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「火曜サスペンス劇場"断崖絶壁アタマ"旅情編」
ボンは絶壁だ。
勿論、後頭部の話し。
髪がボリューミーなので誰も気づいちゃいねぇが、かなりの絶壁具合いなのだ。
そのアタマを撫でくりまわす所から
あたしの朝は始まる。
絶壁部分を主に触る独自の技術でもって
撫でくりまわす。
大人しく撫でられておるボン。
朝のボンは冬眠明けの小動物みたいに
体温と心拍を極限まで下げているから
相当に痛いことでもしない限り大人しい。
今日も今日とて、絶壁を撫でくりまわしながら
ボンがこの世に生まれ赤ちゃんだったであろう頃に想いを馳せるあたしだ。
〜嗚呼、この子はきっと莫迦みたいにすやすや眠っていたのだろう・・
親の手を煩わせることなく、
莫迦みたいにな・・
な〜んてことを思うのだわ。
あたしの想いは時空を越えて、
産んでもいないボンに対して母性は爆発、
母乳が吹き出す3秒前よ。
あたしはこの絶壁アタマが愛おしくて堪らないのよ。
あ、次回は“ボンの扁平足"が愛おしい話しをしようか?
・・・・・・。
ま、いらんか、それは。