は 知っていた それでも この冷気と湿気と寂寥と 物憂げな夜が自分達を育むことも 明かりを灯す街の者たちは…

          今宵愛でる

          扉を開けば 君の芳しき香で満たされる 帯を解けば その時々で妖艶と清楚が入り乱れ のどを鳴らす声が微かに溢れる アタマとケシタ 小口にかかる 白く輝く稜線に そっと指を這わせる 花ぎれを纏うその姿は 秘めたる美しさの証 今宵は如何に君を愛でたものか 僕は何を愛でようとする

          今宵愛でる

          Poetry for NEKO’sArts-No.11

          虚無と惰性に 汚染された世界は 危機的状況だった そこでも… 子供は真理を見出せた “今にも羽ばたきそうだね”と 釘付けになり 一向に離れようとはしない 子供の声も届かず 何も見えずにいた大人は ただ虚空を仰ぐことしか できなかった 注)こちらの画像はNEKOさんのtwitterアカウントより、ご本人の了解をいただいた上で転載しております。

          Poetry for NEKO’sArts-No.11

          Poetry for NEKO’sArts-No.10

          一枚の模造紙に 隔たった三昧場 そこに集う名もなき戦士たち 導師は旧式テレビ 祈りと共に 紙が映し出す映像 過去の栄華か 未来の青写真か 現在の幻影か 或いは自らの痕跡なのか 戦士は想いを重ねる 全ては 夢のあとさき 紙はどこまでも薄いが 永遠に破ることはできない 注)こちらの画像はNEKOさんのtwitterアカウントより、ご本人の了解をいただいた上で転載しております。

          Poetry for NEKO’sArts-No.10

          泥んこ団子

          泥んこ練って 泥んこ丸めた 投げて 弾けた泥んこ団子 自由って楽しい カミナリ声が鳴り響き クルクル回る泥んこ服 涙が流れて 弾けた泥んこ無邪気 自由もたまには叱られる 次の日晴れて塀を見た “芸術家だな!” 頭に優しくのる大きな掌に 弾けた泥んこ花となる やっぱり自由っていい

          泥んこ団子

          気儘な旅

          当て所なく続く 気儘な旅は最高さ こう見えても 幾多の苦難を乗り越えた 作りは頑丈さ 渡った国は数え切れん 自慢じゃないが 誰かの役に立ったこともある 神々しい光と雲に抱かれ 波の子守唄を聞きながら 今は暫しの休息だ 次の旅はいつかって… そんなことは分からんよ 海の奴に訊いてくれ

          私は見た 今にも弾けんとす 内に秘めたる 膨大なエネルギーの塊を 遥か彼方に現れしその塊を前に 私はただ  そこに呆然と 立ち空くむしかなかった 恐怖や不安ではなく 驚異と畏敬の念と共に

          Poetry for NEKO’sArts-No.9

          本能に導かれ 躊躇ひながらもそこに至った 思ひ思ひの蕾となるために 二脚の椅子が落下して 割れる音にときめいた 要らないものは捨てると決めたから 冷たい月の 暖かい光に ゆっくりと繭が溶けはじめた 羽化を待つ蛹のように 瞑想の時が明け 明日 完全変態は完了する 注)こちらの画像はNEKOさんのtwitterアカウントより、ご本人の了解をいただいた上で転載しております。

          Poetry for NEKO’sArts-No.9