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ボンの「帯に短し襷に長し」



ボンは「ちょうどいい」が苦手。


小窓のカーテンを頼んだら
花嫁のドレスの裾くらい長いカーテンが届いた。



お風呂の椅子をお願いしたら、
なに?ちょっとしたハイスツールか?ってのが届いて、おかげで鏡にはヘソしか映らない、トホホ。


ラグマットは足拭きマットくらいの大きさのが来ちゃうし、

エコバッグに至っては
仔羊くらいならまる一頭入るくらいデカいしね。



なんてゆーのかなぁ?

幅感?みたいなものが些かズレてるいる。



そして、その寸法間違いをもろともしない漢、
それがボンだ。



明らか長いカーテンは「どうやっても外から覗けない長さ」を選んだのだと云うし、
お風呂の椅子も「高いにこしたこのはない」ってさ。

ラグマットは
今はお猫のトイレ置き場のマットとして重宝してるから「むしろ、ちょうど良かった。」と、
なんだか誇らしげに云う。

だからといって、べらぼうに自己肯定感が高いって訳でもないのが困る。


でも、あたしは、
この「ちょっとズレる幅感」がツボなのだ。


何をとっても「ちょっとズレる」

これくらいのほうが
あたしには逆にジャストフィットなのだろう。


あたしという女と長年いられるのは
この「ちょっとズレる幅感」のおかげなのだと思う。


ちょっとズレて、
「ちょうどあたしの所」 なんだよな。


あたしとボンは
ちょっとズレながら
これからも仲良く暮らしてゆくのであった。

〜はっぴー えばー あふたー

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