「小躍り数珠繋ぎ」

背中の痒いところがやっとかけたときとか、

奥歯に挟まってたニラが取れたときとか、

買い物の金額がピッタリ1000円だったときとか、


そんな時は心が小躍りする。


人生の醍醐味は、
こんな小躍りをどれだけ味わえるのかなのかなと思う。


そのまま流れていってしまいがちな些細なことを、ひとつづつ拾い集めて数珠繋ぎする。


最後の日を迎えるそのとき、
その粒のひとつひとつを見てはニヤつく。
特にニラのときは凄くニヤつく。


大きなことを成し遂げることは素敵中の素敵だけど、

小さな達成感を沢山味わえる自分もまた素敵なんだよな。


今日も元氣よく仕事に向かうボンを
うちのお猫さんと見送るの。

日々のルーティンだけど、
今日はなんだかやけに美しい。

この記憶もまた、数珠繋ごうと思う。

あたしの小躍りの数珠繋ぎ。