「そこに意味など....」
あたしは最初の孫を亡くしております。
ご存知の方もいらっしゃるのだけど。
生まれる前の、
僅か9ヶ月足らずの命だった。
彼がこの世を後にした時、
沢山のかたにお悔やみの言葉を頂きました。
皆さまあたしたちを励まそうとして
色んな言葉をかけてくださいました。
ええええ、それは沢山の。
本当に有難いことでした。
その中で
何故かいつもあたしの心を暗くさせる言葉がありましたの。
「彼が亡くなったことには意味のあるのよ。」
その言葉にいつも
激しい拒絶反応を起こしてしまうのです。
「亡くなったことに意味がある。」
いえ、違いますわ。
彼が亡くなったことに
意味がらあるのではない、
意味があるのは
彼が生きたこと。
外の世界へは出られなかったけど、
娘のお腹に「生」として宿り、
9ヶ月の間、生きたことに意味があるのだと
あたしは思います。
そのあと二人の孫が生まれてくれて、
あたしは三人の孫のばぁばになりました。
2番目の孫が今年から幼稚園に通います。
美しい男の子です。とても。
何故だかどこかで
自分にはお兄ちゃんがいたのだと感じているようです。
おそらくそれは、
彼が生きていた印(しるし)を
この世に残してくれたからなのでしょう。
今日は暖かいですね。
春ですわ。