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「宇宙ゴム使用のサイドゴアとあたしの戦いを割って入ったセレクトショップの店員。」

「サイドゴアでゴアす。」


こんばんは、
サイドゴアでゴアす。

・・・・・


先日、サイドゴアブーツを探しに
ニコタマあたりをふらふらしてた時の話しだけど聞くぅ?


サイドゴアを探しはじめて早三年。

前のがダメになって、
あたしの中で何代目かのサイドゴアブーツ。


最近なんか調子乗って
ネットで二足も買ったんやけど

あれやな、
やっぱり靴は試着して決めたほうがええな。
今更やけどジロー。


足のサイズは23cm
ピッタリバッチリ買ったのにさ
到着したらどう見ても小さい。

くつ底の表記は......36やわ、やっぱり。

見た目は21cmくらいに見える。
そしたら履き口も小さいわな、絶対に。

うーん、うーん、
必死のパッチで足を入れるあたし。

やっとの思いで足入れに成功、
さて、親指の所在は?

あかん、完全に二つ折れの骨折寸前やわ。

足首の血が止まらんうちに脱ご脱ごーと。

・・・・・脱げん。

脱げんのや。

サイドゴアのゴア部分、
これ宇宙とか持って行っても伸びへんタイプのやつなん?

超超超超超強力ゴム。

脱げん、
脱げん脱げん脱げんんんんん〜

あたしの親指が骨折するのが早いか、
脱げるのが早いか、
勝負や!やったる!

宇宙ゴアと格闘すること20分、
あたしは文明の力を使いその宇宙ゴアに勝利した。

ハサミという名のテクノロジーを駆使して...

ええ!やったりましたわ!
チョキーン!て


さぁ、前の失敗を踏まえて
今度は慎重に慎重に厳選してサイズも少し大きめ、履き口の広そうなやつを懲りずにネットでチョイス!


佐川のお兄ちゃんから
届いた宅急便の荷物を受け取るや否や、
血走った目で梱包をビリビリに破き散らかし
お目見えしたブーツ。

今度はサイズ通りの大きさ、
間違いないやろう。


いざ!


・・・・・


入らんやないかーーーい!


え?サイドゴアってそんなもんなんか?
いや、違う!

初代のやつは
着脱がスムーズ過ぎのスムージーやったもん。


でも、二足目やし負けたくない!

そう、失敗はもう許されないのだ。

うーんうーん、
なんとか入った!

親指は?
ちょい当たる?
いや、でも許容範囲内。

部屋の中をテクテク歩いてみる。

・・・・・

い、痛い。

当たる部分が全て痛い。

足先が特に痛い。
鉄板でも入ってるのか?

歩くたびに激痛が走り顔が歪む。

もうこうなったら勝ち負けの問題ではない、
一刻も早く脱がねば、あたしの足先がすり減って無くなってしまう。

よし、脱ごう!


・・・・脱げんやないかーーーい!


ブルータス、お前もか...

こいつもあたしに戦いを挑んできよる。


負け戦はしないあたしだ。

今回も......

テレレレッテレーーー!

はーさーみーーーぼーくードラえもんーーー。


はい、完了。



しゃーなし買いに行く。
今日は丁度ニコタマあたりに用事あるし、
帰りに寄ればええやん。


セレクトショップに入ると
脇目も振らずまっすぐ一直線にサイドゴアの所まで向かい手で持ってみる。

重さよーし!

重いのはあかん。
足首もってかれる。


問題は履き口や。

「履いてみていいですか?」

店員さんにたずねてから足を入れてみる。

おおっ!
なんとスムーズ!スムージー!スムーゼスト!

これよ、これ!


次、脱いでみる。

楽に脱げる〜
ええ感じやぁ〜
泣けてくるわぁ〜


すかさず店員さんがあたしに話しかける。

「お客様のお足は薄っぺらいので小さめを選ばれたほうがいいですよ何故ならばブーツの中で足が泳いでしまうから足が泳ぐと靴づれの原因にもなりますしお客様はご自分で思っているほどお足は大きくありませんねそれに先ほど手で持って重さを確かめていらっしゃいましたがあれは全く意味がなく靴は足で履く物ですから履いて見ないことには重さなどわからないのですよ普通それにサイドゴアってやつは脱ぎ履きが大変なのは当たり前なんですだって簡単に履けるってことは簡単に脱げてしまうってことですから履きにくく脱ぎにくいからサイドゴアなんですそれが苦手ならサイドゴアは向いていらっしゃらないかとうんちゃらかんちゃら.....」


そのお店に入って出てくるまでわずか5分、
話し続ける店員さんに氣づかれないように
そっとブーツを脱ぎ、そっと戻し、
そっと出てきて

結論、
〜あたし、セレクトショップの店員、苦手。














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