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to England

出発前に海外旅行は数回経験してました。アメリカ、カナダ、オーストラリア、インドネシア、シンガポール、香港などなどバブルの影響を借りながら年に2回ペースで行ってました。現実逃避とも言える海外旅行は、最高の時間の連続でした。とりあえず、旅行には困らない程度の語学はあるしと調子に乗って単身イギリスへ🇬🇧
情報収集出来るものと言えば【本】しかない時代。甘かった。。。💦海外旅行とは意味も桁も違った。。。ヒースロー空港に着いた瞬間、現実逃避が現実な物となった。
旅行雑誌を熟読するのではなく、語学本を熟読すべきだった。。。当たり前だけど、頼れる友達も居ない。私ひとりぼっちだ!そんな事を空港で気付く。。。
とりあえず、エージェントから渡された紙をもう一度読み、ホストファミリーの家を目指すしかない。右も左もわからない土地での戦いが始まった。



ヒースロー空港からロンドンStを目指す!20キロのスーツケースを持ち、リュックにポーチと旅慣れてない大荷物。階段を上っては降りての連続。。。目線はずっと上!看板ばかりを一生懸命目で追う。この時点ですでに泣きたくなる。ロンドンからさらに南下のHastings(ヘイスティングス)という町が最終目的。ロンドンから2時間〜合っているのか間違っているのか、緊張しっぱなしの2時間。目が合ってしまう外国人に、笑顔で応えていたがきっと強張っていた顔の私を不憫に思っていたのだろう。。。私は、今は話しかけないで〜話しかけられても英語で答える自信がない!とビクビク。Hastings(ヘイスティングス)の駅に着いてからも徒歩30分の道のり〜
そんなこんなで空港から5時間以上かかり、ようやく辿り着いたホストファミリーの家。緊張の中チャイムを鳴らす。出てきたのはホストファミリーの親戚という中年の女性。。。どうゆうこと?

Hastings(ヘイスティングス)駅からホストファミリーの家に行く途中にあるクリケット場

三階建ではあるが、隣りの家が隣接し連なってる。日本で言うと長屋の様なたたずまい。一階はキッチンと広めのダイニングと玄関横に小さめのリビング。二階に主寝室と洋間一部屋。三階に洋間三部屋という造りだった。私は広めのダイニングに案内された。ホストファミリーはロングバケーションで家族旅行に出ている。明日帰国するから、今日は私と2人だけだと女性が言う。お腹は空いているか?と聞かれてYESと答えると、クリームシチューみたいなものとホットティーだけが出てきた。女性は特に話しかけもせず、私が食べ終わるのを待っている。並々にロングカップに注がれたホットティーを飲み干すことがとても苦痛に思いながら、「taste good」と言って食事を終わらせた。あなたの部屋は二階の洋室と言って案内された。そして「good night」と。。。
日本のおもてなしや人に気を使うという事は全くなく、私は一気に孤独感を感じた。
外履きは履いたままで、どこに靴を置けばいいのか?洗面は何処なのか?お風呂はやはり朝じゃないと使えないから案内されなかったのか?聞きたいことが沢山あったが、この状況で聞く勇気は持てず閉じ込められたかのような部屋で一晩を過ごす。日本の家を出て丸1日が過ぎ、今までで1番長い1日となった。

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